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戦国大戦  作者: ワンコインランチ
第1章 遠江国編
4/9

適応


呼吸が苦しい


刃物で人を指す感覚


切っ先が皮膚を突き破り肉を貫く感覚が手に残る


呼吸が定まらない


目から光が消え、地面に倒れ込むときには

すでに人ではなく人だった物に変化していた。


光義が心配そうに一矢に話しかけるが

何も耳に入ってこない。


なんて言っているのか聞き取れるころに

ようやく呼吸が定まってきた。



「一矢、大丈夫か、深呼吸して!」


言われるがまま深呼吸をした。

手には赤く染まる壊れかけの包丁。


目の前には自分が殺した死体。


「これ、俺がやったんだよな」


「一矢、この世界ではやらなきゃやられる

適応しないと生きていけないんだ

こればっかりは慣れるしかない」


「わかってる

頭ではわかってるんだけど体が受け付けない

だけど・・・それでも死ぬのは嫌だ」


「ああ、わかってる。俺もそうだった

だから一矢もそのうち慣れてくるよ」


光義の言葉に一矢は無言でうなずいた。


「さて、盗人は倒したことだし村長の所に戻ろう」


「ああ」



二人はその場を後にし村長の家へ向かった。



村長の家に着くとまたしてもいきなり扉を開ける光義に

一矢は少し驚きつつ付いていくと

満足そうな顔をして二人を出迎える村長がいた。


「おぉ~よくぞ盗人を倒してくれた!

これはお礼じゃ」


まだ何も言っていないのに盗人を倒したことを知っている

村長に違和感を覚えるが、ゲームの世界はこんなものかと

割り切ることができた一矢であった。


そして二人は報酬の10文を手にした。


「じゃあこの報酬は一矢にあげる!」


「えっ半分じゃなくていいのか」


「いいよいいよ、こう見えて貯金してるからさ

さっ!今日は俺の家に戻って休もう」


光義は10文を一矢に押し付けると村長の家を出て行った。




夜の吉津村をあとにし二人は光義の家に向かった。



~遠江国 浜名郡 光義の家~


「光義・・・何から何までありがとう」


「ううん、全然気にしないで

俺もこの世界に来た時に同じように助けてもらったんだ

だから今度は俺が助ける番」


「そうだったのか

その人は今どこに?」


「その人は今、城東郡にいてある戦の準備をしている

実は俺もその戦の準備でたまたまこの浜名郡に来てたんだ」


(いくさ)


ウォーステではプレイヤー間が戦を行い領地を奪い合う


野戦、攻城戦、調略


戦い方の自由度は高い


「浜名郡での用は済んだし、明日城東郡の戻るけど

一矢も来る? うちの軍に入りなよ」


「いいのか?俺みたいな弱いのは入っても」


「もちろん!人は多い方がいい

なんせ次の戦は遠江国の主導権を握る大きな戦だからね」





翌日



二人は城東郡に向かって歩いていた。


城東郡は一矢が現実世界にいるころウォーステで平定したエリア。

そんな慣れ親しんだ場所に行くのが少し楽しみであった。


「城東郡に着く前に少し状況説明しとくね」


歩きながらそう言うと光義は今の遠江国の状況を説明し始めた。




現在の静岡県西部、中部に一部に位置する遠江国(とおとうみのくに)


小さな勢力が乱立し領地の奪い合いを繰り広げているが、

その中で現在二つの大きな勢力がこの遠江国の覇権を握っている。


一つは今川氏(いまがわ)率いる勢力

隣国の駿河(するが)の国を平定し次はこの遠江国を平定しようと

北側から順に勢力下に加えてきている。

大将は今川義元(いまがわよしもと)

数多くの有力な武将を従えていて、総戦力は1万とも言われている。


そしてもう一つが井伊氏(いい)率いる勢力

光義はこの軍に入っていて、遠江国の西部を率いている。

大将は井伊直政(いいなおまさ)

総戦力は今川氏の半分、約5千程度らしい。


今この二大勢力が戦の準備を進めており、

勝った方がこの遠江国の実権を握る事になる。



「今川義元と井伊直政っていきなりビッグネームだな

それに兵の数が相手の半分じゃ勝ち目ないぞ」


「その通り

だから俺は西側にいるまだ直政に従っていない

小さな勢力たちに援軍をお願いしに回っていたんだ


今川に吸収されるくらいなら井伊の方がましって考える者も多く

そのおかげで軍は7千近い兵に膨れるはずだ」


「そうだったのか

でもまだ足りないな」


「うん、他の仲間も援軍や調略を行っているから

今日は俺の成果の報告と他の状況確認


それと一矢も紹介しないとね」


光義が一通り説明をし終わるとウォーステでも何回も見た

城東郡が見えてきて一矢は懐かしさと安心感を感じた。



「ハハッ!何してるの、早くおいで」


光義に促され一矢は井伊直政がいる拠点に足を踏み入れた。


今川義元(いまがわよしもと)

 史実→姉妹との婚姻関係により、武田信玄や北条氏康とは義理の兄弟にあたる。

 「海道一の弓取り」の異名を持つ東海道の広大な地域の支配者

名前 :今川義元 レベル:55 HP:600 SP:188 ATK:320 DEF:150

アクティブ【左文字切り】…愛刀左文字による連続斬撃

パッシブ【海道一の弓取り】…義元本人が軍を指揮すると軍のATK15%UP

装備(固有):義元左文字


井伊直政いいなおまさ

 史実→徳川二十八神将、徳川十六神将、徳川四天王、徳川三傑に数えられ、

 家康の天下取りを全力で支えた功臣

 名前 :井伊直政 レベル:40 HP:480 SP:120 ATK:240 DEF:99

アクティブ【伝長船倫光】…愛刀無銘伝長船倫光による斬撃

パッシブ【人切兵部】…敵を連続で倒すとATKUP

装備(固有):無銘伝長船倫光

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