金色の元康
「うおおおおおお!」
先頭切って走って来る敵総大将元康に一向宗の門徒たちは困惑していた。
「あ、あれ松平の当主でねえか」
「なんでよりによって一番前におるんじゃ」
今まで膠着していたのに元康が来た途端この全軍突撃に
何か巧妙な策を練っているのではないかと勝手に勘違いしている間に
元康は一向宗の前線、防衛ラインにたどり着いた。
「アクティブスキル【金陀美守護結界】!」
突如金色の光が辺りを照らし、門徒たちは視界を奪われた。
その効果により、元康はいくら斬られてもダメージを負わない無敵状態に、
そして家臣150人はDFE50%アップ状態になった。
スキル発動後真っ先に動いたのは忠勝だ。
「おらおらおらぁぁ!!」
自慢の愛槍、蜻蛉切
穂先に止まっただけでトンボが真っ二つに切れた事からそう呼ばれたとされる。
槍の切れ味は抜群で一向宗の門徒達を次々に真っ二つに切り裂いていった。
それに負けじと康政も愛刀 正宗を振るい忠勝に追いつく。
次々に倒れていく門徒達はなんとか挽回しようと総大将である元康に切り掛かるも全く手応えはなく平然とした顔で立ち回るその黄金の姿に強烈な恐怖を覚えると同時に慈しみの感情さえも覚えるようになった。
「あぁ、まるで仏様じゃ
わしも極楽浄土に行けるかのう」
忠勝と康政の二人だけで半数である40人程の門徒を切り倒した頃には、
残りの半数はすでに武器を捨て元康に対して跪き、拝んでいた。
「これで終いだな」
戦う意思のない相手にもうこれ以上戦う必要がないと判断した元康は、
攻撃を止めるように指示を出そうとしたが松平兵は勢いそのままに
残りの40人をあっという間に切り伏せてしまった。
「元康様、任務は門徒達の全滅です
気持ちはわかりますが任務失敗のペナルティを負うよりかは幾分ましかと」
元康のそばで戦っていた数正が刀をしまいながら言った。
「それもそうだが無抵抗の相手を切るのは俺にはできない
それにあいつら血の気多すぎるだろ・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
一向宗門徒80人を倒した
レベルアップ
名前:松平 元康
レベル:42
HP:620
SP:255
ATK:110
DEF:170
アクティブ【金陀美守護結界】…金色の結界を張り、
5分間無敵状態になり、家臣は5分間DEF50%UP
パッシブ 【厭離穢土欣求浄土】…降伏させた敵を配下にすることができる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
レベルが上がった。
元康のスキルによって恩恵を受けた味方が敵を倒すと
間接的に元康にも経験値が入る仕組みらしい。
この戦い方で元康は自らが戦闘を行わなくてもここまでレベルを上げることができた。
「まったく、自分の家臣ながらこいつらが恐ろしいよ」
そう言うと後に徳川四天王と呼ばれることになる
本田忠勝と榊原康政に目線を移した。
「康政!俺は20人切ったぞ!」
「なら私は21人だ!」
「なっ!嘘つくな!俺の方が多い!」
先程まで殺し合いをしていたとは思えないやり取りに元康はため息をついた。
「はぁ・・・帰るか」
「あっ、お待ちを!」
元康が馬に乗り帰る素振りを見せると
数正は松平兵をまとめ元康の後を追った。
■大石 豊【14歳 中学2年生】
名前 :本田 忠勝
レベル:38 HP:550 SP:50 ATK:400 DEF:140
アクティブ【蜻蛉一文字】…横薙ぎで振るった軌跡が巨大な一文字となって薙ぎ払う
パッシブ 【天下無双の猛将】…敵の数が多いほど攻撃力が上昇する。
(千人から10%上昇、以降千人ごとに5%上昇)
装備(固有):蜻蛉切
■渡辺 佑【80歳 老人】
名前 :石川 数正
レベル:22 HP:150 SP:100 ATK:165 DEF:130
アクティブ【離反工作】…敵軍の結束を崩す。敵全体の防御力低下、一定確率で同士討ち発生
パッシブ 【密使網】…各地に張り巡らせた情報網。敵の伏兵・奇襲を無効化。




