跳ねや 踊れや 騒げ!
騒々しく第1王子が退場した後
フィル様とリリアナ様がさらにべったりになったことは言うまでもない
「お兄様ったらフランなんたらよりゴンちゃんの方が可愛いですの!」
「そうです あねうえの いうとおりです」
テーブルの上に山盛りにあったシュークリームが次々に消えていく
いや、アルもアインも食べているけれど
主にこの2人の姉弟のお腹の中に消えていっている
「ゴンちゃん しゅくりむ おいしいね」
顔にクリームをつけて微笑むフィル様、あざとい!
「フィルナンド、顔にクリームがついてるぞ」
甲斐甲斐しく拭いてやる兄、アインに
「………あにうえは やっぱり ぼこぼこに すべき」
黒いよ!黒いよフィル様!
あれ?そういえばあの第1王子シュークリームって言ってた様な
フィル様もリリアナ様もしゅくりむって言ってるのに……
……いやぁ、まさか!
そんな転生者であふれている……なんて……そんな訳……ないよな?
「ゴンちゃん しゅくりむ あーんですの!」
「あ!あねうえ ぬけがけ!ゴンちゃん あーん!」
2人とも口にシュークリームを押し付けないでください
「よかったな○△□モテモテだな」
「羨ましいなら変わってやろうか?」
というか変わってください、いやマジで!
「ところでこのフワフワなフェレット様はゴンちゃんの新しいお友達ですの?」
「え?ああ、ハチスケといいます
街で怪我をしていたところを助けたんです」
「ふわっふわですのぉ!」
ハチスケの毛に顔を埋めるリリアナ様
「キュキュキュ!」
突然のことに驚いたのかハチスケがリリアナ様をポンと空に飛ばしてしまう
「なっ!?ハチスケ!?」
すぐ受け止めたから怪我はなかったものの
王族に怪我させてみろ
考えるだけで恐ろしい……
「ゴンちゃん!今の見ました!ポンって!私空を飛びましたの!」
「あねうえばかり ずるいです」
いや、一歩間違えれば大怪我に
「ぼくも!ぼくも!えい!」
むんず!とハチスケの胴体を掴むフィル様
「キュキュー!!」
空を飛ぶフィル様と受け止めに右往左往するアインにアルに私
「ふぅ……危ないだろうフィルナンド!」
「……なんで ぼくだけ あにうえ ばっかり」
うーむ、確かに空を飛ぶのは楽しい
でも、どうせなら安全面に考慮してだな
大量の水を風魔法で包んでトランポリンにしたら面白いんじゃないだろうか
そうすればフィル様もリリアナ様もアルもアインも私も空を飛べる訳だしな
いや、決して2人の楽しそうな様子をみて私もしたくなった……とかじゃないぞ!
無詠唱で空中に大量の水を出す
で、その水を風魔法で包み込んでっと!
「○△□今度は何してるんだ?」
「ふっふっふ、驚け!
ウォータートランポリンだ!」
そーれ!ぽよよん!
うはっ!予想どうり跳ねる跳ねる!
「すごーい ゴンちゃん!ぼくも ぼくも!」
フィル様と手を繋いで一緒に跳ねる
「うわぁい! あねうえ すごい! すごい!」
「フェルナンド……怖くないんですの?」
リリアナ様は尻込みをしている
そういえばリリアナ様に魔法見せたことなかったっけ?
私の魔法の実力を知っているアルとアインはさっさと我が物顔で遊んでいる
「ぜんぜん こわく なんてないですよ!あねうえも ほら!」
「あうぅう!えい!」
ぽよよーん ぽよよーん
「きゃあ!これ楽しいですの!ぽわんぽわんですの!」
なんで、こんなに跳ねるだけで楽しいのだろう?
跳ねるだけでなく、跳ねながら鬼ごっこをしたりして
夕方まで跳ね回った
「あらあら、みんな随分遊んだのね?
うふふ、お風呂にはいっていらっしゃい」
側室様に言われて気づくとみんな汗まみれだった
そういえばぶっ通しで遊び倒したもんな
「うふふ、私はゴンちゃんと一緒ですの!
そうですわ!テイルちゃんもハチスケちゃんも一緒に入るですの!」
その言葉に逃げ出すテイルとハチスケ!
はっはっは!お前たちだけ逃す訳ないだろう!
一緒に入ろうじゃないか!マイ精霊たちよ!!
読んでくださってありがとうございました




