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目指せ!悪役令嬢物語!  作者: 真ん中
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タダより怖いものはない

『さあ、やっとボクのご飯の話だね』


え?


『何の為にボクがここまで協力的だったと思ってるのさ

もうじき来るよ』


え?何が?


その時だ


「は!ここがババアがやってる診療所ってか?」


ガラの悪い連中がやって来たのは

……ちょっと悪役っぽいってときめいたのは内緒だ


「オイオイオイ、ここは誰の許可とってやってるんだあ?」


「国だよ

分かったら、さっさと出ていっておくれ」


へー、国からの許可なんか降りてたんだ


「あ、兄貴、国から許可が降りてるらしいですぜ」


「うるせぇ、動揺すんな!

ここいら一帯は俺らゴーストビーストの縄張りなんだ

ここで働きたいならみかじめ料払いな」


「ガキが何ってるんだい?

あんた達に払う金なんかないよ

さっさと帰りな

それとも頭の方を治療して欲しいのかい?」


「な、なんで俺が頭にたんこぶが出来てることを!?」


いや、そうじゃないと思う……

頭の中身を治療してやろうかって意味だと思うぞ下っ端

最初はカッコイイかもって思ったけど……残念な奴らだ


「馬鹿野郎!」


ゴツン!


「痛えよ兄貴!」


「おい、ババア

俺たちに逆らったことを後悔するんだな」


「あんた達こそ、ここは診療所だ

むやみに騒いで良い場所じゃない

そんなことも分からないのかい?」


ゼリー婆が凄む

おお!皺の数だけ迫力があるな!


「ッチ、今日のところは出直してやらあ!」


「あ、兄貴ィ!待ってくださいよぉ!」


『後つけて!』


えー……


『映像、残してあげたよね』


さて、行くとしますか!


「ちょっと、どこ行くんだい?


「さっきの2人組を追いかけて来る!」


「待ちな!深追いするんじゃないよ!」


ゼリー婆が止めるのもなんのその

2人組の追跡を開始した


「兄貴、国から許可が下りてるんスよぉ

今回は無理っスよぉ」


「馬鹿言え、今回は何が何でも成功させなきゃならねぇんだ

お前、お嬢様がどうなってもいいのか!?」


「いや、お嬢は大事っス!

でも、あのババア怖かったし……」


「何が怖かったし……だ!

俺たちは泣く子も黙るゴーストビーストだぞ!んなことでどうする!?」


2人組にも事情があるらしい


「んで、チビ助、いつまでつけてるつもりだ?

俺たちのことナメてんのかあ?」


オウ!バレてたらしい!


「え?チビ助ってウエェ!さっきのババアのとこにいたガキじゃないっスか!?

え?まさか、兄貴このガキを誘拐してババアを脅そうと……

ダ、ダメっス、それは人の道に反するっス!」


『ねえねえ、この人達困ってるみたいだよねぇ

助けてあげるのが人の道じゃないのぉ?』


クロが猫撫で声を上げる

いや、私、正義の味方じゃないし


『でも、このままじゃあのおばあさん困るんじゃないの?

ほらほら、助けてあげなきゃ!』


え?ゼリー婆助けるなら

この2人をボコればいいだけじゃ……


『なんで、そうなるのさ!

この2人の悩みを解決したらおばあさんも救われるじゃないか!』


なんで、この2人推しなんだよ……


「ねえ、お兄さん困ってるなら助けてあげようか?」


オイ、口が勝手に動き出したぞ!?

クロ!勝手に身体を使うんじゃない!


「ハッ!ガキが偉そうに!」


「実はっスね

俺らが大変ご恩がある商会の令嬢が無理やり結婚させられそうになってるっス

その結婚を取りやめる為には金が必要で

あの土地を売ってくれっていう話が痛え!!」


「ナニ、ガキに余計なことを話してるんだ!?ァア!」


下っ端にアイアンクローをかます兄貴分


「ボクならどうにかしてあげることもできるよ?」


ぐぬぬぬぬ!!

だから!クロ、身体を返せっての!!


「ハッ!ガキに何ができる!?

巫山戯たこと抜かしてんじゃねぇよ」


凄む兄貴分にクロは笑う


「3日以内にその悩みを解決してあげるよ

でも、その代わり解決できたら

ボクのお願いを聞いて欲しいなぁ」


何勝手に約束してるんだよ!?


『まあまあ、ボクに任せといてよ』


「ホントっスか!?

兄貴!!良かったっスね!!」


「お前は馬鹿か!

こんなガキに何ができるっていうんだよ!」


「ふふふ、3日後を楽しみにしておいてね」



「オイ!そこで何をしている!」


この聞いたことのある声は……


ラビットさん!


「あーあ、面倒いのが来ちゃった

はい、体返してあげるよ」


ええー!今、今なの!?


「ここで何を……○△□嬢、一体ここで何を!?」


「ッチ、ずらかるぞ」


「ヘイ!兄貴!」


兄貴分と下っ端が消えると


「私もお世話になりました」


帰ろうとしたのだが……


「どこに行くんだ?」


ラビットさんに捕まった!


「いやー、幼児誘拐!?」


「そんな訳あるか!」


丸太の様に担がれ、屋敷への強制送還となりました

レディの扱いがあっていないなラビットさん……これじゃモテないぞ


「○△□嬢、何か失礼なことを考えていないか?」


あら?バレた?


屋敷に着くとラビットさんから事情聴取を受け

街に出て迷子になってたところを絡まれたという事にしておいた

その後、アンとセバスチャン、そして父からもお説教を受けるという非常に辛い目にあった

ゼリー婆には無事屋敷についた事を連絡しておいた

それにしても3日の間にあの訳の分からん事件を解決しないとならないのか


『さあ、ボクの為にはあくせく働いてね』


とりあえず、セバスチャンに事情説明して手伝ってもらおう


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