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「ヘンリー、あなたは()()この国の第一王子ですよ?この国の事やあなたの周りに起こってる事を何も知ろうとは思わなかったんですか?だからあなたは王太子じゃないんですよ。」


「セシル、めっちゃキツいこと言うね… 手加減ないね~。こっわー。」


「こんな事言えるのって同じ王族である私ぐらいしか居ないのでね。言わないと理解しないみたいなので、言わせて貰いました。ちなみにジェレミー、あなたが王太子になる可能性がほぼ確定になりましたね。」


「そうだねー。僕も兄上に任せるのは怖いし、頑張ろうかな!セシルよろしくなー!」


「ええ、よろしくお願いします。」


(ジェレミーちょー軽い!もっと責任感見せろ!セシル様もスルーしてるし… 大人だなー)


「うそ!ヘンリー様ってこの国の王太子じゃないの!?セシル様は無理みたいだし、ジェレミー様に乗り換えよう♪ ジェレミー様♡ この可愛い私とちょーハッピーになる人生を過ごしましょう♡。」


(乗り換えはっや!?そして口説き文句きっも)


「あのさ僕、君みたいな尻軽女嫌いなんだよね。クリスティーナみたいな一途な女がタイプなんだ♪」


「ティナは渡しませんよ。」


「奪わねぇよ。奪ったら、戦争になりそうじゃん。セシルはこの世で1番敵に回したくない相手なんだよ。」


「褒め言葉として受け取るよ。」


「ひぇー。ティナの事になると容赦ないとこが怖い。」


(今更思ったけど、ジェレミーの言葉遣いって私の移ってるよね!?)


「ラナが尻軽女だと…?」


「そうだよ兄上。てか、まだ生きてたんだね。」


(ちょ、セシル様の口調も移ってるじゃん!)


「あの尻軽女の変わり具合見て何も思わなかったの?兄上からセシルから僕。本命誰だよ… 実はね、兄上の側近候補達とも関係持ってるらしいよ。僕が集めた証言によるとデート行ったり、物を貢いで貰ったりしてるぽいよ~。中には体の関係がある人も居るらしいしね。」


「は?」


ヘンリー殿下は後ろに居る側近候補達に向いた。しかし、側近候補達はヘンリー殿下から目を逸らした。


「ら、ラナ?」

ヘンリー殿下は次にラナ様を見た。


「あら、もう私を見ないでくれる?あなた達は私の駒だったの。そう!1番推しのセシル様と2番推しのジェレミー様を近付くための駒に過ぎなかったのよ!あ、でも私をここまで連れてってくれてありがとう♡さすがこの世界の主人公(ヒロイン)!愛されて当然なのよ!あ~、モテる女は辛いわー。」


(ちょっと何言ってるかわからないけど、本性出た!?こっわ!?女って怖いわ~。あ、私も女だった。)


「く、くそ!ただの平民風情が!?俺を馬鹿にしよって!?俺は王族だぞ!」

「ただ媚びる事しか能のない女のくせによ!」

「誰のおかげで高級のドレスとアクセサリーを身につけてると思ってる!」

ヘンリー殿下と側近候補達は爆発した勢いで言った。


「ただ私は欲しいって言っただけで、あなた達が勝手に私に貢いだだけでしょ!人のせいにしないでくれる?それと私は平民じゃないわ!男爵令嬢よ!まあ、未来の王妃になるのだけどね。オホホホホ」


「はっ、平民から成り上がった男爵令嬢だろ。間違ってないだろ!」


(ちょ、ちょ、あなた達さっきまで愛し合って、抱き合ってたじゃない!?運命じゃなかったの!?さっきの雰囲気どこ行ったの!?ここで醜い争い始めるな!)


よく観察してみれば、ラナ様に夢中の男性達はちょっと頭悪い人が多い。常識を持ってる人達はちゃんとラナ様を避けてるように見える。


(それにしても…)


今日が大事な夜会だと忘れ、騒いでるヘンリー殿下達。


(もう止められるのはあの人達だけね。)


そう思った時、また中央の会場の扉が開いた。入ってきた彼らを見た途端、会場の全員は彼らに礼をした。ヘンリー殿下とラナ様以外。


国王陛下と王妃の登場だ。

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