第七話 チートどころか壊れスペックなんだけど
*前回のあらすじ*
チート性能はお約束を引き寄せるんですよ!
「ん~良い家だ。」
「こ、こんなに大きい家だと大変じゃないですか?」
カーティちゃんに連れられて言った不動産屋で大きめの家を買った。
なんと鍛冶場も付いており昔、どこかの冒険者貴族がお抱えの鍛冶師をそこにも住まわせ専用の武器を作っていたとか言う屋敷だ。
さすがにその頃の道具や武器は無いものの、レネ爺に言わせればまだまだ使える鍛冶場だとの事なのでそのまま利用することにした。
ぶっちゃけ俺の目的の為にこれ以上無いほど良い物件だ。
冒険者ギルドにはリングという制度があり、簡単に言えばMMORPGで言うところのギルドやチームみたいな物を作る事が出来る。
そのリングを作ってちょっと有名になっちゃおうかな~っとレネ爺にバレた辺りから考えているのだ。
本拠地にも出来るし、鍛冶場の他にも体育館の様な巨大な倉庫が地下に三つ位あったからコレ以上の優良物件は無いだろう。
庭も広く、離れもあるし馬などを放牧出来るスペースもあったし夢が広がって胸熱やな!
これだけの広さがあってお値段四万金貨!お安い!
「まぁ色々考えてるからこれ位のが良いのさ。」
「ふむ。良い鍛冶場じゃったぞ。あれなら腕さえアレば良い武器が打てる。」
玄関ホールでカーティちゃんと話していると、レネ爺が鍛冶場から出てきた。
お墨付き貰ったから後は鍛冶の準備さえすればいつでも使えるな・・・。
多少は武具製造の知識もあるからレネ爺無しでもなんとかなるだろう。
「後は家具とかか・・・。まぁそれはおいおいでいいや。それよりカーティちゃん、クエスト一緒にやるかい?」
「はい!と言いたいのですが・・・。実は教会の方に勉強をしにいく予定なんです。」
「たしか神職が新しい魔法を得るには経験じゃなく女神への祈りだっけ?」
魔法の勉強じゃなく、祈りによって新しい魔法を得ると言うのは神職の難点だよなぁ・・・。
まぁあれならうちのお母様にお願いして多少魔法を融通して貰っても良いな。
俺も回復できるとは言え攻撃側だからな、出来れば回復はカーティちゃんだけが担当して魔力が減ったら俺が回復が効率的だろう。
なんか魔道士ってより賢者だな・・・。
「そうなんです。ササ様も回復役出来ますが、やはり本職としてみんなの役に立てるように頑張りたいのです。」
「じゃあしょうがないか。頑張って新しいの憶えておいで。」
「はい!それでは失礼します。ササ様、レネゲード様。」
ぺこりと頭を下げてうちから走って出て行ったカーティちゃん。
う~む・・・、ああやって走ってるとこみるとこう悪戯したくなるなぁ・・・。
待て待て俺はドSじゃぁない。違うはず・・・。
とりあえずレネ爺と俺だけになったからちょっと疑問に思っていた事レネ爺と女神様に聞いてみるか。
「さて、何か用があるのであろ?」
「あぁ、俺についてだ。お母様も聞いてるだろ?」
『さっきも言ったけど大地ちゃんがなんでその体になったかは言えないわよ~?』
「いやそこはさっきも聞いたからぶっちゃけどうでもいい。問題はこの体のスペックだよ。硬度は多分聖剣並。魔力は・・・大精霊全員分位か?後、前世でやったことない格闘技に似た動きも出来たのも気になるんで調べてくれ。」
「ふむ、では女神様。儂は肉体面を調べるので魔力面を調べて貰ってよろしいか?」
『そうね~。神界からじゃそれくらいしか確認出来そうに無いわね~。』
とりあえずレネ爺が真剣に調べれるように鍛冶場へと移動した。
つーか移動した後金槌でガンガン叩くのやめてください。
痣できたらどうするの!?
家庭内暴力の証として警備隊の人に捕まっちゃうよレネ爺!?
まぁそこまでしても痣なんて欠片も出来ないんだけどね。
痛くも痒くもないし。
しかし叩いたとこじっくり見てるなぁ・・・。
なんか聖剣状態でのメンテを思い出す感じがする。
お母様はちゃんと診てるんだろうか?
まぁいくらゆるふわな人って言ってもそこら辺はきちんとしてくれるだろう、うむ。
そんな事をぽ~っと考えていたらレネ爺の診断が終わったのか、金槌を置いて一息ついていた。
さすがレネ爺、聖剣のメンテとほとんど動作が変わらないぜ。
「んで・・・。お母様は調べ終わったかい?」
『私は大丈夫よ~。』
「んじゃ教えてくれ。まずは肉体面から。」
魔力面は大体察しはついてるから先に肉体面を知っておくべきだろう。
後ろにいたレネ爺の方を向くと、呆れたような顔をしている。
なんか問題でもあったの?
「簡潔に述べるなら、今のお主を傷つけるのは女神様でも不可能だろう。」
「は?」
「体の硬さと言う点では確かに聖剣と同程度じゃ。しかしそれ以上にお主に魔力も加わっておるからの。お主に傷をつけれる様な存在が居るならそれだけで世界の滅亡じゃろうて。」
『それだけじゃないわね~。やっぱりその体は人の子達と根本的に違うから~、状態異常にかかる事はまず無いわね~。ただ魅了系の状態異常は注意かな~?男の子だし~♪』
とりあえず魅了系に注意ってのは流すとして・・・。
はい?つまりステータスチート状態ですか?
HP減らないし防御力も桁違いだし状態異常にしようとしても無効化?
なるほどなるほどそうですか・・・。
お母様でも傷付けれないとかどれだけ阿呆な状態だよそれ!!
チートどころの騒ぎや無い!
『体術の方は聖剣としての格なのかしらね~?元々聖剣は相応しい担い手が、相応しく扱えるようになってたからそれが発動したっぽいかしら?』
あ~そっちは納得した。
聖剣にあった元々の能力としての部分ならしょうがない。
あれだろ?聖剣とか持った奴が「体が軽い!まるで勝手に動いてるようだ!」とか言う感じだろ?
まぁ聖剣を手にした奴がお粗末な技量しかない場合にも備えてってやつだろうな。
俺が歴戦の勇士より美少女が良い!って言っていたのを怒らなかったってのはそういう事か。
後は担い手と俺の意志の問題だって話になるんだろうからな。
『それで~魔力だけど~。やろうと思えば新しい世界を魔力で作れる位はあるわね~。でも、世界之頂点之剣だったかしら~?あれ、見る限り制御が甘いから無駄な消費が多すぎるわね~♪制御を上手くすれば回復無しで千回撃ってもそこまで魔力が減る事ないわ~♪』
あ~やっぱ世界之頂点之剣は制御が甘いか・・・。
ナイツ・オブ・ソードはそこまで魔力精製しないでも作れるし、あれは一本一本だからなぁ。
世界之頂点之剣は大量の剣を創りだすから制御難しいのは難しい・・・。
これはこれからの課題だなぁ・・・。
制御面甘いのはわかりきっていたとこだし、制御うまくなれば肉体精製に回す魔力が減らせるだろうしな。
まぁそこもあるから余計に難しいんだろうけどさ。
新しい世界作れるほどの魔力とかはとりあえずこの際置いておこう。
聞かなかったことにしよう。
「うへぇ・・・もう人間とは言えないスペックだな・・・。」
「そうじゃのぉ・・・。まぁ元々が人間では無いししょうがないのではないか?」
「つーかお母様でも傷つけれないってほぼ同格並って事じゃねーかよ。何?俺神?」
『大地ちゃんが神様か~♪ママと一緒にやっちゃう?』
「やらねーよ!しかしこれで不老不死に近いわけだしなぁ・・・。」
不老不死とは厳密には違うけどなぁ。
魔力の体だから不老ではあるが、不死ではない。
格となってる聖剣になにかあれば死ぬ。
そんな事態になるような事はあるとは思えないけど。
『あぁそうだ。大地ちゃんにお願いがあるんだ~♪』
「なんだよ?依頼ならギルド通してくれよ?」
『大丈夫よ~。さっきこの街の教会にお告げだしてギルドに依頼したから~。それを受けてほしいの~♪』
教会使ってギルドに依頼したか・・・。
そうそう使えるやり方ではないけどしょうがないな。
それだけ緊急なのかも知れないし、これからちょっと暇になるから別に良いか。
仕事はしないといかんからな。
「はいはい。じゃあサクッと片付けてやるよ。」
『じゃあ今回は大地ちゃんにあげた銃もちゃ~んと使ってみてね~♪』
ん?なんでレーザーガン?
まぁいいや。
使えというなら使ってやろう。
なるべくだけどな。
出来るだけ俺は魔法と体術で行く気だからな。
「あいよ~。んじゃレネ爺、軽く行ってくるわ。帰ったら鍛冶場使いたいから使えるように用意しといて。お金は後で渡すから一流の道具より長く使える良い物をよろしく。あと家具諸々手配してくれると助かる。これもお金後で渡す方向で。」
「うむ。了解したわい。」
家を出てギルドの扉をくぐるとザワザワしていた冒険者達が別の意味でザワザワし始めた。
こいつらクエスト受けずにここでだらだらしてていいの?
仕事しろよ穀潰し共!
なんて思ってません、情報収集や武器の手入れなんかは大事だからね~。
「おい・・・あれって・・・。」
「そうだぜ。剣聖の魔道士。」
「今は一人か?」
「パーティーに誘ってみるか?」
「やめとけ!手をだすなよ?ぶっ殺されるぜ?」
ヤダ怖い!殺すって聞こえましたわよ奥さん!
俺ほどラブアンドピースが似合う人間そうそう居ませんことよ?
まぁそんな事より仕事仕事。
お母様からの依頼ってなんだろうな~?
平和なのが良いよな、まだ駆け出し冒険者だし。
「こんにちわ。」
「は、はい!」
あ~これさっき酔っぱらいに絡まれてた受付のおねーさんだわ。
ガチガチに緊張してるよ。
まぁそうだよねぇ・・・、酔っぱらいに囲まれた時にさっそうと現れてあいつらぼこぼこにしたイケメンの登場だものね~?
そりゃ緊張もするよね~♪
え?殺気出して酔っぱらいぶっ殺そうとした?
なんのお話でしょうか?私ラブアンドピースを信条としてますのよ?
「緊張しなくていいよ。俺宛の指名依頼があると思うんだけど。」
「えっと・・・。まだ当ギルドには指名依頼は入っていないのですが・・・。」
「そかじゃあちょっとクエスト板見てくるわ。多分もうすぐ来るんじゃねぇかなぁっと思うから。」
まだ来てないのかな?
しょうがないからクエストボード見て時間潰すか。
歩くだけで冒険者達がモーゼの様に割れて道を作るってなんだろうね?
本当に冒険者?もっと堂々としてろよお前ら。
「すまんが指名依頼をしたい。」
「はい。指名されたい相手のお名前をお願いします。」
「ササと言う少年らしいのだが。合っておるかの?」
お?やっと来たのか?
ちらっと受付の方を見ると受付のおねーさんがびっくりしてるし。
とりあえず暇つぶしのクスエトボードにもそれほど面白そうなのなかったし内容聞くか。
近場で出来そうなのあったら後で受ければいいだけだし。
「爺さん教会の人かな?」
「なんじゃお主は?」
「俺がササって言うんだよ。女神様からのお告げでの依頼だろ?」
ササは俺だよ。だけじゃ信用してもらえないだろうからな。
依頼主についての情報を出せば信じてもらえるだろう。
当然びっくりしてるし。
受付のおねーさんもだけどびっくりしすぎだろ。
「そ、そうじゃ・・・。それを知ってると言う事はお主がササ殿で間違いないようですな。」
「おねーさん。この人からの依頼はギルドの取り分だけでいい。」
「そ、それは・・・。」
聞き耳立ててた冒険者達も驚いてるし。
そりゃそうだよな、冒険者ってのは依頼で食ってるし指名依頼なんて高額が基本。
それなのに金はいらないってんだから。
「受けるってやつが良いっつてんだから良いじゃねーか。ギルド分まで無しってんじゃないんだからよ。」
「そ、そちらがそれでいいのならば・・・。一応支部長に確認をしてきます。」
おぉ支部長さんに聞いてくるか。
なら大丈夫だろう、こういう時繋がりって良いなって気分になるな。
「よろしく~。んで爺さん、おねーさんが戻ってきたら詳しく話聞くよ。」
「わ、わかった。」
支部長さんがペコペコしながらやってきて、依頼については奥の部屋で聞くと言ってきた。
まぁ物が物だし別に良いけどね。
お母様からの依頼については結構あやふやだったよ?
依頼場所はここ、クロバルトの街とイスタリオ帝国の間にある砦跡。
それだけな上にそこで何をしろとも言ってないらしい。
行くだけなら別に問題ないルートだし、馬でも2日かかる距離。
全力出せば半日で行けるだろうけど。
行き帰りで一日、その依頼に応えるのに何日かかるか不明か・・・。
「場所を提示するだけで具体性の無い上に達成条件もよくわからない依頼ですね・・・。」
「そうなのですが、これ以上詳しくは聴けなかったのです。」
「あぁ良いよ良いよ。依頼者が女神様なのは知ってるかよ。この内容で文句を言う気はない。」
神官さんがすごい申し訳無さそうにしてるけど別に良い。
詳しい内容については場所についてからお母様に聞けばいいだけだし。
「それで先程の条件で良いのですかササ殿。」
「いいよ~。こっちとしても女神様からの依頼だって事は知ってるからさ。ギルド分は別にしてもお金取る気なんてねーよ。」
「了解しました。しかしこの依頼、達成条件はどうすればいいのでしょう・・・。」
「多分また女神様からお告げでもあるんじゃねーの?それが無ければ依頼未達成状態って事で。」
「ではそのようにします。神官殿は教会に戻りお告げを待つと言うことで。ササ殿はどうされますか?」
何やら書類を出そうとしてるっぽいけど多分同行者の選別かな?
依頼主が依頼主だから慎重に慎重を重ねてってことかな?
いらねぇ・・・、足手まといになって時間かかるだけだ。
「すぐ出るよ。元々それ受けたらすぐ出る気でいたから準備は大丈夫さ。」
「お一人・・・なんですよね?」
「そそ。あぁ別に援護する人間呼ばなくていいよ。足手まといになるからさ。」
「しかし・・・!」
ん~ギルドとしての威信とかもあるんだろうけどなぁ・・・。
俺についてこれる人間なんて居ないってさっき知ったばかりだしなぁ・・・。
「じゃあ俺を倒せれるほどの奴なら良いよ。それ以外は足手まとい邪魔。」
「ぐ・・・そうですよね・・・。あなたが倒されたあの四人組がこの街での最大戦力の様なものでしたし・・・。」
え~?あんなバランス悪そうなのがこの街一?
酔っ払って増長してただけじゃなさそうだな。
きっと一番だからって威張り腐ってたんだろうな。
それが簡単にぼっこぼこだから俺以上はそうはいまい。
「それにすぐ出るって言っただろ?それについてこれる様なのも居ないだろうしいらんよ。んじゃ行ってくるわ。」
まだ何か言いたそうな支部長さんを無視してさっさと行きますか。
女神様からの依頼だからさて何が出るのか楽しみだ・・・!
やぁとっとこたぬたろう商店へようこそ!
チートをお望みですか?
あなたにはチートより酷い壊れスペックを差し上げましょう!
というわけで大地くんのスペックを簡潔に述べると
肉体面:この世界の最高神でも傷つけれない強度
魔力面:この世界の最高神でも出来ない世界創造
見た目:クラスに一人は居るカッコイイ奴レベル
チートやチート!チーターや!
まぁなぜそこまで壊れてるかの理由はちゃんと有りますが今はまだ述べません。
なぜってネタバレやろそんなん!
ちなみに魔道士と神職の違いは
魔道士:己の魔力を高め、精霊から力を借りて魔法を放つ
神職:己の祈りを捧げ、女神様の加護によって癒やしを与える
です。
憶え方も魔道士は自力で神職は祈りです。
ではまた二日後にお会いしましょう!
ん?今回なんで女言葉っぽく大地くんが喋ってるかって?
知らんよそんなもん。(外道




