ダッシュツ ソシテ
あと4m。走り抜けるだけ。
だと思っていた。
いきなり目の前の光が消えた。…誰かいる。
私は止まりきれずに、その誰かにぶつかった。
男「……」
ぶつかった相手は、何も言わず、何もしないで、転んでいる私を見下していた。
とたんに立ち上がる事も出来ないほどの腹痛。頭痛。その場でもがき苦しむ。
次に息が苦しくなる。なんで…わからない。悶えるままに咳が出る。
吐血。
自分の吐いた血が付く。後ろで冷たく、暗く、扉の音がした。
開いたのか閉まったのか。そんな事はどうでもいい。痛い、苦しい。
もがいている時に、銀色の糸みたいなものを見た。髪?
瞬間、首にチクッとするような痛み。
そこで私の意識は遠のいた。
数日後…
女1「ねぇ、知ってる? 銀髪の女の話」
女2「知ってる知ってる。突然後ろに銀髪の女が現れて、殺されちゃうんだよね」
…どうせ噂。どこかの誰かが面白がって流した嘘。作り話。
その時まで俺はそう思っていた。
だが、それは違った。俺は夜、みんなと飲んで…といってもお酒とかじゃなくて、ジュースとかそんなもの。未成年だし。
それで、騒いだ後に一人になり家に向かう。
ふと、身の毛がよだつ。
思わず速くなる俺の足。
後ろを見ても誰もいない…。何も無い…。
俺は恐れ戦き、全力疾走。走っても走っても無意味・むいみ・ムイミ…。
俺には何も無い。失う物など何も無い。
覚悟を決めて戦う決意。後ろを振り向いて握り拳…。
確かに感じる気…しかし何もない…。
『怖い・怖い・怖い』そんな思いが胸に響く…。
だめだ…気が段々遠くなって…。
町の中に1つだけ残った俺の声…瞳に残る銀髪の女…。
俺はそいつに殺された。
タイトルが思い浮かばないね…。今回も無理矢理。
銀髪の女最強。




