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目指せ!悪役令嬢物語!  作者: 真ん中
13/85

職場見学

扉をくぐるとそこは別世界でした


「お嬢様、口を閉じてください」


「いや、だってなんか色々キラキラしてるし広いし!」


「フォンタナー家もまあまあキラキラしてるだろ?」


鬼ごっこのやりがいがありそうだと思ったのは内緒だ


「○△□!アル!パパはこっちだよ!

いやー、嬉しいなぁ○△□がパパの仕事に興味を持ってくれるだなんて!

セバスティアンばっかり○△□やアルと遊んでな、もう!」


なにが…もう!なんだ中年のもう!は可愛くない


「旦那様、お嬢様達は旦那様のお仕事をしている姿を見学に来たのですから

こうしていては見学になりませんよ」


セバスチャンよく言った!


「!それじゃ、早速近衛隊詰所に行こうか」


それからの1日は父近衛隊詰所を案内されたり

近衛隊に属する騎士同士の稽古の様子を見学させてもらったり

見るもの全てが新鮮でとても楽しかった


近衛隊の騎士さんとも話させてもらったがあんな風に見えるのに父はこの国一の剣の使い手らしい

はい!ダウト!と言いかけたがアンに口を押さえられた

アルは騎士同士の稽古をとても熱心に見ていた


「凄かったな、近衛隊の訓練をこの目で見られるなんて!」


「うん、騎士様は凄かった!」


でも、父の凄さは今ひとつ分からなかった


「よう、ございましたね

そろそろ屋敷へ帰りましょう。馬車を手配してまいります」


セバスチャンが離れた後も

王宮の庭園を見せてもらいながら今日見たことをあーだったこーだったと

アルと話していると


「アルフォンスか、ずいぶん痩せたなぁ

あんな醜い豚みたいにブクブク太っていたのに」


「!?」


え?どなた?


茶髪のおかっぱ頭の少年がこっちを見ていた

歳の頃はアンと同じくらいに見える


「……お久しぶりです、イアン様」


アルが頭を下げる


「フン、挨拶できるようになったか」


イアン様?アルフォンスって、え?


「なんだこのブサイクは?お前の連れか?ハッお似合いだな」


オイ、今こっち見て鼻で笑ったか?


「こちらはフォンタナー家の○△□です」


「ほう……フォンタナー家のなぁ

マリアンヌの娘だと聞いていたがこの程度か」


母を呼び捨てか!?


「まあよい、アルフォンス

お前ロミオに剣を習っているのだろう俺が稽古をつけてやる

ありがたく思え!」


「私などではイアン様のお相手に相応しくないかと」


「黙れ!さっさと行くぞ」


あのアルが敬語を使っている!?え?ってことはイアン様って……

そこからは酷いものだった

剣を習い始めたばかりのアルをイアン様はボコボコ叩いた

こんなの虐めじゃん!

止めようとしたらまたアンに口を押さえられた


「お嬢様、イアン様はこの国の王子であられます

恐れながら……いつもの調子が通じる方では……」


王子だからってなんだっていうんだ!どうしてさっきから誰もアルを助けない……


「ッハ!英雄ロミオに稽古をつけてもらってこの程度か?

これならまだ豚の方が強いわ!」


「ガハッ!」


「立て!休むことは許さん!」


「……は…は……い」


虐めダメ、これ絶対!

私は靴を脱ぐとアンが止めるのも構わず振りかぶった!

ピッチャー投げました!!


「ブッ!?」


ストライク!!

おかっぱ王子に命中!


「○△□様!」


「何をする!!俺を誰だと!」


「弱い者虐めしてる、へなちょこ王子だ!」


「なんだと!もう1回言ってみろ!」


「何度でも言ってやる!弱い者虐めして楽しんでる卑怯者め」


「……やめろ……○△□……」


それだけ言うとアルは気を失った

うちのアルをこんなにしやがって!

もう絶対許さん!!

絶対泣かす!!!


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