ゴブゴブ団
祝福という名のバツゲームは1日寝たら戻った
テイルは我関せずと頭の上で寝ている
こっちはお前のおかげでどんなに苦労したと思っている!
セバスチャンには呆れられるし、アンにはため息つかれるし
マイヤーさんには時々熱い目で見られるし
あれ?あんまり苦労してない?
オリオン様はあれからアルがよく散歩に連れ出している
アルに連れ出されると嬉しいようでよく歩いている
食事もアルの提案で野菜中心のヘルシーなメニューに変わってきたし
……もう、私いらなくない?
でも、まだ探検し終わってない!
隠し通路も制覇していないし!
そうだ!今日は隠し通路を制覇しよう!
そうと決まれば準備しないと!
今日は置いていかれるかとアインが服の裾を掴んでいた
掴まなくても置いてかないっての!
アルも誘って隠し通路を開ける
開けるとアインは口を開けていた
「絶対城にもあると思うよ」
と言うと、
「帰れたら絶対に探す」
と言っていた
隠し通路を進んでいくとやけに蜘蛛の巣が張っている方がある
これは行くしかないでしょう!
アインとアルは蜘蛛も苦手なようで先頭に私を歩かす
……仮にも女の子を守ろうとかいう騎士精神はないものか!
ナーとテイルが鳴く
テイルは寝ている時以外、私の頭が定位置だ
精霊は魔力以外何も食べないで生活できるらしい排泄もしなくていいそうだ
便利な生き物だな
「この道、どこに続いてるんだ?」
「さあ?」
蜘蛛の巣を壊しながら進む
「アル、大丈夫なのか?」
「……多分」
出口は大きな墓石でスライドさせないといけない代物だった
「ここ、どこだよ」
「墓地」
「大公家の敷地内に墓地なんかあったか!?」
「……なかったと思う」
「帰ろう!」
アインが帰ろうと墓石をスライドさせようとするがビクともしない
内側からしか開かないようになっていたらしい
「どうやって帰るんだよ!」
「……まあ、適当に」
まず、ここがどこかも分からないし
せっかく久しぶりの外なんだから楽しまないと!
「……囲まれてるな」
アルの言葉にアインが動揺する
「囲まれてるって誰に!?」
「オイ!お前ら!ここがゴブゴブ団の秘密基地だと知ってるのか!?」
10歳ぐらいの子どもから私ぐらいの子どもまでが姿をあらわす
手には木の棒や石を持っている
ほう!秘密基地か!楽しそうだ!
今度家に帰ったら作ろう!
「ここは俺らの縄張りだ!余所者はどこかへ行け!」
実力行使に出る子どもたち
実力行使なら得意だ!
魔力を使って子どもたちの体を浮かす
「余所者がなんだって?私は耳が遠くて聞こえないな」
「なっなんだよコレ!?」
「兄ちゃん怖いよぉ」
わっはっは、怖がるがいい!
気分、爽快爽快!
「いや……○△□……やめてやれよ」
「可哀想だろう」
「シャー!」
アルとアインだけでなくテイルにまで非難される
……仕様がない、降ろしてやるか
「降ろしてやるが、木の棒とか石をまた投げて来たら容赦無く浮かすからな!」
凄むとコクコクと頷く子どもたち
うんうん!素直でいいことだ!
「お前、凄いんだな
ゴブゴブ団に特別にいれてやるよ」
リーダー格の少年がそう言った
「私の名前は○△□だ。で、こっちが」
「アルだ」
「アイン……」
「俺の名前はヴォルフ、こっちが」
「テオ」
「メオです」
「ルノ……だよ」
「タオ……」
大きい順に名乗っていく
中身はともかく体の大きさなら私、アインとルノ、タオが小さい組
ヴォルフ、テオ、メオ 、アルが大きい組だ
その後、ゴブゴブ団の秘密基地に案内された
アルは自分より小さいルノとタオの面倒を見ている
私といえばヴォルフからゴブゴブ団の存在意義について聞かされていた
なんでも、このメンバーは孤児院に住んでいるんだそうだ
でも、孤児院の経営が苦しいらしい
なんか寄付してくれていた貴族が寄付してくれなくなったからなんだそうだ
「俺たちは正義の集団なんだ
悪徳領主から金を奪い取るんだ!」
「ここの領主って王都だから王様だよな
いやあ、王様からは流石に無理じゃない?」
そう言うと
「金持ち貴族から金を奪うんだ!」
うーん、正義の味方は好みじゃないんだよね
どうしたもんかなぁ?




