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目指せ!悪役令嬢物語!  作者: 真ん中
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このハゲー!!

なんと間の悪いタイミング!


更に間の悪いことに


「た、助けてください!

こいつらが動物達を虐めてたです!!

止めた僕らに殴りかかって来て!!」


と叫ばれたものだから騎士達の目が厳しいのなんのって

冤罪もいいところだし!

……仮面ズレてないよな

今、バレるのはマズい


「おのれ!珍妙な格好をした変質者め!」


オイオイ、変質者って何!?

ちょーカッコいいこのスタイルを!?

ありえん!

よし!決めた!悪役は悪役らしくあろう!


「ふはははは、人質が惜しくば動くなよ騎士団諸君!」


闇の剣を3人組の首元に押し付けつつ騎士団を脅す


「人質を離せ!」


「離せて言われて誰が離すか!

そこから1歩でも近づいたらこいつらの首と体は永遠にサヨナラすることになるぞ」


いや、実際は心の闇を食われるだけなんだけどね

グロいの反対派です私は!


「やめろ!息子に手を出すな!」


……やっぱり、犯人の中に騎士団の身内がいた訳ね

はい!グサッとな!


騎士団の息子エリオットくんの腹をグサッと刺しちゃいました!


「うぉおおおお!!エリオットォオオオ!!」


その途端、闇に包まれるエリオットくん

もう、そこからは止まらない!

ささっと残り2人もサクっと刺しちゃって


クロ、後は頼んだ!

全員眠らせろ!


『ええー、無茶振り!!…………って、まあ出来るけどね

よいしょっと!』


黒靄が騎士団を襲う

黒靄を吸い込んだ騎士達が倒れていく中、こちらに向かってくるラビットくん以下数名


「魔術師か!?

この程度で俺を倒せると思うなよ」


フハハハ、予想どうりだ!

それでこそラビットくん!


クイーンのムチが数名の騎士達の足止めをする

こっちは呼吸をしてもなんともないが、騎士達は呼吸すれば闇に飲まれる

勝負はあったも同然だ!


私に向かってくるラビットくんを魔力でぶん殴りつつ

倒れないラビットくんに焦る


クロ、どうしてラビットくんは倒れないんだ!?


『あれ?ゲゲッ!?彼はダメだ!闇がないよ』


なんですと!

ないなら作り出せばいいだけだ!

私は知っている

最近、ラビットくんが頭髪の未来について不安を抱いているのを!!


「このハゲー!!」


力の限り、頭皮ら辺を指差して叫ぶ


「ッツ!?お、俺はハゲてなどいない!っがは!」


どうだ!?


『しょぼっ!』


ハゲていないといいつつ倒れたラビットくん

やっぱり気にしてたんだね

ラビットくんの傍に毛生え薬と増毛剤を置いておく

うん、ラビットくんはいまもフサフサだよ


騎士達全滅!


フハハハハ!!完全勝利だな!


「ま、まて……お前らは」


ラビットくん、まだ意識があったのか!?


「私たちは悪役だ!」


「アクヤークダ……お前達の名は覚えたぞ」


ん?何か噛み合ってない気が?


「だから、悪役だと」


「ボス、そろそろ帰りましょう!」


ちょ、ルーク、私を小脇に抱えるんじゃない!


こうして、私達は騎士団に完全勝利しつつ帰っていったのである

後日、父にラビットくんに贈った毛生え薬と増毛剤を盛ったところ

毛むくじゃらの雪男も真っ青な毛玉の怪物となり

母に驚かれ、レイチェルは笑い、シリウスは泣き

父には犯人は私だとバレ

こってり絞られたことは言うまでもない


翌日、ワクワクしながら新聞を見ると


『変質者出現!?』の文字が……

内容はアクヤークダと名乗る不審者が騎士団を襲ったが

勇気ある騎士団はこれを撃退!

しかも、アクヤークダは最近多発している動物虐待の犯人でもあるらしい!?

んな訳あるか!と思わず、新聞を破いてしまい父に朝から叱られた


急いで部屋に駆け込みクロと交信する


ちょっとクロ、どういう訳さ

何で昨日の3人組改心してないの?


『知らないよ

ボクは心の闇は食らったけど』


けど?


『ニンゲン達がどう捉えるかまではボクの管轄じゃないってこと!』


どういうことだよ?


『さあね、ニンゲンの考えることはボクには分からないな』




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