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人機のアストライア  作者: 橘 雪
EP4『新太平洋の戦い』

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62/129

62: EP4-12 ストームレインの攻防: 人機一体

...面白くなってきたじゃあないか。

そうじゃなくちゃ困る。

しかし...クロノスはどこだ?

コロニー協定連合体 "CAU"

オペレーションストームライダー

7日目

西暦3020年3月29日[STC]

協定宇宙時(STC)15:00、火星新太平洋西時間(MNPWT)06:00

火星(マーズ)地表、新太平洋西部、ESFストームレイン基地


覚醒する人機──



──Side: 三人称視点



─9時間前、3月29日 STC06:00



『目標となるESF通信アレイは5つある。 我々は部隊を分散し、この全てを同時に攻撃する。』


自身のバトルワーカー『マリエル』のコックピットで、シオンハートが通信を全部隊へと送る


『攻撃開始は明日朝、新太平洋西部時間で6時だ。 最新の予報では、明日昼前までにはスプリングストームが弱まり始めるそうだ。 撤退中のESF軍に対し総攻撃をしかける形になるだろう。』


その通信を聞きながら、手にした武装を弄る男の姿があった


「ディケ、これは?」

『ここまで出番がありませんでしたが、今回の作戦前にグローリアから渡されてはいたのです。 意欲的な最新型、だそうですよ。』


もちろん、手にした武装というのは、バトルワーカーサイズだ

そして、それを手にしているのももちろん、ローランド(ライブラ)


「なになに...? 革新的な構造を採用したエジタイト粒子リピーターを搭載して... あぁややこしい、つまり... フルオートリピーターか。」


ローランドがデータとして渡されていた仕様書を読みながら呟く


『そのようですね。 1発あたりの出力を今までのショートライフルよりも更に大幅に絞り、その代わりに速射性能を大幅に高めた仕様のようです。 言うなればアサルトライフルでしょうね。 RPMは600、毎秒10発ペースですか。』

「今まではせいぜいあってもRPM0.3ぐらいだっただろ? また急になんでだ?」


倍率にして2,000倍にもなるレベルであり、ローランドの疑問はもっともなものだろう


『メモが添付されてますよ、エリソン。 ええと... 既存のライフルではあまりにも出力過剰過ぎて無駄が多すぎるため、低コストで使用可能なタイプを新採用した...だそうです。』

「...まぁ、それもそうか。 リアクターへの負荷は?」

『言うまでもありませんね。 超大幅に軽減されています。 余程のトリガーハッピーでもしなければ何も気にしないでいいレベルですよ。』

「それは気楽でいいな。 これはなんて呼べばいいんだ? 仕様書には試作型としか書いてないんだが...」


グローリアの悪い癖でしょうね、とディケが言いつつ、言葉を続ける


『...そうですね、試作アサルトライフルとでも呼びましょうか。』

「...ディケ、お前のセンスもやっぱり大概じゃないか?」

『誉めても何も出ませんよ?』


ローランドの目前に浮かぶ小さなホログラムのディケがわざとらしいきょとんとした表情で首をかしげながらそんなことを言う


「...どこでそんなの覚えてきたんだよ...」


力なくローランドが呟いた言葉に、ディケは無言のままだった


『さて、ローランド。 聞こえているか?』

「あ、はい准将。 なんでしょうか?」


突然、シオンハートから個別通信が入る


『お前のことは今回も部隊には組み込まない... が、今回は基地内部への突撃を頼みたい。 目標ベータの通信アレイへ突撃し、周辺の確保、可能であれば更に通信アレイ施設へと侵入し、制御を奪ってほしい。』

「了解しました。 他の部隊は?」

『ライラ・ジーナの小隊と、スナイパーの掩護をつける。 ルプスレフィアやネイヴィガー隊も総出撃になるから、それ以上の援護は期待しないでほしい。』

「了解です。 任せてください、准将。」


ローランドが通信越しのシオンハートにも見えるように胸を張って見せる


『頼もしいな、よろしく頼むぞ、ローランド。』


通信が終了する


『まぁ、そんな気がしてたからその試作アサルトライフルを用意したんですけどね、エリソン。』

「まだ言うかそれ...」


そして少々の無言が続く


「...そうだ、さすがに近接戦闘なら脱いでいくべきだな。」


ふとそう言ってローランドがライブラとのリンクを切り、腰かけていたコックピットのシートから立ち上がる

そして身に着けていたパイロットスーツを脱いで肌─人工的に合成された生体肌─を露わにする

更にパイロットスーツと同じようにそれを脱いでいく(・・・・・)

人工肌の下の、無骨な素体が露わになる


『...その見た目の人間が襲い掛かってくると考えると、中々ぞっとしますね、エリソン?』

「こっちのが便利なんだよ、収納も使えるしな。」





─そして、時間は今へと戻る



『2時方向! 敵バトルワーカー多数接近!』

「分かってる! ディケ、リアクターを10秒だけ限界まで振り切れ!」

『了解!』


目標ベータと名付けられたESF通信アレイへと突撃したローランド──ライブラはESFの手厚い歓迎を受けている最中だった


セイバー部隊は全部隊一斉に突撃を開始し、攻撃を分散させていた

その隙に、機動性にも優れるライブラが基地へと急襲したというわけだ


「飛ぶぞ!」


その掛け声と共に、ライブラが宙を舞う

空中で機体をひねらせると、手にしたライフルの狙いを定める


「外すか!」


ライブラがトリガーを引きながら、薙ぎ払うように狙いを変える

この世界にあるはずのない光学兵器の雨に、直撃を受けたESFバトルワーカー─ネアス・アドニス─の装甲に穴がいくつも開く

一般的な実弾に耐えるように設計されているはずの装甲であっても、本来存在しない攻撃を受け止めることはできないようであった

攻撃を終えたライブラが背部のスラスターを全開にしながら地上へと戻る


そのあまりにも一瞬の出来事に、ESFのバトルワーカー達の動きが止まる

その一瞬の隙に、ライブラの遥か背後から銃弾が飛ぶ

援護のスナイパーだ

周囲に身を隠せるような高い建造物が通信アレイの他にそうはないこの基地において、遠距離からのスナイパーの攻撃は十分脅威的なものだろう


既に天候は回復する様子を見せており、雨も風も落ち着きつつあった

猶予はあまりない──


「ディケ、援護を頼りにアレイに接近する。 ちょっと無理するかもしれないが...」

『望むところですよ、エリソン。』


ローランドがそれに頷く

そして、ライフルを構え直すと同時に、まるで地表を滑るかのように動き始める

スラスター出力に任せて、地表スレスレを飛んでいるのだ

よく見ると一定間隔で足をつき地面を蹴っているようだが、ほとんど飛んでいると形容していいだろう


攻撃の衝撃から立ち直りつつあったESFバトルワーカーにその勢いで一気に詰め寄ると、トリガーを引き絞りその装甲へと穴を開けていく

しかも、それは正確にコックピットを貫いていて、最小限の負荷で最大の効率を出しているものだった


最早言葉は必要ない、そう言わんばかりの2人は背後からの掩護射撃と共に一気に目前に見える通信アレイへと接近する

そして、それにすぐにセイバー部隊も追いつき、ついに彼らは通信アレイの周囲へと展開する

最初にローランドが勢いのままに圧倒したせいなのか、それとも別の要因があるのかは分からないが、敵の迎撃はまばらな状態だった


『オーケー、周囲はセイバー部隊が確保しています。 ...通信アレイ施設内部に多数の生体反応を確認、やはり内部で待ち構えていますね。 ...バトルワーカーでは侵入するのは難しいでしょう。』

「つまり?」

『白兵戦は苦手ですか、エリソン?』

「いや... 一応訓練ではやってる。」


CAUは生身での白兵戦を重視していないが、それでも最低限の訓練というものはやっていないわけではなかった


『まぁ... 大丈夫でしょう。 どちらにせよ、やるしかありません。』

「それもそうか...」

『周囲のセイバー部隊へ連絡を取ります。 ここを固めておいてもらいましょう。』

「分かった。 その間に俺が?」

『そういうことです。』


ローランド1人で、そうディケは言っているようなものだ


「...ディケが言うなら、やってみるか。 アシストは頼めるか?」

『お任せを。』

「よし、頼んだ。 ハッチを開けてくれ。」

『ご武運を、エリソン。』


ライブラのコックピットハッチを開放し、ローランドが機体から降りる

その際に、シートの下に格納してある銃火器を取り出すもの忘れない


「...サブマシンガンのほうがいいな、取り回しが悪いと屋内はやりづらそうだ。」


手にしたサブマシンガンにマガジンを差し込み、ハンドルを引き弾薬を装填する


「...これも仕込んでおくか...」


続けてハンドガンにマガジンを差し込み、同じくスライドを引いて弾薬を装填する

そして、それを右足太腿部外側にあるカバーを開けて中にしまう

身体中の余裕のあるスペースの有効利用の1つだ


「ディケ、リンクを切るぞ!」

『了解。 そちらの火器管制へと切り替えます。』


ローランドの視界に映る表示が切り替わっていく

バトルワーカー操縦用の様々な計器が表示されたそれから、手にしたサブマシンガンの装弾数などのシンプルな表示のそれへと切り替え終わると、ローランドは一度両目を瞑り、そしてカッと開く


「準備完了! ディケ、行ってくる!」

『...行ってらっしゃい!』


どことなく、いつもと違う調子のディケだった



施設の中へと消えていくローランドを見ながらディケが誰にも聞こえないように、機体の中で呟く


『...こうやって騙しているのも...あまり気分がいいわけではないんですけどね。 仕方ありません、これも仕事ですから。 ...おや?』


敵機接近、その表示が機体の中に浮かぶホログラムモニタに映る


『...まぁ、その仕事をしますか...!』


小さく浮かんでいたディケのアバターが消える

そして...誰も座っていないコックピットのシートへと輝く粒子が集まっていく


『演算開始... 物理演算...問題なし。 DLPS解除、モードセレクト、ディケ・ジャッジメント。」


粒子は次第に人の形を取り始め...


「別にこの姿を取る必要はありません。 ですが、気分というものは重要なのです。」


そこには、いつもの小型のアバターとただの一点を除いて変わらない姿のディケがいた

その変わった一点は...大きさだ

身長160センチほどの小柄な少女が、そのシートに座っていた

その周囲に、ホログラムで様々な計器や操縦コンソールが展開されていく


「...私の本当の仕事は、これバトルワーカーパイロットなのですから。」


そして、ライブラがその場を駆けだした



─一方、ローランドはというと...



「...生体反応? 待ち伏せか!」


そう口にしたローランドが曲がり角に飛び込むような前転で転がり込む


「侵入者だ! う...ぎゃあ!」

「バレてるぞ!」


既に施設内へと急襲をしかけたローランドは次々と襲い掛かるESF兵をなぎ倒しながら進んでいた


『エリソン、差出人不明のメッセージを受け取りました。 ...施設の図面データです、一体誰が... とりあえず転送し、そちらのHUDに反映します。』


ディケからの通信が入り、ローランドの視界の隅に施設内のマップデータが映し出される


『解析完了。 アレイのメインコントロールとサーバールームを特定しました。 メインコントロールに向かい、制御を奪ってください、エリソン。』

「分かった。 着いたらどうすればいい?」

『追って連絡します。』


そう会話しながらオフィスの中を駆け抜けるローランド

次の部屋に繋がるドアの前で、一旦立ち止まる


「...またか。」


ローランドが左足のカバーを開き、中から野球ボール大の何かを取り出す

手に握りしめたそれの上部についたピンを引き抜くと、更にそれについたレバーを操作し、咄嗟に僅かに開けたドアから向こう側へと放り込む


「なんっ... グレネードだ! 回避! かい──」


ドアの向こう側から叫び声が聞こえる

直後、その向こう側から爆発音が響く


「...クリア、そろそろだな...」


視界の隅に映るマップを見るにメインコントロールルームはもう目の前だ


「...急ぐか。」


ドアを蹴り開け、先を急ぐ

廊下を駆ける最中、通信が入る


『やっほ、頑張ってる?』

「ん...? その声は...」


視界の隅に通信ウィンドウを表示させ、通信相手を確認する

ブロンドの髪にピッタリとしたデザインのスーツの首元...アイリス・シェルヴィだ


「シェルヴィ? どうしたんだ急に?」

『いや...ちょっとしたサプライズを...ってね!』


そう言ってシェルヴィがはにかんだ直後、室内の照明がちらつく


「何をしたんだ?」

『ふっふーん。 聞いて驚け、この基地のネットワークプロトコルを妨害したよ。 長くは持たないけど、しばらくはシステムに侵入しやすくなる。 上手く活用してね! それじゃ!』


それだけ言うと、シェルヴィが通信を切る


「...なんだったんだ?」


そう呟きながらも走り続けるローランドの目前に、ついにメインコントロールルームのドアが見える

それを見つつ、ローランドが再び左足のカバーを開き、箱状の何かを取り出す


「これと...後...よし!」


ドアに近寄ると、その何かを両開きになっているドアの中央付近に貼り付け、それについているボタンを操作し、ドアの横へと退避する

直後、それが爆発しドアが内側へと吹き飛ぶ

その勢いのまま、ドアの横から躍り出たローランドが部屋へと突入する


─室内には...5人!


瞬時にそう判断したローランドは冷静に銃口を向け、引き金を引く

最小限の動きで頭部へと銃弾を撃ち込み、部屋を制圧していく


「クリ...」

「うおおおおおおおっ!」

「なっ!」


部屋を制圧したかと思った直後、物陰から1つの人影が飛び出る

一気に距離を詰めるその相手の手には光るナイフが握られ...

そして、それはローランドの身体へと刺さることはなく、その冷たく硬い表面で弾かれる


「あ?」

「邪魔だ!」


距離を詰められ、サブマシンガンを思うように動かせないローランドが咄嗟に取った行動は1つ

サブマシンガンを手放し、右足のカバー内に入っていたハンドガンを射出し、右手でそれを掴み握ると、その勢いのままにその相手に数発撃ちこむ


「...油断したな...」


改めて部屋を制圧したローランドは室内を見渡す

部屋の中央奥にある大型のホログラムモニターの他にいくつもの小さなホログラム、あるいは物理モニターがあり、それに伴うコンソールがある


「ディケ、俺だ。 メインコントロールを制圧した。 どうすればいい?」

『了解。 そちらからの映像を確認します。 ...ええと...目の前の右にあるコンソール、それが使えそうです。 無線入力端末はありませんか?』

「確認してみる。」


ローランドが指定されたコンソールに近づき、それを確認する


「...あったぞ、無線ターミナルがある。」

『了解。 それに接続してください、エリソン。』

「分かった。 それでどうするんだ? 俺はこの手の知識はないぞ?」


視界の隅に映るウィンドウ越しに見えるライブラのコックピット内にいるディケにそう問いかける

一瞬、どうにもサイズと姿勢がおかしいような気がするも、特別ローランドが気に留めることはなかった


『私があなたの身体を導管として遠隔ハッキングします。 こちらからの信号では直接接続はできませんが、通信が確立しているエリソンを中継すれば接続できます。』

「分かった。 接続するぞ、ディケ。 そっちとの接続も解放する。」


ローランドがターミナルに手を近づけ、無線での通信ネットワークを構築する


『...確認しました。 ネットワークの経路を確立中。 完了。 驚かないでくださいよ、エリソン。』


突如として、自身の中を何かが通り抜けていくのをローランドは感じる

決して不快な感覚ではない不思議な感覚に、ローランドは奇妙な居心地の良さを感じる


『...おや、ファイアウォールが隙だらけです。 これなら簡単にメインフレームにアクセス...できました。 拍子抜けしますね。』


ふとローランドの脳裏に先のシェルヴィの言葉が反響する


─この基地のネットワークプロトコルを妨害したよ。 長くは持たないけど、しばらくはシステムに侵入しやすくなる。


つまりは、これのことを意味していたのだろう

いちいち謎が多いシェルヴィではあるが、何故その彼女がこんなことを?

連絡員ではなかったのか?

そういった疑問が残るも、今はそれどころではないと思考を切り替える


『システムの制御権をハック中です。 ...経路を確立、通信アレイのコマンドをオーバーライド、制御プロトコルをオーバーライド...』


ディケが何をどうやっているのかは具体的には分からないが、凄まじい勢いで自身の中をデータが通り抜けていくのをローランドは感じていた


『これは... まさか衛星の制御プロトコル? 抜き出しておきましょう。 ...通信制御プロトコルをオーバーライド、衛星ネットワークにバックドアをインストール... 接続解除、続けてセイバー艦隊ネットワークへの接続を開始...』


口を挟む間もなく、作業は進んでいく


『ライブラ、マリエル間の通信を確立、セイバー艦隊ネットワークへの接続権限をパススルー、接続を確立中... MSN衛星ネットワークへの浸透処理完了、衛星経由での通信を確立...』


いつの間にか通信アレイどころか衛星ネットワークすらハッキングを開始しているディケに、ローランドは若干の疑問を抱く

このAIはどこまで高性能なんだ? と


『通信回線安定。 軌道通信の最終アップリンクを開始。 セイバー通信ネットワークと通信アレイシステムを連結... ウィルクス艦隊長? エンスウェン艦隊長? 聞こえますか?』


ディケが軌道通信回線を開く

それと同時にローランドの中を通り抜けていたデータの奔流が落ち着く


『──ケ? ディケか!?』


雑音混じりだった通信が次第に安定し、聞き覚えのある声が通信から聞こえる


『ウィルクス艦隊長!』

『待っていたぞディケ、状況はどうだ?』


アリア・K・ウィルクスだ


『軌道通信アレイの1つを押さえました。 合わせてESFの衛星を1つハックし、通信を中継しています。』


ディケが報告する中、通信にマリエル─シオンハートが割り込む


『よくやったぞローランド! それにディケ! 軌道通信が復旧した!』

『あぁ、声が聞けて嬉しいよ、シオンハート。』

『こちらこそ、ウィルクス。 エンスウェンはどうしてる?』

『今呼び出してる。 すぐに繋がるはずだ。』


その言葉通りに、すぐに通信が繋がる


『待たせたな。 シオンハート、どうやら上手くいったようだな。』

『あぁ。 ローランドとディケが上手くやってくれた。 通信状況はかなりいい。』

『そのようだな。 かなり強力な信号を受け取っている。 こちらからはまだスプリングストームの雲の下でそちらの状況は把握できないが、ひとまず安心した。』


通信の先のエンスウェンが安堵の表情を見せる

続けてウィルクスが口を開く


『シオンハート、すぐにドロップシップでアルテミスを出撃させる。 航空支援があるに越したことはないだろう?』

『それはそうだが... こんな嵐の中で飛べるのか?』

『心配するな、シオンハート。 そんなヤワな作りではない。 戦術科! 航空甲板へ伝えろ! 今すぐアルテミスを出せ! シオンハート、以降のアルテミスの指揮権はそちらへ譲渡する。 すぐに通信を回す。』

『了解だ、援護に感謝する、ウィルクス。』


軌道通信の復旧により、状況が一気に移ろう

そんな会話の中、地上でも状況が動く


『...! エリソン! すぐに戻ってきてください!』

「ディケ? どうした?」

『あの機体は...!』


そう言いながらディケがライブラのメインカメラの映像をローランドに送る

そこに映っていたのは、ハルバードのような武器を持ち、まるで格闘技のような動きを見せるバトルワーカーだった

※作中、誤字のように見える部分(台詞の始まりと終わりの『』と「」が統一されておらず、その後「」に統一される部分)がありますが、これは仕様のため問題ありません

演出としてお楽しみください



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