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目指せ!悪役令嬢物語!  作者: 真ん中
20/85

神妙にお縄につけ!

「え!?ここって……あのロミオに限って……!?」


「嘘でしょ!?」


目を白黒させているアルとアン達にバレないように平静を装ってみたが

私の心もパニックに陥っていた

ああは言っても母を愛している父のことだ

まさか本気で裏切っているとは思っていなかった


ど……どうしよう!?


「ボス、いかがいたしますか?」


こんな時も冷静な流石セバスチャン


「現場をおさえる

そして、申し開きがあるなら聞こう

そうでないのなら……」


「叩き斬ればいい」


虚ろな目のアインが言う


アイン、お前の発想が怖い!


「叩き斬るですか……ボスのご命令なら……」


ごめん!セバスチャンも冷静じゃなかった!

祖父の時代から仕えてるセバスチャンは母を娘のように思ってるんだった!


「あ、いや、命令しないから

まだ、現場を押さえてない訳だし!希望がないわけではない!」


そうであってくれよ父


「セバスチャン、私達に認識齟齬の魔法を出来れば年上の男に見えるように

魔法をかけてくれ」


男に化ければ入っていけるはず


「ボス、こういう場所は年齢詐称が出来ないように

認識齟齬の魔法が効かないようになっております」


なんですと!


「なら、正面突破するしかない!」


「セバスチャンとが店の者と会話などをしてだな、気をそらしている間に

私が店の中に入り父の浮気の現場をおさえる

アンはアルとアインの守りを頼む」


「え?いや、っちょと!」


アルとアンが何か言っているが今は忙しい!


「行くぞー突撃ー!!


「……ボスが突撃してどうするのですか?」



「セバスチャンと○△□だけで大丈夫なのか?」


「大丈夫であるように祈りましょう」


「………………………………はぁ」




「おや?お客さまですか?今日はどの子をお希望で?」


「先程、フォンタナー家の男が見えたがあの男が会っていた女に会いたい」


「すまねぇね、あの旦那があってた女はちょっと無理ですわ

他にも良い子ならいるんですがね」


今だ!!

ダッシュで娼館の中へ

「ちーちー!! ちーちー!!どーこーだー!!」


「ちょ、お嬢ちゃんここは子どもの来るところじゃってうわっ!」


「申し訳ありませんが、足が滑りましたもので」


「はぁ」


「ちーちー!!ちーちー!どーこーだーーー!!!」


はっ!!あの部屋から父の声が!!


扉をバンッと開ける


「母というものがありながら許せん!神妙にお縄につけ!!」


「おや、まあ」


「え?○△□、どうしてお前がここに!」


……部屋にいたのは老婆と父だけだった


「まさかの熟女趣味!?」


「……○△□、ちょーっとパパとお話ししようか?

パパがなんだって?」


父が笑顔で迫って来るので

大急ぎで口を塞いで首を振る

ワタシハ ナニモ イッテナイヨ

いや、言わなくては!


「体調の優れない母を置いてこんな場所で老婆と密会など!おかしいではないですか!」


「それには○△□事情があってだね」


「事情もヘチマも関係ありません!母上が悲しんでおられる理由はそれで十分です」


「マリアンヌがか……」


「ただでさえ最近体調を崩しがちだというのにそんな時に父は何をしてるんですか?」


父を問いただしていると老婆が質問して来る

私が答える前に父が答えた


「今しがた「最近」と申したがどれくらいの期間になる」


「2週間程になります」


「そなたには聞いておらぬ。子どもに聞いておる。

それで?」


「3週間ほどになります。

最初は調子の良い時は散歩に行けていたのです

でも、今は起き上がるのさえ辛そうです」


「起き上がるのが辛いか……食欲はどうか?」


「食欲もないようであまり食べているところを見ません」


「食欲もなし……吐き気はどうだ?」


「吐いているとこをは見てません」


「見ていないばかりじゃな……そうなると……そもそも……違う可能性も」


考え込む老婆と父

何が何だか分からないが…とりあえず浮気じゃなさそうだ


「ゼリオン様、どうか我が妻マリアンヌを一度診ていただきたい」


「儂は貴族は好かん!……が、こう何日も何日も追い回されたらかなわん

今回は儂の負けじゃ!……しかも、娘まで追いかけて来るとはな」


「返す言葉もございません。ありがとうございます

ほら、○△□、お前も」


「えっと、ありがとうございます」


「さあ、儂もこれから仕事がある

用が済んだらとっとと出て行っておくれ」


「はっ!明日、迎えに参ります」


「ああ、分かったよ」


とりあえず丸く収まったようだ

娼館を走り回ったことを父が謝罪している間に逃げようと思ったのだが

にっこり笑って手を繋がれている

……逃げられない!


認識齟齬の魔法を使っていた馬車まで見つかってしまった


「○△□、帰ったらパパとお話ししようね。たーっぷりと」


うわー


帰るのやめようかな……


屋敷について父のお話しが始まった

アルもアンもアインもセバスチャンも一緒にである


「それで?どうして○△□があんなところにいたのかな?」


「それは!」


私は今までの経緯を洗いざらいぶちまけた

浮気じゃなかったら結局あの老婆は何だったんだ!?


「私が浮気……?何を馬鹿な!私はマリアンヌ一筋だ!」


「だったら何故、帰りが遅いのですか!

それにお母様が体調不良を崩しているというのに

いつもだったら花やらお菓子やら山のように置いて行くではないですか!」


「……今回は匂いが駄目だったんだ」


どういうこと!?


「○△□も薄々気づいているとは思うがマリアンヌは妊娠している」


ええ!?


「○△□、お前は覚えていないだろうが、

マリアンヌはお前を妊娠した時も何度か命の危機に陥った。

幸いお前は元気に産まれてくれたが、

医師からは母子のどちらか諦めるように言われたこともある

今回はそんなことは防ぎたいのだ」


……知らなかった

あれ?アルとセバスチャンは目を逸らしている

……さては2人とも知ってたな


「先程会ったゼリオン様は伝説の産婆と呼ばれている方だ

私は何としてもあの方に診ていただきたかったのだ

だが、ゼリオン様は貴族嫌いとして有名な方だ

だから、毎日のようにあの方の元に通いお願いする毎日だった」


「なんで娼館に?」


「あの方は娼婦であろうと民間人であろうと診られる方だ

娼館に行かれることもある」


つまり母を診てもらうために父は帰りが遅かった……?

え?あれ?勘違い?

つまり父は潔白と……それじゃあ問題ないな


「それじゃ、おやすみなさい」


「はっはっは!どこへ行くのかな○△□?

まだお話しは済んでないよ」


結局、夜中までお話しは終わらなかった……

後日、母にまで今回の顛末を知られ叱られたのは言うまでもない


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