第三話 街に向かうまでにチートの本領発揮しちゃうんだけど
*前回のあらすじ*
女の子から熱い目線を頂きましたひゃっほい!
これで何度目の襲撃だろうか。
盗賊ではなく、魔物だ。
相手が単体の場合、マリオ少年が前に出て攻撃しつつアルフちゃんが遊撃。
カーティちゃんがマリオ少年の状態を見ながら回復、そして俺がバインド系魔法で足止めをする。
この場合攻撃に回るような事はしない。
だってアルフちゃんの攻撃の邪魔になるし、威力が強すぎるからマリオ少年を巻き込む恐れがある。
ならばここはサポートに徹して戦うのがセオリーだろう。
複数の場合はそれとは違う。
ある程度の数をマリオ少年とアルフちゃんが惹きつけ、カーティちゃんが二人のサポート。
俺はマリオ少年が惹きつけきれなかった奴を捌く。
といってもそこまで回ってこないのでカーティちゃんに危険が及ばないように戦うだけでいい。
攻撃用の魔法剣以外にサポート用の魔法剣、回復用の魔法剣もあるが出さない方がいいだろう。
「しかしササさんは強いな。」
「そうね。むしろ私達が足を引っ張ってる感じがするわ。」
「そんな事ないさ。パーティーにはパーティーの役割がある。俺の攻撃は威力デカ過ぎるから助かってるよ。制御に失敗したらこの森を灰にしてしまうし、魔物の素材を入手出来ない。」
だって俺の23種類の魔法剣「ナイツ・オブ・ソード」は威力高すぎて何もかも駄目にしてしまう。
ここまで強いとは最初俺も思わなかったんだけどなぁ・・・。
これがチートの定めか・・・、小説なんかで出てくるチート系の人らってどうやって抑えてるのかわかんないわ。
もうちょっと威力の小さい魔法を編み出すか、別の攻撃方法考えないとなぁ・・・。
「もうちょっと威力の小さい魔法編み出さないとなぁ・・・。まぁ俺の火力はみんなが対処しきれない相手の時だけ使うにした方がいいだろうし、俺もあんま使いたくないからサポートに回るよ。」
「そうですね。ササ様の魔法は綺麗ですけどその分危険ですものね。」
それにしてもカーティちゃんすごく近いんですけど?
言葉使いもなんか敬うようになってるし。
そんなに近づくとお兄さん勘違いしちゃうよ?
カーティちゃん女の子なんだから、男の人との距離考えないと襲われちゃうよ?
「カーティ、ササさんにでも惚れたのかしら?」
「あれだけ褒めてたんだからねぇ?出自も出自だし、惚れてしまってもおかしくないけど。カーティ、ササさんにアピールするのも良いけど先に僕を回復してくれよ。」
「ふぇ!?そ、そんな私ササ様にだなんてそんな!」
「マリオ、カーティちゃんに今お願いするの無理そうだから俺が回復してやるよ。《破邪の剣よ、我が友の傷を癒せ。ヒールソード。》」
背中に浮かび上がった黄緑の剣がふわりとマリオ少年の元に行くと輝いて少年の傷を癒やし始めた。
というよりこれ、アルフちゃんもカーティちゃんも癒やしてない?
全体回復魔法なの?
ん~ナイツ・オブ・ソードもうちょっと詳しく知っておきたいな・・・。
全部扱えるのはわかってるんだが効果がはっきりと分かってない。
ただの単体魔法かと思ってたら全員回復するんだものなぁ・・・。
他にも思ってたのと違う効果があるかもしれない、特にサポートと回復は・・・。
っとしまった考えこんでたか、みんなに置いてかれる前にって・・・。
「どうしたんだみんな?ぽかんとして?」
なんでみんな固まってるの?
回復魔法ってそんなに珍しいかねぇ?
カーティちゃんも回復魔法使ってるしそこまで珍しいものじゃないと思うんだが・・・?
「あぁ・・・、私はもうササさんだからって事で考えるようにする。」
「僕もそうする・・・。」
「ちょっと二人共!ササ様に失礼だよ?けどちょっと分かる気も・・・。すいません。けど今の魔法ですが、魔力まで回復しましたよ?どういう仕組なのでしょう?」
あ~・・・。
俺自身にかける事ないからそこまでわかんなかったわ・・・。
魔力減ることなんてそうそう無いようなチート持ってるからなぁ・・・。
無限に近い魔力あるから気づかなかった☆なんて言えないし・・・。
ごまかす・・・のも良いかもしれないけど結構難しいから正直に言うか。
「俺もよくわかってないんだよ。怪我を治すって意味合いだけで作ったんだがそれ以上の効果なんだよねこれ。まぁ便利だから気にはしてなかったんだけど。」
良し正直に答えた。
実際魔力回復するとか知らなかったし。
これじゃまるでエリクサーだよ。
ケアル程度の感覚だったのにこれもトラブルに巻き込まれそうだなぁ・・・。
「まぁこのメンバー以外が居る時に不用意に使わないよ。基本的にはカーティちゃんに任せる。」
「はい!お任せくださいササ様!」
なんかこのまま俺を信仰しそうな勢いだなぁ・・・。
それはそれで困るんだけど・・・。
マリオは見ても目を逸らすし、アルフちゃんは諦めろって目で言ってくるし・・・。
神子って言ったのがまずかったかなぁ?
実際神子だからなんだけど・・・。
こういう時に嘘を付く場合、多少の真実混ぜるのが一番良いって話だけど・・・、その嘘で窮地に陥ってるっぽい・・・。
「落ち着いてよカーティちゃん。そんな状態じゃ街に行った場合、俺の素性を怪しまれちゃうよ?」
「そうですねササ様・・・。」
「まぁ今は良いけど様ってのもやめようか?疑われる要因だよ?」
「なら私もちゃんなんて付けないで欲しいんだけど?」
「私はササさ・・・んにならどう呼ばれても構いませんが・・・。」
アルフちゃんは結構普通に接してくれそうだけどカーティちゃんはどうなるかちょっと不安だなぁ・・・。
「了解だよアルフ。カーティちゃん。それにマリオもとりあえず出発しようぜ。ここでぐだぐだしてたらまた魔物が来るかもしれない。」
「そうね。ササの言う通りだわ。まだここは魔物が出る地帯だから気を緩めないように。いくらササが強くても奇襲を受けたら危ないわ。」
「了解だぜリーダー。索敵たの」
マリオが言い終わる前に突如現れた魔物を蹴り飛ばす。
気が緩んでいたと言っても擬態するカメレオンに似た魔物か・・・。
一瞬でも遅れてたらマリオが死んでただろうな。
「こいつは君等には荷が重いなっと!」
俺の蹴りを受けて無傷か・・・腕がなるぜ。
って言いたいけどただの蹴りだからなぁ。
さてどう戦うか・・・。
今考えてたナイツ・オブ・ソードに変わる魔法でも試してみるか?
「危ない!って・・・。」
あっ、いかん考え事してたから攻撃食らっちまった。
けどやっぱ便利だなこの体。
あんな巨体の攻撃でも無傷だよ。
というか衝撃すら無い。
チートって便利だけどトラブルの原因になるからあんま披露はしたくないなぁ・・・。
「なんでデス・カメレオンの攻撃受けても無傷なのよ・・・。私ササが神って言われても信じるわよ?」
「僕もそう思う・・・。というか神って信じてる人がそこに居るんだけど?」
「さすがササ様!あの程度の魔物では傷一つつかないなんて!」
「もうその内ササ教作るんじゃない?」
「いや、僕はササを勇者とか神の使いとかにすると思うよ?」
これデス・カメレオンっていうのか・・・。
デカい爬虫類だからてっきりドラゴンとか呼ばれてるかと思ったらそうでもないんだな。
まっ、周りが騒がしいけどとりあえず倒すか。
話はそれからだ。
突っ込みたいとこ沢山あるけどさ。
「ちゃっちゃと終わらせるかぁ。俺としては早く街に行きたいからな・・・。魔法拳・・・《一之型。剣神。》」
腕に魔力を回す。
その魔力を尖らせる。
ゆっくりでも良い、鋭く、細く、拳から大量の剣が生えてるイメージ・・・。
もっと深く、もっと多く拳に魔力を回せ・・・。
「何あの魔法・・・。」
「わかんない・・・。」
「綺麗・・・。」
迫ってきた馬鹿な魔物に拳を一発お見舞いする。
殴った所がまるで剣山でも刺したかのように抉れる。
よし、良い感じだ。
イメージ通りな魔法になってる。
詠唱は・・・、さっきのでいいか。
今考える必要はさほどないし。
それより今は目の前の標的を殴りまくるだけだ。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
やっべ超楽しい!
殴る度に抉れていく!
オラオラってここまで楽しい物だったのか!
これ誰かのスタ○ドの様な状態になっても楽しいかもしれない!
ひょー!テンション上がってきたぁ!!
「ちょ、ちょっとササ!もう死んでるわよそれ!!」
「オラァって・・・、あぁ本当だ。新しい魔法試してみたくてちょっとやり過ぎちまったな。」
「新しい魔法って・・・、そんな簡単には出来ないと思うんだけど・・・。」
なんかマリオとアルフちゃんが呆れてる。
カーティちゃんはすごいキラキラしてるんだけどあの娘本当に大丈夫か?
「まぁ今作ったからな。というかこの魔物結構ズタボロにしちゃったがどうする?これも収納しとくか?」
ここまでの魔物は、全部俺のマジックボックスに入れている。
というより今マジックボックスに入れてないのはカティマ少年の亡骸だけだ。
彼の亡骸だけを彼らが運んでいた荷物を載せていた荷台に乗せている。
長期のクエストだったらしいから丁度荷台があったおかげで助かった。
「そうですね。しかし僕ら一応初級なんだけどデス・カメレオン討伐したってなったら中級に上がってしまいそうだなぁ・・・。」
「そうね。そこら辺もどうするか考えないといけないわね。」
「ササ様の実力は上級レベル。いえ、それ以上の神話級と言っても過言じゃないですから。」
「ん~ちょっと評価高すぎないか?俺そこまでの器じゃないし。とりあえず血抜きだけしておくよ。」
なんかまた呆れ顔してるけどスルー。
魔力をデス・カメレオンに巡らせて体内に残っている血を操作し全て流れ出させる。
最初はその行為に全員目を丸くしていたが慣れたらしく、周囲の警戒をおこなっている。
まぁ森の出口に近いといえど未だ森の中。
魔物が現れないとも限らないし、血の匂いで野生動物がやってこないとも限らない。
さっさと血抜きを終えたらマジックボックスに収納。
しかしこれ結構物入れてるけどどんだけ入るんだ?
すでに大量に物が入っているが・・・?
『それはね~♪大体北海道3つ分位入るわよ~♪』
さいですか・・・。
ごめんお母様(女神様)・・・。規模がデカ過ぎてまったく理解出来ない・・・。
そんな大容量いつ使うんだよ・・・。一生埋めれる気しないよ・・・。
まぁ大量に入るってだけ覚えておくよ。
あっやべぇ、今の交信でカーティちゃんが焦ってる・・・。
女神様からの言だから今の戦闘なにかまずかったと思ってるのかな?
「あぁ大丈夫だよ。このマジックボックスの容量について教えてもらっただけだから、注意とかじゃないよ。」
「そうですか。良かった。」
ん~女の子の笑顔って癒やされるねぇ。
まぁ癒やしてもらう必要がないほど疲れてないが。
「カーティ~。もうなんか夫婦みたいだよ?結婚しちゃえば?」
「確かに夫婦みたいなやりとりだったね。」
「ふぇ!?ちょっと!私はササ様とそんな関係じゃないわよ!?」
真っ赤になって可愛いったらありゃしない。
これは俺のサディステッィクな嗜好がうずうずとするなぁ・・・。
「カーティちゃんが俺の妻か・・・。いいねぇそれ。街に着いたら挙式するかい?幸せにするよ?」
「ふぇぇ!?ササ様もからかわないでください!!」
まぁそんなやりとりしつつ先へと進む。
カーティちゃんの赤面は本当にご褒美です、ありがとうございます。
みんなの緊張なんかもほどよく解れたし、カーティちゃんにはその為の生け贄になってもらったって事で。
「街道が見えた。周囲に魔物の影なし。マリオ一応先行して。」
「了解リーダー。」
おうもう森も終わりか。
半日位だったんだなあ・・・。
しかし結構魔物って出てきたのにイリーナちゃんよく一人で山脈まで来れたな?
途中の森に警護の兵隊達でも集めていたのか?
皇帝さんと来る時はレネ爺の威圧でなんとでもなっただろうけど・・・。
しかしどっか突破する時って確実になんかあるよなぁ・・・?
まぁ嫌な予感はしないけど不安材料はある・・・。
「よし森を抜けた・・・って。」
「どうしたマリ・・・オ。」
「二人共待って・・・へ?」
「やっぱこういうフラグか・・・。」
街道に出た時そこに居たのは五人の騎士。
その真ん中にはどこかで見た腰まで伸びた緑色の髪、まだあどけなさが残る可愛い顔。
まだそこまで大きくないけど年齢的な事を考えたらまだ大きくなるであろう双丘!
やっぱまだ成長の余地のある若々しさって良いねぇ。
将来が楽しみであると同時に今だけの美しさってのもある。
けど今の問題はそこじゃない。
そこじゃぁないんだよ・・・。
「主等冒険者か?私はイスタリオ帝国第十代皇帝セブルム・イスタリオの娘、イリーナ・イスタリオである。少々この森の事で聞きたい事があるため時間を頂こう。」
なんでここにいんの?イリーナちゃん?
別にカーティはササラブじゃぁない・・・。
ちょっと気になる男性程度なんだ・・・。
まだラブではない・・・。
ちょっと信仰の対象になりかけてるだけなんだ・・・。
イリーナはササラブ過ぎだけど。
きっとその内反転してヤンデレる可能性があるほどササラブ状態だけど!
あっ次回更新は二日後です。




