天の御使
頭も痛いし体もだるい
こういう時はアイスが食べたい
「……ハーゲン○ッツ……サー○ィワン……ガリガリ○ん……あ○きバー……」
見事にアイスばかりじゃの
「うん、だってアイス食べたいもん」
アイス食べたい~!!
しょうがないのぉ、ほれ!
「!!スーパー○ップ!!ん~、おいひぃ!!」
お前さんの記憶から作ったものじゃが……って聞いておらぬな……
「美味しかった!……って、おじいさん誰?ここどこ?」
白い空間にこれまた白いローブを着込んだ老人が立っている
やっと気づいたか
ワシはお前担当の神の御使じゃ
「??」
お前さんを見守っとる存在と思えばいい
ところで、お前さん今自分がどういう状況か分かっとるか
「どういう状況って……あのへなちょこ王子と勝負して……アルの仇とれなくて……」
いや、そういうことじゃなくてじゃな
下、下を見るんじゃ
「下?」
『○△□しっかりして!』
『何故、もう3日だぞ!何故、○△□は起きない!』
『お嬢様……』
下を見ると父と母がベットに寝ている私の側でなにやら必死になっている
え?私は今ここにいるってことはベットにいる私は?
ようやく、分かったかの
お前さん、死にかけとるんじゃ
「何故?」
何故って3歳児が木の剣で殴られれば普通死ぬぞ
「いやいやいや、そこは……ってマジですか!?」
マジじゃ!
しかし、お前さん前世の記憶持っておるじゃろ?
お前さんの世界ではチートというらしいの
そのお陰でお前さんのは一命を取り止めとる
「え?じゃあ死んでないんじゃ……?」
だから、死にかけとると言うておろうが!?
まったく、最近の若い者は人の話しを聞かんからいかん!
「えっとごめんなさい?」
ったく、こんなのの担当とはついておらぬわ
ワシの仕事はお前さんを下に帰すことじゃ
分かったらとっとと帰れ!
「帰れるものなら帰ってるよ!
神の御使なら帰り方教えてよ!」
ああ!母なんて泣いてるし!父も涙目になってる!?
魔力使ってババーンとすりゃ帰れるじゃろうが
「何その説明!?全く分かんないよ!」
なんでわからんのじゃ!この石頭め!?
魂と肉体の繋がりをじゃな、意識して魔力をババーンと込めりゃ帰れる
「魂と肉体の繋がり?ババーンと??」
ええい!もうよい!
ワシの知識をお前さんに分けてやる!
そうすればワシの言っていることも分かるじゃろ!?
そこからは凄まじかった
頭の中に勝手に流れ込んでくる色んな情報
「うわぁぁあああ!!」
フン、これはサービスじゃぞ!
普通はここまでせんのじゃが、同じ前世持ちのようじゃしの
おおっ!このスーパー○ップとやら美味いの
せいぜい足掻け!若人よ!!
「うわぁああああああ!」
「○△□!ああ!○△□!」
「○△□!目が覚めたんだな!!」
目を開けるとそこはいつもの屋敷のいつもの部屋だった
泣いているは母と父に抱きしめられる
「お嬢様ぁ!」
「お嬢様!」
側にはアンもセバスチャンもいる
「……よかった」
扉の前には目を真っ赤にしたアルがいる
私の日常がここにあった
あれから、アンとセバスチャンの視線が厳しくなった
いや、ちょっと無茶しちゃかな?とは思うけど
アンにいたってはどこへ行くにもついてくるようになってしまった
もうちょっと目を離してくれてもいいのにな




