10話! キャンプに行くです!【そのいち!】
「杏準備できたのかぁ?」
「柚ねぇちょっと待つです!もうできるです!」
「もう秋ちゃんたちも来たわよ〜!」
「もう行くです!」
「よっす〜!」
「柚ねぇおはよ!」
「雫はぁ?」
「ここにいるわよ!」
「なんだいるじゃん、隠れてないでもっとガツガツこいよ!」
「柚ねぇと絡むと面倒臭いだけよっ!」
「ちぇっ!相変わらずツンしてんなぁ雫は」
「ほっといて!」
「お待たせです!秋ちゃん達おはようです!」
「おはよう杏〜」
「秋ちゃん家の車には薫子ちゃんが乗るです!だから姉ちゃんはそっちに乗るです!」
「なんだよ〜、私母ちゃんとかよ!」
「あら、じゃぁアンタだけ歩いてきなさい」
「嘘ですお母様…」
「果音姉ちゃんもいるです!一緒にそっち乗るです!」
「わかったよぉ〜!んじゃ後でなぁ」
「薫子ちゃ〜ん!来たです〜!」
「はぁい!」
「おはようです!」
「おはようみんな!おばさん今日はよろしくお願いします」
「おはよう薫子ちゃん。ほんと落ち着いてるわねぇ…柚も見習いなさい!」
「んだょ、知らねー。 おっす薫子!」
「柚さん、よろしくお願いします!」
「はいよー、んでこっちが果音ね〜」
「あ、はい!初めまして、海野と言います!」
「よろしくね薫子ちゃん!」
「薫子ちゃんはこっちに乗るです〜」
「はぁい!」
「薫子ちゃん、おやつは忘れずに持ってきたです?」
「もちろんだよ!いっぱい持ってきたからみんなで食べようね」
「さすが薫子ちゃん!秋ちゃんとは違うです…」
「何がだよ!」
「秋ちゃんはお菓子はちょっとだけで、どうして缶詰を10個も持ってきたです!?」
「いいじゃねぇかよ!好きなんだよ!」
「ちなみにだけど…なんの缶詰を持ってきたのよ」
「えぇっと…みかんと桃とパイナップルと…さば味噌煮込みと焼き鳥とイワシアヒージョと…そんな感じ?」
「フルーツはいいとして…あとはお酒のおつまみじゃない…」
「あははは…いいだろ別に…」
「ま、まぁお菓子は私に任せてくれたらいいから…」
「ごめんです薫子ちゃん、こんな出来損ないの娘を持ってです…」
「杏お前!親の前でそんなこと言うかっ!?」
「あら、杏ちゃんの言う通りよ秋…ごめんねぇ薫子ちゃん…」
「……そ、そろそろ着くんじゃないかっ!?」
「か、川が見えてきたです!」
「いつの間にか、結構な山奥だわ」
「あそこだ!」
「秋ちゃん!テント一緒に張るです!」
「おお!」
「薫子、私たちも張りましょ」
「うん!」
「ぬぬぬ…この鉄の棒が刺さらないです…」
「こ、これは…」
「……」
チンッ!キィィン!キンッ!
「こら!ペグで遊んでないでさっさと張りなさいよ!」
「…はいです」
「杏ちゃんたち、ちゃんとできた?」
「果音姉ちゃん、鉄の棒がなかなか刺さらないです」
「結構地面硬いもんねぇ。手伝ってあげるよ」
「あ、ありがとうです!うちの姉とは大違いです!」
「あ、なんか言ったか〜?」
「何にもないです!柚ねぇは早く川に流されてくるです!」
「…ひどくない?」
「よしできた!ご飯できるまで遊んできていいよ」
「ありがとうです果音姉ちゃん!じゃぁ遊んでくるです!」
「気をつけてね!」
「はぁいです!秋ちゃん!雫ちゃん!薫子ちゃん!行くです!」
「おお!泳ぐか!」
「流されても知らないわよ!」
「結構深いところあるね」
「おお!みんな!カニがいるです!」
「サワガニだな!」
「これは…沢山捕まえて胃袋の糧に…です」
「食べるものはいっぱいあるからやめてあげよ」
「ぬぬ…このサワガニを素揚げして殻ごとバキバキ食べるのも捨て難いです…でも薫子ちゃんが言うならやめておくです」
「うん…そうしてあげて…」
「プハァッ!冷たくて気持ちいいっ!」
「秋ぃ!競争しようぜぇ!」
「いいよ!柚ねぇには負けない!」
「言ったな!コテンパンにしてやんよ!」
「柚ねぇ待つです!」
「なんだよ杏」
「入る前に体操するです!」
「体操?なんで?」
「急に入ったら心臓がびっくりして…後は4話!プールに行くです!を見るです!」
「何言ってんだ?体操すりゃいいんだな?それイッチニィ!イッチニィ!よし完璧、んじゃ」
ドボォォン!
「ああぁ!ちゃんとしてないです!知らないです!」
「大丈夫だよ!秋、向こうの岩までな!」
「よぉし!なに賭ける?」
「おっ!自信満々だねぇ…私のプリンやんよ!」
「そっちが大好物を賭けるなら、私も同じくコンビーフ賭けるよ!」
「秋ちゃんってコンビーフが好物なんだ…」
「薫子ちゃん…気にしたら負けです…」
「杏!スタートって言ってくれ!」
「わかったです!じゃぁ…よぉぉい!!スタートです!」
「おりゃあぁぁぁ!」
「な、なかなか水の勢いが強い…進まん…」
バシャバシャバシャ
「タァァッチ!ってあれ?柚ねぇは?」
「秋ちゃん、柚ねぇならスタートしてすぐに足つって流されて、岩に引っかかったです…」
「あ…なんだそれ…」
「柚さん大丈夫なの?」
「気にしなくていいです薫子ちゃん。あのまま海まで流れて1人で海水浴してたらいいです」
「…柚ねぇにはほんと冷たいわよね杏って」
「良い子のみんな!水に入る時は必ず体操してからです!でないと哀れな柚ねぇみたいになるです!」
「良い子とは…」
「はい秋ちゃん、柚のプリン」
「果音姉ちゃん、ありがとう!」
「果音!何渡してるんだよ!」
「何って、あんたが賭けて勝負に負けたからでしょ!」
「そんなの冗談だよ冗談!」
「柚…小学生の前で嘘つくつもり?」
「えっ…」
「あんたはいつもいつも!だから杏ちゃんにも呆れられてるんでしょ!?まだわからないのっ!?」
「か、果音?」
「そうやって妹たちの前で情けないことばっかりしてないで!ちゃんとお姉さんしなさい!わかった!?」
「はい…」




