うきわ うきわ うわき 浮気!?
魔法を使うと精神力と体力を使うという
実際は魔法を使うとお腹が減るのだ
母のお見舞いのあと、隠し通路を使って厨房に今日のおやつを確かめにいくと
……アルもついてきた
教えていないのに何故かアルも隠し通路の存在を知っていた
あ!あれか?あのアル襲撃の時にバレたのか?
「2人もいたらバレるだろ!」
「じゃあ、お前が帰れよ。それにそうアレだ!
お前がつまみ食いしないように見張っとかないとな」
「ツッつまみ食いなんかしないし!」
いや、ほんとはちょっとつまもうかな?なんてオモッテナイヨ
そんな時だ
「信じられないわよね
あんな綺麗な奥様がいるのに浮気なんて」
「ちょっとノーラやめなさいよ。誰に聞かれるかわからないのよ?」
「平気よ。今の時間なら誰もこないもの
それよりリンデは気にならないの?あの旦那様が浮気よ?」
「……アル様の件もあるし……そんなに驚くことじゃないわ
それに貴族の間では普通のこととも聞くわ」
「私にはわかんないなぁ
あんな綺麗な奥様もらっといて他の女に目移りとかさ、私が男だったらありえないけどなぁ」
……?うきわ?うきわ?うわき?浮気?
え?浮気?誰が?は?旦那様って?
「おい……戻るぞ」
「いや、もうちょっと話を」
「いいから!」
バレないように小声で言い合いながら強引にアルに手を引かれ部屋まで戻る
「さっきのあれは何かの誤解だ。ロミオに限ってありえない
それにオレのことだって……」
「……父が浮気?体調の悪い母をおいて?」
「いや、ちょっと話しを聞けよ!」
「今忙しい!」
そういえば朝アルと剣の稽古をしたと思えば、夜遅くまで帰ってこないし
帰ってきたと思えばご機嫌だったり、落ち込んでたりしてたっけ?
以前なら母が体調を崩したら花やらと色々持ってきていたのに……
え?まさか、本当に浮気?
「ありえない!」
それが本当なら母が悲しむ
母を悲しませるなんてありえない!
「おい、お前なんか目が怖いぞ」
こうなったら自分の目で確かめてやる!
翌日、仮病を使い、体調の悪いふりをして部屋にこもり
父が仕事に出ると隠し通路から家の外に出た
「……」
何故かアルもついてきたが、今はアルなど、どうでもいい!
「……お前城への道知ってるのか?」
城?なぜ城?
「父親が働いてるところぐらい知っとけよ
お前の父親は近衛隊の隊長だ」
「近衛隊?」
「……王族を守ってる騎士のことだ
ロミオはその隊長ってなんでオレ様の方が詳しいんだよ!」
「つまり城に行けば父とがいると」
「で、どうやって城に行く気だ?」
「歩いて?」
「いやはや、子どもの足で行くには少し無理がありますね」
「えっ!?」
いつの間にか笑顔とセバスチャンと無表情のアンが立っているではないか!?
「オレ様が言った
○△□だけじゃ何するかわからないからな」
う、うらぎりものー!!
連れ戻されたのはいうまでもない
そして、昨日あったことを洗いざらい話すと
「つまり旦那様が浮気をしているか確かめたいと」
「そうだ!今回ばかりはセバスチャンが止めても行くからな!
母を悲しませるのは許せない!」
「はぁ、分かりました。城まで馬車をご用意しましょう」
「おお!セバスチャン!今日は話がわかるじゃないか!」
絶対に怒られると思ったのに!
父よ!首を洗って待っていろ!
「○△□!パパの職場を見学したいんだって!?なんだか照れるなぁ~」
なんか違う!
父の浮気調査、もとい職場見学の日がやってきた
「お嬢様お城では家にいるときのように走ったりしてはいけませんよ
木に登ったり、泥団子作りもダメです
いいですか?」
アンに同じことを何度も言われる
まったく私をなんだと思っているんだ
「分かっている、遊びに行くんじゃないんだ!
父の浮気の証拠を掴みに行くんだ」
「……私は心配です。いつお嬢様が暴走されるかと」
「それを鎮めるのもお前の仕事です」
「さあ!アン、セバスチャン行くぞ!」
「…………」
「どうした?アル、調子でも悪いのか?」
「……なんでもない」
「へんなやつ」
さあ!敵陣にのりこむぞ!




