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目指せ!悪役令嬢物語!  作者: 真ん中
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そふとクリーム

朝から投書の件でお祖父様達は大忙しだ

今まで家出ですまされていた女の子達がまさか誘拐!?となり

いつもなら長閑なこの地方も混乱を極めていた

が、そんなこと子どもには関係のない話なので

相変わらず、私たち子どもは騎士ごっこに明け暮れるのであった


「オーホッホッホ、小癪な騎士どもめ

人質が目に入らぬのか!」


「っく、卑怯だぞ!悪者め!マリアンヌ様を離せ!」


何故?悪者だけ名前がないのか?

聞いて見たところ、名前を固定しない方が面白いかららしい


「卑怯は悪役の専売特許だ!

今だ!いけ手下A!」


「はいはい、なんで俺まで……」


ぼやくウィルを蹴飛ばしながら今日も絶好調の悪役日和である

ただ、今日も暑いのでおやつを作ろうかという話になった

おやつ……この地方には美味しい牛乳がある

美味しい牛乳があると食べたくなるのがソフトクリームだ


「姉ちゃん、また何かするのか?」


「ああ、今日はおやつを作るぞ

ソフトクリームだ!」


という訳でソフトクリーム作りを始めた

天の御使から受け取った知識よ

今こそ目覚める時だ!


牛乳、生クリーム、砂糖、卵といった材料を持ってくる子ども達

はっはっは、任せるが良い!

とっておきの美味しいソフトクリームをご馳走しよう!

お祖母様に頼んで厨房の一角を借りると

私は調理を開始した


途中でまた何をしでかしたのか!とアンとセバスチャンにも見つかったが

まあ、今回何も問題を起こしていないので問題ない

逆に力のいる作業を手伝ってもらった

まだ4歳の手では上手くかき回すことができないのだ

殆ど、セバスチャンとアンにしてもらいながら指示だけ飛ばす私

なんか……ちょっぴり偉そうだな……と思い手伝おうとすれば


「お嬢様は指示だけしてください」


と、アンに止められたが

冷やす作業だけは魔法でさせてもらえた

あれ?私って一体?


そこからケーキの時に生クリームを入れるしぼり袋を使って形を整えたら完成だ


出来たものを子ども達に配っていく

中には慎重で食べない子どももいたが


「早く食べないと溶けるぞ」


というと、急いで食べていた


うーん、冷たくて美味しい

それに牛乳の旨味がまたイイ!


「姉ちゃん、これスッゲエ美味しいな

そふとクリームだっけ?」


「ソフトクリームな」


アンもセバスチャンもご満悦のようだ

ウィルなんか2つ目を食べようとしている

1人1つだっつーの!


食いしん坊のウィルにチョップえお食らわしながら

お祖父様とお祖母様、それに叔父様の分を残しておく

お祖父様と叔父様はドラチェット領のことで忙しいし

お祖母様も夕食後の方が食べやすいだろう


「なあ、姉ちゃん、他にも何か美味いものないの?」


何?他にもか……

プリンとかかき氷なら作れるけどな


「食べたい!」


「俺も食べたい!」


「私も!」


という訳で明日プリンとかき氷も披露することになった


夕食時、お祖父様達にもソフトクリームを出したら

大変好評だった

叔父様からは作り方を教えるように言われこの地方の名産にしたらどうだろうと

お祖父様と暑い議論を交わしていた


「果物の果汁を混ぜても美味しいんですよ」


「それはどうするんだい!?」


叔父様の食いつき具合がちょっと怖かったが領地が潤うことは良いことなので

作り方を伝えた


「そういえば○△□ちゃん、明日も何か作るのでしょう?」


「はい、明日はかき氷とプリンです

お祖母様達の分も作りますね」


「まあ、それは嬉しいわ

ねえ、あなた」


「そうだな」


お祖父様とお祖母様も喜んでくれてよかったよかった


「え?ちょっと待って!かき氷?王都で流行っているあのかき氷かい?」


「そうですよ」


「かき氷は専用の機械がないと作れないんじゃ……」


「作れますよ

魔力で氷を作ってウィンドで薄くスライスすればカキ氷の完成です」


「えーと、それは……普通は出来ないかな……」


それではとカキ氷機の仕組みを話す

叔父様の目がキラキラ輝き出して


「ほう、そうすればいいわけだね

うん、それなら僕らにも出来そうだ

さっそく、手配してみよう」


うんうん、美味しいものが広がるのは素晴らしいことだね

個人的にはカキ氷よりプリンの方が好きなんだけど……

っは!ここでもお祭りを開催することができるかも!?

しかも、あれより大規模なものを!?


「叔父様、他にもこんなものがあるんですけど!」


その夜、叔父様と白熱したB級グルメへの愛を語り合った

次の日、寝不足になったのはいうまでもない


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