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そう思った時、また中央の会場の扉が開いた。入ってきた彼らを見た途端会場の全員は彼らに礼をした。ヘンリー殿下とラナ様以外。
国王陛下と王妃だ。
国王陛下は金髪で青色の瞳。王妃は赤髪で碧色の瞳。彼らはもう40代超えてるのにも関わらず、見た目はどう見ても20代。親だとは思えない若さ。そして、超絶美人!
(きゃー久しぶりお会いしたけど、相変わらず眩しいわー。てか、国王夫妻来るの遅くない?こんな大事な日に遅刻なんてダメでしょ!?何してたの!?)
「何の騒ぎだ。ヘンリー」
「外から怒鳴り声が聞こえたのだけど…、どうしてなのかしらね?うふふ」
(国王夫妻がキレてる!?)
国王夫妻が怒ってるのは会場に居る全員感じたであろう。もちろん、ヘンリー殿下とラナ様は気付いてない。
「父上!実はっ」
「ヘンリー黙れ。お前が話すとややこしくなる。ジェレミー!」
「はっ、父上」
「お前が説明しろ。」
「実はですね…」
ジェレミー殿下は起こった事をすべて説明した。
「ヘンリー… なんて事をしでかしたのだ。今日は建国記念日だぞ。国が誕生しためでたい日だ。お前ってやつは… 王族に恥をかかせるつもりか!?」
「ひぃ!?」
ヘンリー殿下は今さら気づいたのだろう。国王陛下が怒ってる事を。
(気付くの遅せぇよ!!!)
「仮にクリスティーナ嬢と婚約したとする。しかしこの会場で婚約破棄する必要はないだろ!したとしてすぐ破棄出来ないのだからな!こういうのは内密にやるものだ!大勢の前で言うなんて王族として、いや人として神経を疑うぞ!相手の気持ち、そしてここに居る皆の気持ちを考えなかったのか!?」
ヘンリー殿下はここまで国王陛下が怒るとは思ってなくて驚いてるだろう。なにせ、国王陛下はいつも温厚な人なのだ。怒るとこなんて、人生で数回しかない見た事ないだろう。
(こういう人が怒ると1番怖いのよね…)
「近衛兵達よ!此奴らを牢屋に連れてけ!」
「父上!だがしかし!」
「黙れ!牢屋の中でお前の愚かな行いを反省しろ!」
近衛兵達がヘンリー殿下達を連れられて行く。
「いやー!!!私は主人公なのよ!幸せじゃないと行けないのよ!セシル様!ジェレミー様!助けて!!!可愛いラナが連れてかれてもいいの!?国王陛下と王妃様!私は未来の王妃になるよ!こんな扱いしてもいいわけ!?あとで後悔するわよ!」
(えー…。もう私、引いちゃう。こんな状況でまだそんな事が言えるなんて… あなたの脳内見てみたいわー。あ、最初っからお花畑だった。)
ラナ様は引きずられながら、そう言った。
「私の未来の王妃はティナだけだ。ティナしか要らない。さっきも言ったが私が可愛いと思う女性はティナだけだ。」
「尻軽女が俺の妻とか無理だし。面倒ごといつも持ってきそうじゃん。あと君、そんなに可愛くないよ?」
「心配するな。貴様が王妃になる確率は限りなく0に近い。」
「あなたみたいな人が王妃なんて務まらないと思うわ。だってあなた、令嬢の礼儀と常識がなってないもの。頑張っても10年ぐらいは必要だわ… まぁあなたは一生かかっても無理そうですわね。」
セシル様、ジェレミー殿下、国王陛下、王妃様の順にラナ様の発言に言い返した。
(ちょ、流石(?)王族!容赦ないわ!カッコいい!ヒューヒュー!それよりセシル様!そんな恥ずかしい事言わないで!嬉しいですが、人前で言うのは辞めてください!)
「皆よ。本当に申し訳ない事をした。だが、今日は大切な日だ!こんな事で終わらせるわけには行かない!仕切り直しだ!皆で楽しもうじゃないか!」
国王陛下がそう発言した途端、さっきまでピリピリした空気が和らいだ空気に変わった。




