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戦国大戦  作者: ワンコインランチ
第3章 東日本統一編
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大将の腕試し


「服部半蔵と言えば伊賀忍者の・・・

戦には参加しないので?」


転生者ではない信盛でもあっても半蔵の存在を知っていた。


「半蔵は本来諜報活動を得意としておる為基本的には表には出てこないが

奴は先代に比べても戦上手なのでいざ始まったら顔を出しに来ますよ」


家康はそう言うと軽く笑ってから立ち上がった。


「では俺たちも戦の準備がありますのでこれにて

一矢殿、進展があったらすぐに知らせてください」


「ああ、わかった」


家康はそう言うと部屋の外に待機していた忠勝と忠次と共に三河へ帰っていった。


「これから俺たちの軍は駿河に拠点を置く

信盛殿、兵舎の建築や食糧庫の確保を頼む」


「承知しました

ではお先に失礼します」


信盛も続くように部屋を出る。


「一矢殿!俺達初めましてじゃないっすか

俺、自分より弱いやつに従うとか無理なんで

一度手合わせお願いしてもいいっすか!」


初対面組の利家、長可、一益と残った形になった一矢は

利家にお願いされる形で勝負を頼まれた。


ただでさえ曲者揃いの織田家中

新進気鋭の前田利家に森長可、戦上手で定評のある滝川一益


そう簡単に一矢に従うはずがなかった。


「わかった、訓練場に場所を移そう」


「そうこなくっちゃな!」


四人は場所を訓練場に移し対面した。


「よーし、じゃあ言い出しっぺの俺から」


「・・・俺がやる」


利家を遮り長可が一歩前に出た。



「いや、三人まとめてかかってこい」


一矢の言葉に三人の表情が曇ったのが分かった。


「一矢殿、レベルが我々より高いのはわかるがレベル差は

単純に力量の差とはならないのだぞ」


「・・・舐めてる」


一益、長可共にプライドが傷つけられ

あきらかに怒っていた。


「信長様に変わり対伊達北条の総大将を務めるんだ

生半可の強さでは軍はまとまらないのはわかっている

そうだろう?」


一矢はそう言うとモデル石川五右衛門スタイルになった。


「場所が場所だからスキルの使用はなし

単純に戦闘力の高さで戦おう、それでいいか?」


「異論なし」


「しゃあ!!」


「・・・」


一矢の提案に三人とも納得したようで

黙って頷いた長可が訓練用の木製の槍で突進してきた。


「速いっ」


一瞬で間合いを詰められ繰り出された打突は

一矢の顔面に向けられた。



木製とはいえ躊躇なく顔面に攻撃するか?

森長可、サイコパスだ。


一矢はそう思いながらも最小限の頭の動きだけで打突を躱した。


「はああっ!」


次に一益が長可の後方から飛びあがり上方から木刀振り下ろしてきた。


一矢はその攻撃を自らの後方に退き

剣筋ギリギリで躱した。


息もつかぬうちにいつの間にか一矢の背後に回り込んでいた利家が

長可と同じく木槍で攻撃を仕掛けた。


「もらったあ!」


利家の繰り出した木槍は確かに一矢に直撃したかのように見えたが

手ごたえはなく、瞬きの間に一矢の姿は利家の視界から消えていた。


「前田殿!後ろじゃ!」


一益の声と同時に自分の背後に気配を感じた利家は

振り返ったと同時に腹部に痛みを感じ吹き飛んだ。


利家の背後に回り込んだ一矢は長可と一益の方へ

利家を蹴り飛ばしていた。


「・・・速い、それが石川五右衛門のパッシブスキルか」


「ああ、レベルアップに比例して俊敏性が格段に上がる

最早俺よりレベルの低い者には目で追えない速さにまでなったよ」


一矢は言い終わると同時に長可は再び攻撃の為に

一矢に向かって走り出した。


「待て!森殿!単独での攻撃は・・・」


一益は長可の事を止めようとしたが

喋ってる途中で鈍い音が響き長可が二人の方へ飛んできて

倒れ込んでしまった。


「気絶しておる」


一矢はスピードに乗せた拳で長可の顎を確実に捉え、

脳が揺れた長可は一撃で気絶してしまった。


「流石、信長様が総大将に選んだ事はある

だけど・・・この槍の又左、森殿の様にはいかぬぞ!」


利家は木槍を握り締めると一矢に向かって走り出し

間合いに入ったところで素早い打突を無数に繰り出した。


「スキルなしでこの威力と速さ・・・

太源雪斎の【錫杖金剛伝】と近しいな」


雪斎のアクティブスキル【錫杖金剛伝】を彷彿とされる素早い打突は確実に

一矢の急所ばかりを狙い繰り出される。


成長した一矢に対して槍での攻撃は無意味であった。


難なく木槍を素手でつかみへし折り、攻撃を中断させると同時に

回し蹴りで利家の側頭部を踵で捉え意識を奪った。


さしてその光景を呆然と見てた一益の視界から一矢は姿を消し

一瞬で一益の横に姿を現した一矢は強烈なひじを

一益の横腹に喰らわせた。


「ぐっ!!」


強烈なひじをもらった一益は手で腹を抑えて跪いた。




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