三つ巴の戦い
1560年 5月19日 午前3時
元康が丸根砦攻略、大高城兵糧入れを成功させたころ
ほぼ同時刻に鷲津砦に攻撃を仕掛けていた
朝比奈 泰朝も攻略完了。
義元の作戦は現段階で完璧に進んでいた。
そしてその知らせを聞いた義元は全軍を大高城へ進める為準備をしていたが
義元の右腕である雪斎が疑念を抱いていた。
「義元様、転生者が数多くいるのにもかかわらず
事がうまく進みすぎております
やはり織田の罠である可能性があります」
「罠であってもどうせ桶狭間で戦うのだ
まろはそこで大軍勢で迎え撃てばよい
もはや織田信長にこの戦はコントロールできない」
午前7時
今川義元率いる今川軍2万5千の兵が沓掛城を出発し
大高城へ進軍した。
ほぼ同時刻
沓掛城の近くにある山に氏真率いる3千の兵が陣を敷いた。
「父上にはばれておらんだろうな」
「はっ」
「ここからは戦況を読んで動かねばならん
早すぎても父上は存命のまま、遅すぎたら僕が率いる予定の
今川兵が織田によってたくさん殺されているかもしれない
織田が父上の首を獲る直前に戦場に参戦する
兵達に合図とともにすぐ動けるよう指示をしておいてくれ」
「はっ」
氏真は伝令に伝えると目前に見える今川の大軍を見て
不敵に笑った。
「もうすぐ今川の全てを僕が手に入れる
あぁこんなにも胸が高鳴るなんて初めてかもしれない
なぁ直政よ」
「ふん
俺が協力するのは今川義元が討死にしこの戦が終わるまでだ
終われば貴様の元は離れる」
「ふふ、構わないよ
その代わりこの戦においては君は僕の家臣だ
しっかり働いておくれ」
義元が駿府を出たのち氏真は約束通り
井伊直政を地下牢から出していた。
「それにしても岩森一矢はいつくるんだ
ここで落ち合う予定であったろう」
「さあな
一矢と話したのは数える程度だったからよくは知らんが
今川との戦に負けた後牢で少し顔を合わせたが人が変わったみたいに塞ぎこんでいた」
「どちらにしろ僕の作戦通りにしっかり働いてくれればいいよ」
氏真達はここで朝を迎え、頃合いを見て少しずつ進軍を始めた。
しかし一矢が姿を現すことはなかった。
午前10時
織田領内にある鳴海城に織田家主君 織田信長はいた。
鋭い眼光をたたえた顔立ち。
高い鼻筋と引き締まった口元、常に相手を見透かすような威圧感を漂わせている。
「信長様、準備が整いました」
信長の前に一人の男が跪いた。
「貴様のおかげで今川の策が事前にわかった
礼を言うぞ、一矢よ」
「いえ、俺はただ今川の味方にはなりたくないので」
岩森一矢この男は織田軍にいた。
氏真より今川義元の策と氏真自身両方の策を聞き
その策を信長に教えることで織田軍に加わっていた。
「一矢殿,知らぬようではいかんから教えておくが
おぬしは織田軍の中では末席
信長様と謁見できている事を誇りに思うように」
無精髭で仏頂面、恵まれた体格を持つ猛将
柴田 勝家 レベル 50
「それでも今回相手方の策を教えてくれたからここにいるのだ
この功は決して軽くはないですぞ勝家殿」
冷静沈着、荒い織田軍の中では珍しい頭脳派の知将
丹羽 長秀 レベル 48
「ははは!全ては信長様の采配のおかげ!
藤吉郎は感激しております!」
身振り手振りが大きく小柄、人たらし
木下 藤吉郎 レベル45
「勝家殿がいう事は重々承知しております
俺はただただ信長様の手足として働きます」
一年前とはまるで顔つきが違く実力も兼ね備えた
岩森 一矢
レベル50
モデル 明智 光秀
「ふむ、義元は予定通り大高城へ進軍したようだな
ならば我らも向かおうぞ
桶狭間へ」
信長の号令と共に周囲に待機していた織田兵達が声をあげた。
その数2万。
信長は史実よりかなり早く美濃国の斎藤家を滅ぼし
更に近江国の浅井家を従属下に加えた大軍勢を用意していた。
そしてその情報は徹底的に操作し義元側にはそれを知る者は誰一人としていなかった。
「では始めようか 蹂躙を!」
第六天魔王 織田 信長 レベル 80




