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目指せ!悪役令嬢物語!  作者: 真ん中
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真実はいつも闇の中(闇様は全てを知っている)

とりあえずセバスチャンに事情を説明した

……怒られた

いや、でも今回のはクロが勝手に引き受けたので合って私の意思では!


「だから、闇の精霊に気軽に頼みごとをしてはいけないと口を酸っぱくしてお伝えしているはずですが」


……返す言葉もないです

でも、天使ズの映像を残したかったんだ!

後悔はない!


「その2人組はゴーストビーストを名乗ったのですね」


「うん、へちょい2人組だった」


「それで恩のある商会の娘が無理やり結婚させられそうになっていると……

……少々、情報が少なすぎますね

これを3日でとは骨が折れそうです」


大丈夫だ!我らセバスチャンなら!


「1日下さいませ

少し街に降りて調べてみます

くれぐれもお嬢様はお出掛けにならないように」


「いや、私がもう1度、ゴーストビーストの2人組に会って聞き出せばいいんじゃないか?」


その方が手っ取り早そうだ


「いえ、お嬢様はお部屋でじっとしておいて下さい

旦那様からもそう言いつけられているはずですよ」


そうなのだ

今回の無断外出の罰は暫くの外出禁止だ

まあ、守らないけどな!

バレなければ問題ない!


「アン、ウィル、しっかり見張っているんだぞ!」


「はい、セバスチャン様お任せ下さい」


「という訳だ、お嬢大人しくしてろよ」


監視が2人だと!?

……まあ、いい久しぶりに加護縫いののニューバージョンをしてもいいし

天使ズと戯れてるからいいもん!


「本当にお嬢は目を離すと問題ばかり起こすな」


それは私のセリフだぞウィル……


ハチスケが増えたことでアンからお説教を貰ったことも言うまでもない


それから1日は大人しくしていた

とうとうチャーリーがたこ焼きとお好み焼きのソースを完成させたので

久しぶりにたこ焼きパーティをしたり

シリウスがハチスケを見て私が見たことのないような蕩ける笑みを浮かべたりと

レイチェルはハチスケが珍しいのか捕まえようとして

つむじ風にクルクルと体を回されたり

それを見ていた母が「あらまあ!」と呑気に笑っていたり

また増えた精霊にオリオン様が瞳を輝かせたり

……出禁にしたはずなのに何故来ているんだ!?

それはそれは大人しく過ごしていた


セバスチャンが帰って来たのは夜遅くになってからだった

残り2日……

クロはあんなへなちょこ2人組に恩を売って何を考えているんだか?

……止めよ、どうせロクでもない事である


「ただいま、戻りました

お嬢様、調べてまいりましたよ

ゴーストビーストの2人組が恩があると言ったのは

キグナス商会のことだと思われます

最近、知人の借金の連帯保証人になりその知人が姿をくらませたようで

借金取りが押しかけているようです

その為、娘を借金を肩代わりしてもらう代わりに

フォンデュ男爵のところに嫁に出す契約を交わしたようです

私には悪い話とは思えません

フォンデュ男爵からは悪い話は聞きませでしたし、

貴族と縁者になるということはキグナス商会から見ても悪い話ではないはずです」


えーと、

お金に困ったキグナス商会が借金の肩代わりを条件に娘さんを下さいと言って来た

フォンデュ男爵に渡りに船とばかりにお願いした

全然悪い話じゃないじゃないか!

でも、何故か2人組は悪い話と思い込んでいてゼリー婆をあの場所から追い出して

お金を用意しようとしている


……要は、あの2人をボコればいいだけか……


『違うったら!

なんでニンゲンってこうも面倒なの!?』


何?クロなんか知ってるの?


『ボクに知らないことなんてあるはずないだろ!?

とりあえず、明日もう1度あの2人組に会いなよ

そうすれば分かるはずだよ』


「闇の精霊はなんと?」


「なんかあるんだってさ

明日もう1回あの2人に会えって」


「私の調査に不備があったということでしょうか?」


わっ!セバスチャン顔怖い!


「分かんないけど、とりあえず明日はセバスチャンも一緒に行こう!

そうすれば何か分かるはずだ!」


翌日、セバスチャン同伴で例の2人組を探した

アンは私の身代わりで部屋に閉じこもっている


……探すまでもなくゼリー婆のところで今日も懲りずに凄んでいる2人組を見つけた


「ァアン?今日こそ立ち退いてもらうぜババア!」


「また、懲りずに来たのかい?

あんた達も暇だねぇ」


「こんな診療所あてにならねえよ!もっと大きな病院に行きな!」


今日は患者もいるというのに病院内で暴れている

……お仕置き決定!

行け!クビシメマン!じゃなかったハチスケ!


ハチスケは下っ端の首に巻きつくとギュウウウと締め上げる


「グガ!く、苦しい!」


「ここは病院内ですぞ

病院ではお静かに!」


セバスチャンが兄貴分と対峙する


「なんだテメェ、やんのかコラ!?」


殴りかかる兄貴分の拳を片手で受け止めるセバスチャン

いやん!セバスチャンカッコイイ!


「拳に迷いがみえますな」


「んだと!」


「兄貴!ックソ!離れろよ!」


「いい加減にしな!ここは病院だって行ってるだろう!」


ゼリー婆が木の杖で兄貴と下っ端をぶん殴る

兄貴分は踏みとどまったが、下っ端は倒れた


「で、あんたは今日何の用だい?」


ゼリー婆が杖を構える

いや、私は今日暴れてないし


「うん?用があるのはこの2人の方

この2人連れてくね」


「ゴミ箱に捨てておいておくれ

…………次に来たら実験台にしてやる」


おお!なかなか怒ってるなゼリー婆!


「ッチ、俺たちに何の用だ?

……お前、この前のガキか?」


病院から離れた裏路地で2人を離す


「お前達が助けたいのはキグナス商会の1人娘ロビンだよな

フォンデュ男爵との縁談、悪い話じゃない

なのに何でそんなに反対なんだ?」


「っは!これだから金持ちは!

……お前らに話すことはネェよ

とっとと消えろ!」


兄貴分は相変わらず口を割らない

じゃあ、割る方を起こすか


無詠唱で水の魔法を唱える

ウォーターボールを作ると未だにのびている下っ端の顔面にぶつける


「ゲファ!ンガ!ゴホゴホ!何!?何!?」


「さて、吐け」


「え?あれ?この間のガキ?」


「なんでそんなにフォンデュ男爵との縁談を反対するんだ」


「そりゃ、あいつらが全員グルだからに決まってるじゃねぇか!」


全員?


「トンズラした知人もフォンデュ男爵もキグナス商会の番頭もみんなだよ!」


「おい!バルス!余計なことを話すな!」


「なんでだよ兄貴!

お嬢を助ける為には1人でも味方が多いほうがいいじゃねぇスか!

それにこのガキは約束したんだぜ!俺らの悩みを解決するって!なあ?」


……いや、約束したのは私じゃないけどね……


「俺らも最初は喜んだんだ

でも、兄貴が話が出来すぎてるって

んで、借金作って逃げた男を探し出して脅したら全部話しやがったんス

フォンデュ男爵に頼まれたって

その話をフォンデュ男爵に持ち込んだのはキグナス商会の番頭だって

キグナス商会は真っ当な商売しかしてない商会っス

でも、あいつらはキグナス商会の名前を使ってとんでもないことをしようとしてるっス」


「とんでもないこと?」


「密輸っス」


えーっと、キグナス商会を乗っ取るつもりのフォンデュ男爵と番頭が

知人の男を使って借金まみれにして1人娘も店も取り上げようとしている

……そんな感じ?


「その借金を作って逃げた男を騎士団に突き出せば済む話では?」


おお!流石セバスチャン!その通りじゃないか!


「……無理っス」


「なんで?」


「俺たちがつきそだそうとした時に殺されたからだよ

借金の証文がきちんとある以上、あいつらが仕込んだこととはいえ

手は出せねえ

だから、金が必要なんだ」


殺人まで……闇が深いな


『でしょ、いい感じでしょ!

ほらほら、あの変なコスチュームの手番だよ!』


「分かった、私たちがなんとかしよう」


「お嬢様!?」


「乗りかかった船だし

どうせ、やらなきゃいけないんだから

だけど、もうゼリー婆のところにイチャモン付けに行くなよ」


これ以上やるとお前らが実験台になるぞ……とは言わないでおく


「どっちにしろあと2日だ

2日後にはお嬢は嫁に出されちまう……」


えっと、あれか?

兄貴分はお嬢様に惚れてるとかそんなオチか?


「兄貴はああ見えて一途っス」


マジか……ここでも恋の花が咲いていたか……


「とりあえずなんとかするから!

大人しくしとけよ!」


さあ、今日から早速作戦スタートだ!

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