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第一部、終了時までのあらすじ。人物紹介。

第二部から読み始める方、

また第一部を振り返りたい方へ向けて、

第一部のあらすじと主要キャラクター紹介を掲載いたします。



第一部 山神村編 終了時点


◆◆主要キャラクター紹介◆◆


◆ 岩ノ山(いわのやま)

 異世界へ漂着した元力士。巨体と圧倒的な怪力を持つが、礼儀正しく誠実な性格。自分にできることで愚直に村に貢献し、少しずつ信頼を得ていく。





◆ ダン

 山神村の村長代理。村の安全と暮らしを守るため奔走する真面目なリーダー。最初は岩ノ山を警戒していたが、一番の理解者となっていく。





◆ オルガ

 「山神の宿」を取り仕切る女将。器が大きくさっぱりした性格で、岩ノ山や居候の子供たちを温かく包み込むおふくろ的存在。





◆ リク

 宿の居候。村の活発な少年。鉄砲水に流されたところを岩ノ山に救われて以来、彼を慕う。両親とは流行病で死別している。





◆ ミリア

 戦災孤児で、現在はオルガに引き取られている少女。どこか遠慮がちだったが、村での温かな触れ合いを通して心を開いていく。





◆ ココ

オルガの娘。宿で育った元気な少女。岩ノ山を最初は「デっっっっか!」と驚きながらも、すぐに親しみを持ち、やがて「ヤマさん」と呼んで懐いていく。





◆ エマ

 ダンの妻。オルガたちの良き話し相手であり、村の日常を支える女性のひとり。





◆ グレン

 偏屈だが腕の確かなエルフの補修屋。村の道具やインフラを一人で支えており、岩ノ山の職人気質・怪力を認めている。





◆ ヤール婆さま

 山神村の村長。長旅から帰村し、村の重要事項を決める寄り合いを取り仕切る。村の伝承や歴史に詳しい知識人。




◆ ガルド

 村の青年。ダンの元で、塩坑仕事に就いている。仕事終わりの宿の食事が生きがい。




◆ ベス

 街からの行商人の娘。村人たちとは顔なじみ。




◆ 商人

 街からの行商人。ベスの父親。戦争で寂れた山神村へも足繁く通っている。店の名前は「黒熊屋」という。



◇◆◇◆



◆◆第一部「山神村編」(第1話〜第10話)ストーリーあらすじ◆◆


【出会いと戸惑い】(第1話〜第3話)


山での突然の鉄砲水から少年リクと少女ミリアを救い出したのは、現代日本から異世界へと流れ着いた巨漢の元力士・岩ノ山だった。

未知の怪力男に村長代理のダンや村人たちは警戒を強めるが、命の恩人であること、そして岩ノ山の物腰柔らかく礼儀正しい振る舞いから、彼を「山神の宿」へ迎え入れることを決める。


元の世界への戻り方がわからず葛藤を抱える岩ノ山だったが、「いただきます」の感謝を忘れない姿勢や、力仕事を嫌がりもせず手伝う泥臭い背中に、宿の女将オルガや村の女衆も「この男は危険ではない」と徐々に打ち解けていく。



【村を守る力と絆】(第4話〜第6話)


そんな折、村の命綱である「塩坑」がモンスター(大牙猪など)の襲撃を受ける事態が発生する。岩ノ山は迷わず現場へ駆けつけ、村人たちと力を合わせて死力を尽くし、村の大切な資源を守り抜いた。この大一番を経て、岩ノ山は単なる「助けられた客人」から「頼もしい村の守り手」へと確固たる信頼を勝ち取る。


激闘ののち、温かい食卓を囲み、村の味や小さな生活の知恵に触れた岩ノ山は、この村で生きていく決意を固める。戦災孤児のミリアをはじめ、村人たちも岩ノ山との日常を通して互いに心の傷を癒やし、温かな居場所を築き上げていくのだった。



【根を張る暮らし】(第7話〜第9話)


村に馴染んだ岩ノ山は、偏屈なエルフの職人グレンの工房で道具や荷車の修理を手伝い始める。黙々と汗を流す中でグレンの職人哲学に触れ、自分の力で村のインフラや暮らしを直接支える喜びに目覚めていく。


旅の測量士(赤鼻)など外部の人間が訪れるようになり、活気を取り戻し始めた「山神の宿」は、今や村人や商人が集う共同体の中心となっていた。そこには、大岩のように静かに寄り添い、村を支える岩ノ山の温かな影があった。



【山は人を選ばず】(第10話)


長旅から村長であるヤール婆さまが帰還し、村の寄り合いが開かれる。塩坑の復旧と村の未来について話し合われる中、村人たちの総意として、岩ノ山を正式に「山神村の一員」として迎え入れることが承認された。


その夜、ヤール婆さまから語られたのは「かつて村に馴染み、ふっと姿を消した異邦の山神」の古い昔話だった。異世界へ来た意味、現世への想い、そしてこれからこの土地で生きていく覚悟……様々な思いを胸に、岩ノ山は月明かりが照らす夜の山中で一人、深く強く四股を踏みしめる。


村に受け入れられた力士は、今や村の未来と人々の想いをその背に背負い、次なる「外の世界(交易)」への一歩を踏み出そうとしていた。


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