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戦国大戦  作者: ワンコインランチ
第3章 東日本統一編
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目まぐるしい戦況①


4日後


常陸へ入国前に予定通り一矢達は北条軍と接触した。


「よお!一矢、援軍ありがとうな」


北条氏康率いる北条軍は統率が隅々まで行き届いており

隊列を乱すことなく氏康の後方に待機していた。


「氏康殿、我々はこれから常陸の佐竹殿の援軍に向かっている

徳川家康殿と合流し伊達成実を討ち取る

その後下野へ向かう予定です」



「わかった、義重を頼んだ

あいつは腕の立つ男だ、決して失うわけにはいかない」


「もちろんです

家康殿が合流すれば伊達成実軍とは兵数が互角とまではいきませんが

すぐに落城することはないはずです

そこに俺達が加われば兵数はこちらが圧倒的に上回る

必ず佐竹殿を御救いします」



「ああ、俺は伊達の本隊の所へ向かう

いまだ敵の全容は明らかになってはいないのが気がかりだが・・・

武運を祈る、岩森一矢」


「武運を祈ります、氏康殿」


こうして氏康は下野へ

一矢は常陸太田城へそれぞれ行軍を進めた。



そして翌日、忍びの連絡を受けとった一矢は驚愕した。



徳川家康 討死



伊達軍はことごとく徳川家の重臣をも討ち取り

佐竹義重も太田城も攻め落とすことなく引いていったとの事。



「一体どういうことだ

あの家康殿がこんないとも簡単に負けるだと」


一矢を始め、信盛達部隊長も驚きを隠せなかった。


「家康殿は防御に特化したスキルを持っている

負けるにしてもいくらなんでも早すぎるかと」


一益の言葉に一同納得した。


「とにかく太田城へ急ごう

直接確認しないと信じられない」



一矢達は太田城へ最高速で向かった。



そして同じころ信長率いる対武田上杉軍の動向も知ることになる。



「一矢殿、森蘭丸殿が参られました」


森(もり) 蘭丸(らんまる)

12歳ながら高い戦闘能力を持つ信長の側近


「岩森殿、本来であれば家臣であるあなた方が逐一報告を寄こすもの

信長様はお怒りです


ですが今回だけは大目に見るとおっしゃってました」


「うっ、蘭丸殿・・・申し訳ない

だがこちらも状況が状況でして」


「家康殿の件ですか?」


「まさか既に知っておられたのですか」


「もちろんです、情報が一番の武器

信長様は情報の大事さを理解しています


それに家康殿は討死していないやもしれません」



蘭丸が家康討死の件を知っているという事は信長ももちろん知っているはずだ。

それに家康が討死していないかもしれないというのは知らない。



「どうやら徳川家家臣の服部半蔵が裏で糸を引いている模様

人を操るスキルを持ち、家康殿を始めすでに徳川家重臣全員が

服部半蔵に操られているとみて間違いありません


伊達を配下に加えて更に武田上杉をも支配下に加えたのち

織田家に謀反を企てています」



「ただでさえ状況が悪いのに徳川までもが敵に回るのか・・・」


蘭丸の言葉を聞いた信盛は膝から崩れ落ちた。


「まさに絶体絶命っすね」


利家も思考を放棄し最早笑うしかなかった。


「蘭丸殿、信長様の状況はいかがですか

このまま食い下がるわけがないと思いますが」


一矢の問いに蘭丸はニヤッと笑うと説明続けた。


「幸いこちらの戦況は優勢です

信長様率いる本隊は飛騨国を通り信濃から武田を攻め

次々と城を落としています

このままいけば信濃平定も時間の問題

また柴田勝家殿率いる別動隊は加賀国の畠山家を従属させ

越中の上杉領へこれから攻め入るところです」


「流石ですね

そうなると俺たちがやるべきことは何としてでも

伊達を武田上杉側に参入させないこと」


「ええ、順調にいけば信長様は武田上杉を滅ぼせます

その後伊達軍へ挟撃を仕掛けることも可能との事

岩森殿は北条と連携し伊達を下野国で釘付けしろと信長様から命を受けました」



「わかりました

でもまずは佐竹義重の安否を確認し次第下野へ向かいます」



一矢は信長の戦況とこれからの動向を把握すると

太田城へ再び足を早めた。




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