第1王子華麗に登場!
すみません
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「ぐぬぬ あねうえ ゴンちゃんが いたがっていますよ」
「ふぬぬぬ フィルナンドこそ ゴンちゃんを愛しているなら離すべきですの!」
ぎゃああああああ!
痛い痛い!
裂けるぅう!
主人のピンチだというのにうちの精霊どもは何をしているんだ!?
「ナー!」
「キュウ!」
ック!テイルとハチスケは我関せずと遊んでいるし
『いいね……そのまま……
ふふふ……こう言う感情もちょっといいかも』
ナニがいいかもだ!
ダメだ!クロも助ける気がない
はっ!こういう時は!
「ッツ!アン!シュークリームの用意だ!」
子どもは甘いもので釣るに限る!
「ふぇ?しゅくりむ?」
「なんですの?しゅくりむって」
2人がシュークリームに気を取られているうちに腕を抱きしめる
もうあの2人にとられてなるものか!
本当に体が裂けるかと思った
アインの件といい王妃様の件といいこの恐ろしい姉弟といい
本当に王宮は碌な試しがない!
家から持ってきた新作シュークリームも用意すると
甘い匂いを嗅ぎつけてアルとアインがやってきた
「良い匂いがすると思ったら天使がいたね」
なんか見知らぬ白い人もやってきた
髪も白いし肌も白いし……あれ?目だけ赤い?
え?あれ?でもこの顔どこかで見たことあるような?
は?天使?
ああ、フィル様か……外見だけは天使だもんな
「ああ!その林檎のような頬
さくらんぼのような唇……食べてしまいたいね」
ゾゾゾ
なんだこの人……なんかダメな匂いがする……
1歩下がると何故か近づいてくる
「ふふふ、照れちゃって可愛いね」
「……兄上戯れはよしてください」
「ゴンちゃんは ぼくの!」
って、兄上って王子さまかよ!?
「ふふふ、驚いているようだね
そう!この天から美しさと知能を授かりし
この僕がウィンダム家第1王子 ジークフリートさ!
ジークと呼んでくれて良いよ
天使ちゃん」
第1王子はウインクまで飛ばしてくる
それをハッと両手で掴むと地面に捨てるリリアナ様
「ああ……それにしても美味しそうなシュークリームだね
天使ちゃんが作ったのかい?」
「あら?うふふ
天使ちゃんとはどちら様でしょうか?
私はフォンタナー家の○」
「ジークあにうえ ゴンちゃんです!」
フィル様、自己紹介を遮らないで!
「ふぅむ……ゴンちゃん?
天使には似つかわしくない名前だね
僕が新しい名前をつけてあげよう……そうだ!フランソワーズ!はどうだい?
素敵な名前だろう!?」
い、嫌だ!
「兄上、今は剣術の特訓の時間では?」
?
見る見るうちに顔が青ざめる第1王子
「あっはっはっは!この華麗なるジークフリートに剣術など不要!
このありあまる知恵の泉と美貌があれば何事もなんとかなるさ!」
「いやー、なりませんねー」
「なっ!?カイン!?」
今度は誰!?
「兄上付きの侍従だ」
アインがこそっと教えてくれる
「はいはい、行きますよ
んじゃ、お邪魔しました王子様方
フォンタナー家のお嬢さんも楽しんでいってください」
「いやだぁー
僕もシュークリーム食べるんだぁー!」
首根っこを引きづられていく第1王子
「あんなのが次の王様……」
「人の兄を捕まえてあんなの言うな……ああ見えても外ヅラは凄いんだぞ
ちょっと自分好みの女に会うか、俺たち兄弟が絡むとちょっとあれだけど……な」
はははは、第1王子にも好かれたってか?
嬉しくない…………
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