おとうと?
ある日、朝食時に父が言った
「○△□、アル、新しい家族が増えることにどう思う?」
これはフラグだ!
前回は騙されたが、今回はそうはいかない!
「弟か妹なら欲しいです」
「オレはどっちも…今のままがいい」
「そうか、そうか!○△□は弟か妹がいいんだな!
……アルは、どっちも欲しくないか?」
「オレは……」
「でも、もう連れて来ちゃった!
今日から弟になるアインだ!」
……!?
そこにはあのへなちょこ王子イアンを幼くしのミニチュア版が存在した
「お父様、訂正します
私もお父様とお母様とアルがいればそれでいいです
弟も妹もいらないです」
「オ、オレもいらないです」
2人して若干顔を青ざめさせながら答えると
父は笑って言った
「はっはっは、2人とも照れなくていいぞ
さあ、アイン挨拶をしなさい」
「誰が!アインだ!俺はイアンだ!!俺を誰だと思っている
俺は王子だぞ!母上に言ってお前らなど斬首にしてやる!!」
「はっはっは、お前はアインだイアン王子じゃない
王子の名前を騙ったらそれこそ罰を受けてしまうぞ
さて、朝食が終わったら今日は稽古をつけてやろう
勿論アインもな、お前は特に剣に興味があるようだからな」
「ふざけるな!!」
父とアイン?の言い合いを横目に見ながら
「……あれってやっぱりあのへなちょこ王子なの?」
「オレが知るかよ」
アインは私より小さい
弟と妹は欲しかったけどこんなんじゃないやい!
今日から私も剣の稽古に参加できるようになった!
勿論、アンとセバスチャンの監視付きではあるが……
それでも嬉しいものだ!
木の剣を振り回しているとセバスチャンに怒られた
剣には持ち方があるらしい
アルは素振りを繰り返している
アインは剣を持って父に向かって行っては転がされている
「ッツ痛い!痛ぁい!!」
しまいには泣き始めたが
「そんなの痛みに入らないぞ!ほら立ちなさいアイン!」
「覚えていろ!元に戻ったら母上に絶対お前をクビにしてもらうからな!!」
「はっはっは、お前の母上はマリアンヌだというのに
おかしなやつだなアインは」
昼までこれの繰り返しだった
昼食を食べている時にアインが眠そうに目をこすり出したので
父がベットに運んで行った
私とアルは魔法の勉強だ!
今日から中級編『猿でもわかる 中級入門編』だ!
「さて、今日は中級魔法を教えるはずでしたが
無属性魔法についてお伝えしたいと思います
無属性魔法とは何かわかりますか?アル様」
「……火や水といった属性以外の魔法か?」
「半分正解といったところでしょうか
火や水、光、闇といった属性に捉われない魔法のことでございます
分かりやすいものだと、生活魔法や幻影魔法などがそれに当たります
これは魔力のコントロールさえできれば誰でも使える魔法でございます
魔力を使って物を動かすこれも無属性魔法です
今日は無属性魔法をやってみましょう」
セバスチャンは私達の前に薪を何本が置いた
「魔力を使ってこの薪を動かして見てください」
「わかった」
魔力を動かすのはそうイメージだ!
イメージで言えば薪をビューンと浮かして動かせばいいわけで!
「お嬢様、お嬢様が出来ますのは分かりましたから薪を下ろしていただけますか?」
セバスチャンの声に前を見ると薪が空をビュンビュン飛んでいた
あれ?
「さあ、次はアル様の番でございます」
「コイツの次はやりにくい……」
アルが薪を1m程浮かして下ろす
「はぁはあ、これでいいか?」
「はい、2人とも上出来でございます
それでは次のランクへいきましょう。
次はコレを使います」
セバスチャンが手に持っていたのは裁縫箱だった
「まずは見本をお見せ致しましょう」
セバスチャンの言葉に針が浮かび上がり、針に糸が通っていく
そして布が浮かび上がると布を縫っていく
「このように手を使わず、魔力のみで針に糸を通し縫っていきます
これを加護縫いと申しまして、込める魔力によって様々な効果を発揮いたします
これをお2人にしていただきたいと思います」
「裁縫が魔法の訓練になるのか?」
「はい、中級魔法からは魔力のコントロールが重要になってまいります
その点、裁縫には余計な魔力が入ると針を壊したり、布が破けたりと上手くいきません
しかし、込める魔力が少なすぎると加護縫いとしては役に立ちません
今回はコントロール力を身につけていただきたいのです
今すぐにとは無理でしょうから1週間の宿題に致しましょう」
宿題かぁ……どうしよう……?




