Chapter “Ⅰ” epilogue Ⅵ
大変お待たせしました。第一章、完であります。
「とまあ、こんな出来事があったというわけだ」
「ふーん、エレン貴方貴族みたいだと思ってたけど生粋のお嬢様だったのねぇ…」
「お姉様は凄いのですよ!!」
活気を取り戻した街の中を歩いたエストレアは一緒に街巡りをする獣人、兎人のアグニルとこの国の侯爵オルステッド家の天才ジェシカと従者であるダークエルフのイザルナとイルナとであたりを散策していた。
「すったもんだの末、事件は解決したとは言えないし。私たちはシェアトに帰らないといけないし、貴方は脱退。寂しくなるわぁ」
彼女のいう通り、エストレアはパーティーを脱退することが決まった。
これはエストレアが決めたことでもあるのだが、マリウスの望んだことでもあった。
ーー「これから君は旅に出る。遅かれ早かれ、ね。なら今のパーティーからは離れた方がいいだろう。なぁに、君がそのパーティーで紡いだ縁は途切れはしないさ。僕の“眼”をもって証明しよう」
三ヶ月前、王国の貴族籍を外され貴族はおろか市民ですら無くなったエストレアだが、冒険者ギルドに所属を理由にここしばらくシェートリンド王国に留まっていた。
旅支度もそうだが、冒険者としてのランクの昇格、義父であるアーノルドから一度は領内に帰ってこい、という理由からクワイエット領の屋敷に帰還して同じく義母のソフィアの熱い抱擁、使用人からの号泣や領民からなどまあ色々あったものの、つつがなく用を覚ますことができた。
旅に出ると言ってあるがいずれは領内に顔を出すと言っておいたのでまあ、帰る場所があると言えば良いのだろう。
マリウスも言っていたことだし。
『旅に出ることに賛同してくれてありがとう。僕も僕で、どうやらあっちで身バレしちゃったから僕戻れないんだよね。君を玉座に導くと約束した以上、君についていくとしよう。なぁに、僕の転移を使えばいくらでも故郷に帰してやれるから安心するといい』
と、どこに安心できるのか問いただしたい言葉が彼から発せられたのだ。
それと、彼はどうやらあっち側の勢力から抜け出すことになったらしく、彼曰く『追っ手は無さそうだけど会合したらネチネチ言われそう』だとか。
二枚舌など彼の性格からしても向いてないだろう。気まぐれで奔放な彼の性格ではとても向いてない。
寧ろ悪どい商人の方が………、いやどっちもどっちだ。
「明日は此処を発つから色々買い物を済ませないと。聞いてるー?エレン?」
「あ、あぁ、すまない考え事をしてた」
「もう!」
そういうやりとりをしつつ、王都周辺を散策してジェシカの王都別荘に帰宅。
帰宅早々メイド達に部屋着に着替えさせられ、湯浴みを済ませ、時刻は昼頃。
軽く昼食を済ませたら、自室で頼んでおいた資料を読み漁る。
三ヶ月経過した後でも不可解なことが事件の中にエストレアの心中を渦巻いていてこうしてあらゆる角度から見ているのだが………,
「駄目だな、まるで情報がない」
何を探しているのかと思えば単純な話でキュリアのことだ。
正確には彼女が属していた六闘将のメンバーに関する細かい情報である。
素性や戦闘スタイル、見た目などマリウスから聞いた話と各国から目撃されたメンバーに関して洗い出しをしていたのだが……
「厄介なのが【双児】ベリル、ベルン兄妹と【啓新】ジュダか。帝国あたりで目撃されてるみたいだが………うぅーむ」
何が厄介と言えば目撃例が少ないのと徹底的に裏に隠れていることだ。
他のメンバーはそれなりに派手にやっているらしく、あるメンバーなんてそれこそ山のように巨大な剣を振り回して単騎で街一つ潰していると聞く。山のような剣と聞けばさぞデカい剣なのだろう。十二種族には巨人もいるから巨人用の剣を振り回しているのだろうか?
が、そこは周辺小国郡な上、地理の関係や政治的な問題があって安易に行ける場所ではなかった。
「何より三賢者二人を抱えていたからな……、油断ならん。それに気になることもある」
六闘将の動向も気になるが、三ヶ月前のあの悪夢についても気がかりではあった。
マリウスに聞いても、首を傾げるばかりでそもそも夢の中で他人を危害を加えられることが可能なのは夢魔の特徴でもあるものの、最大の敵であったキュリアはもういないし、かと言って他の夢魔の仕業にしては心当たりがない。ましてや神の器を一つ満たしたエストレア相手にキュリアのような猛者のようにできるものではない。
「影に気をつけろ、か」
思い出すのはエレインからの忠告。
マリウスとのすり合わせて考えるに悪夢の正体はおそらくーーー
「エレンーー?今部屋ーー?そろそろ夕食になるわよ?」
「アグニル?分かった、今行こう」
思考が沈みそうになる、そんな折にドアの向こうからアグニルが声をかけてきて我に帰る。
シェートリンド貴族の優雅で格式あふれる食卓に今の皆で囲んで次の日を待つ。
そうして月日が過ぎてーーーー
●●●
「「「「「無事皆帰ってきて!かんぱーいっ!!!」」」」」
「と言ってもだな………、王都での出来事は俺たちはベッドの上で軟禁だったからよくわかんねえが、大変だったみたいだな」
「けっ!アンナとしっぽり夢中だったくせしてよく言うぜ」
「はははっ、惚れた女が側にいるんだ。抱かねえ男がいるかよっ!」
「開き直るな!!!こちらとら耳に毒だったんだよ!!!」
「あうあうう…………!!!」
「こっんの、エロ猿ぅ………!!アンナがデキてたらどうすんのよ!?」
エストレアは恰幅亭の食堂で、ジッド達のパーティーでお別れ会を開いていた。
三ヶ月経ったというのに、傷そのものは完全に癒えたとは言えず、包帯が所々巻かれている。
だったところまではある良かったのだが。
どうやら、このバカップルども此方が死線潜ってる最中、お楽しみだったらしい。そりゃもう、お邪魔虫がいないからとカーニバル。
終いには治療院を追い出され、元のここに戻って療養していたようだ。
「?ナッシュはどうした?」
「あーー、あいつなら来ねえよ?今回の件で実家帰ってるみたいだし」
彼らのパーティーで、盗賊の役割をするナッシュがいないのに気づくとジッドが教えてくれる。どうやら、パーティーを一時抜けて実家に戻っているらしい。
別れの挨拶ができないのは少し寂しいものだ。
「さーて、できたわよぉ〜!!」
「待ってましたぁ!!!厳つい体でエプロン姿のガペット姐さん!!!」
「ほら!テーブル開けな馬鹿ども!!!料理置けないじゃ無いか!!!」
女将が街を発つと知って今日この場を設けてもらい、その腕によりをかけた料理達が次々と運ばれてくる。
羊肉のスペアリブ、薄切り牛肉と野菜のサラダ、卵を煮詰めたスープ、見ただけで高いとわかる酒、火竜酒か………。
ドラゴンの肉と分かるステーキに、希少なキノコのソテー(トリュフに近いが、トリュフというものがない、若しくは知らない)、etc………
「あの……、女将?いくつか俺らの財布には似合わないものがあるんだけど?」
「気のせいさ、ささ、エレンどんどん食っちまいな、貴族様じゃあるまいし、食える時に食わないと後悔するからね」
ヒィィィ!!!と隣から青褪めた悲鳴が聞こえてくる。
ご愁傷様、言いたいが金を出すのは彼らである。しかし、女将も好意で出しているから下手に言うのも憚れる。
うーむ、どうしたものか。
「一応、あの子ちゃんとした令嬢よ………?」
アグニルがボソッと呟いたが誰も聞こえていない。まあ、ここで食事しているのは私たちだけでは無いのだから当たり前か。
そんな私たちのお別れ会を兼ねたテーブルに、まあ馴染んだ顔ぶれが来るもので。
「よお!いいもん食ってんじゃん!」
「ネロ、少しは落ち着け。淑女らしくしろ」
ネロ、レンヤの兄妹。ネロがジッドの肩越しにテーブルを見ている。それを咎めるレンヤ。
「あらあら、奇遇ですね。貴方方とお会いしようとは」
「あいっ変わらず、目に毒な体してるよなぁ姉ちゃん」
ピッチピチな修道服をこれでもかと押し上げる人間の限界とも言える見事な双丘を揺らして、壁にこれまた見事な十字槍を立てかけた、リム。
「うふふふ」
「怪我は大丈夫なのか?」
「ええ、おかげさまで。この前の王都から三ヶ月ですから。復帰するのは早かったですよ?」
エストレアはキュリアとの戦いで、相当な怪我を負っていたことを知っていたが彼女自身はなんとも無い、と自慢げに話す。
何かしらアクションする度に暴力的な胸元の揺れをエストレアは直視しないようにした。
「お、ギルドにもいないと思えばこんなところにいたのかお前ら」
「ギルドマスターがお冠だぜ?明日覚悟しておけよ?」
「………」
カジュアルな格好をして入店したのはフレニアとオルスト。続いて、チェインアーマーのバイド。フレニアはこの街に来てから少ししか会ってないから王都での戦いに参加してない。
反対にオルストはまあ、神化した自身を見てるから何か言うかと思っていたが、特に何もいうことはないようだ。
まあ、冒険者は余計な詮索はご法度だから大丈夫だろう。
「なんだいなんだい、随分と大世帯になったねぇ」
瞬く間に所狭しと人が集まり、やんややんやとどんちゃん騒ぎ。
酒を次々注文し、酔っ払った冒険者が自前の芸を披露する。
特に酷いのがネロ。
ここにいる連中だけではなく、そのほかの利用客ーーー冒険者達に飲み比べを始めてしまい、既に10人抜き。しかも野球拳みたく負けるたびに脱がされる。
次いで酷いのがアグニルだ。
彼女は酒を飲ませてはいけないのだが、誰が飲ませたのか、はたまた誤って飲んでしまったのか。
「暑いっ!!」と叫び脱ぎ出し、真っ裸になりかけたところでオルストが外套を投げ、キャッチしたイザルナが間一髪彼女に羽織らせダークエルフの怪力でアグニルを抱えてその場を離脱。
ブーブーと周りからブーイングが飛ぶが風紀に関わるので却下である。
「で?なんでお前がしれっと参加してる」
「酷いなぁ王女殿下。たまにはこういう育みを体験してみたかったんだよ」
大いに盛り上がる恰幅亭食堂。
自分の送別会のはずが、知り合い皆参加するお祭りとなり、収拾をつけようとした際にマリウスが参加しているのを発見。
マリウスの視線は、トトカルチョで全勝するフレニアと、悲鳴が響き項垂れる敗者。
ホスト側であったはずのイルナとイザルナが給仕の手伝いに回り、もう収拾が果ての果てへ飛んでいってしまい頭を押さえるジッドとドランの二名。
騒がしくもあるが、人の営みというものをまじまじと見つめ感慨深そうにその目は潤んでいる。
「ああやって馬鹿騒ぎできるというものは贅沢な事だよ。君が繋いだ縁だ、大事にするといい」
「無論だ、言われるまでも無い」
「うんうん、いい事だ。そうだ、この街を発ってからその後の方針を決めてなかったね。僕はーーー帝国、ベル・クラウディアに行くことを勧めるよ。何故か、というのはまだ伏せさせてもらうけどね」
「いや、そこは明らかにするべきだろ」
「ま、複雑な事情なのさ」
ま、そこは置いておいて。とマリウスはエストレアに向き直る。
「ベル・クラウディアに行くにあたって達成するべき目的はある。行かないといけない理由では無いけれども」
「一つ、人脈づくりだ。君は約束された御子でもあるが協力者の一人や二人ではとてもでは効くものではない旅になる。そのためにもさまざまな派閥が乱立する帝国はうってつけだ。帝位につく人脈を確保すれば尚良いね」
「もう一つは、六闘将だ。敵は未だ強大で健在だ。彼らの勢いを削ぐ意味もある。一応、ベル・クラウディアは【啓新】のジュダ、ファンテリムには【誠盾】のアルキオネが配置されてる。どちらも厄介な相手だ。そういう意味もあって最初の目的が欠かせない」
「別に玉座とか固執してないんだが………、まぁキュリアの仲間となれば捨て置けないな」
敵の頭目であるヴォルバートなる人物も謎に包まれている。目の前のマリウスを一時的に引き込んでいたから実力も相当なものだろう。
何せ、六闘将のメンバーは十五年前の戦役で暴れ回った猛者たちなのだから。
「君には悪いけれど、君は必ず玉座に座る。望もうが、望むまいが、ね。何故なら、おっとごめんよエレイン。すまないね、制約に引っかかってしまった」
(エレイン?精霊郷の?)
ガリガリと頭を掻き、申し訳なさそうな表情を浮かべた魔法使い。
何やら彼らとの間で自分には話せないような何かを知っているのだろう。
が、問い正しても答えてはくれそうもない。
「マリウスーー「おぉい、エレン!!何してるのよ!主役いなきゃダメじゃないの!!!」」
真っ赤な顔をして割り込むアグニル。
片手に酒瓶持って絡む様はまるでおっさんだ。しかも、服もかなり際どいレベルまではだけでいる。
「アグニル、お前なぁ……」
「申し訳ないです、我が主人。目を話した隙にまた酒を飲まれたようで」
申し訳なさそうに俯くイザルナ。うんうんとうなづくイルナ。どうやら寝かしつけて戻ってきたは良いがその隙に戻ってきて酒を飲んでしまったとのこと。
酒飲んでしつこく絡むアグニルと絡まれるエストレア。
その様はキャットファイトのよう野次馬な男どもの視線を嫌でも集める。
『いい……』
『見え、見えない、だと……!!?』
『いや、まだだ!!見ろ、胸元がはだけて大小の膨らみが潰れる様は至高!!』
『尻のラインがふつくしい……』
『いや、見るべきは胸でも尻でも、太ももでもねえ!!臍に決まってんだろ出直せ未熟者がっ!!!』
『偏ってんなぁ、一番は頸だろう?』
『貴公らの人間性は限界のようだな?その尻いただくぞ?』
『アッーーーー!!?』
『誰かヤられたぞ!?』
『ふ、撫でただけだ』
…………。
鑑賞されて見られるのはあまり進まないが別に放っておくがハッテン場だけはやめてほしい……未遂か。
なかなかカオスな展開だったが、なんとか振り解くと乱れかけた服を直して、半分寝ているアグニルをおぶった。
ジッドも仕方ねえとばかりに苦笑しており、また彼も人のことを言えないのだろう、彼の膝を枕にして寝ている恋人をみて、エストレアもまた同じような気持ちになった。
今度こそ、アグニルを寝かしつけて戻ってくるといよいよ送別会は終盤に差し掛かるところだった。
酔って寝てしまったアグニルには悪いが、まあ仕方あるまい。
ここにいる皆の表情はどこまでも笑顔があって、それが何より暖かくて尊いものなんだって実感した瞬間だった。
夜を迎えれば、いつのまにか混ざっていたギルドマスターにその秘書や、シェアトの裏社会を仕切るジルも会合している。
最後は皆が酔って寝てしまうまで、恰幅亭の食堂は大いに盛り上がって夜が過ぎていった。
「よし、これでOK」
荷物をまとめ切り、部屋を一瞥。
そこには最初来た時と同じような状態になっていて、元々私物などを置くことはなかったからか、案外早く荷造りは終わった。
「終わったかい、王女殿下」
「あぁ」
ドアに背中を預け、腕を組むマリウス。
すでにドアの向こう側には最小限の荷物を持ったダークエルフの姉弟。
彼らの元へ歩み寄る彼女。
全てが終わったわけではないが、この国で、この都市でエストレアに求められるものは果たした。
ならば、次は己を指し示す指標の導きに従って突き進むのみ。
(意外と長く滞在していたな。)
「早いんだねぇ、もうちょっとでもいても良いのにさ」
恰幅亭を出て、施設の屋根を回る風見鶏を眺めていると入り口から女将が何やら小さな小包を持っている。
「はい、お弁当。返さなくても良いよ、保存が効いて尚且つ体の良い美味しいのを詰めておいたさ。一応魔法をかけてもらったから中身は五日間は持つさね」
「これは……かたじけない。有り難く頂戴します」
女将から小包、お弁当を受け取ると女将はエストレアの肩を叩く。
「寂しくなるねえ、けど頑張んなよ。あんたはきっと大物になる気がする。いつかまた顔を見せておくれよ」
「はい!」
ハキハキと答える。女将は満足そうに頷いて、エストレアを抱きしめた。
すると、女将の背後から人の気配がする。肩越しから覗くとジッド達がいつもの冒険者姿で立っていたのだ。
「リーダー?」
「よ、おはよう。復帰直後だが、俺らはこれから依頼だ。んで、ドランからなんか言いたそうだから聞いてやってくれ」
「へいへい。エレン、帝国行くんだろ?なら俺らはこれから国境沿いに依頼で向かう。次いでだがお前らの道案内と見送りを兼ねようと思うんだが………どうだい?」
「良いと思うよ。彼は帝国で冒険者稼業をしていたらしいじゃないか。なら、御好意に甘えても良いと思うよ」
チラリと見るエストレアに気づいたマリウスは特に反対はしなかった。
彼らは信用に値する人達だ。それはエストレアがよく知ってる。
マリウスのことを彼らがどう思っているかは知らないが少なくとも悪くは思ってはいない筈。
「ではお願いしようかな。まだ話し足りないことあったから」
「決まりだ!ギルドに馬車用意してある。まとまりゃ話は早え!行こうぜ!」
「さ、行くわよエレン。最後だけど、少しくらいパーティーしようじゃない」
「ナッシュいればなあ、フルメンバーだったんだけど」
「ふふ、そのうち戻ってくるわよ」
「顔近えぞ!ガペットぉっ!!!」
「ちょ、ちょっとみんな足速いわよ!!追いつかないじゃない!!」
彼らの背中を追いかけるようにエストレアは足を動かした。
先ずは一歩。未来に向かって歩く。
【やあ、新たな門出だねぇ?】
「!?アグル神!!?」
【なぁに、見送りだよー?君達の旅路に幸あれってね。ベル・クラウディアには三柱眠ってる。是非とも開放してほしいな、『座』に一人だけってのは寂しいもんだからね】
【じゃあね】
エストレアの目の前の空間を破って出てきたのは『座』に登ったはずの神アグル。
が、長く止まれないのか、エストレアに別れを簡潔に言うと何もなかったのように空間のヒビは閉じていった。
「待ってください姫様あっ!!」
「お姉ちゃん、待ってよ!!」
エストレアを追うように二人のダークエルフの姉弟が追いかける。
この絵が、いつか大人数になるのだろうか。今は少ないけど、いずれはーーーー。
「『かくして、物語はここから始まる。けどありふれた冒険譚。彼らの行く先に幸あれ』、か」
「くだらんな、また同じ事だ」
赤いフードの女は茶色くて、分厚い本を乱暴に閉じ、うんざりとした声で感想を漏らした。
彼女はモルガン。逆らう者なり。
To be continued.Next, go to chapter 2、『動乱の帝国 クラウディア』
次回から新章スタートです。が、その前にキャラ紹介(主要メンバー)といい加減やるやる詐欺になってたイラスト制作に取り掛かるため、新章はまだ先になりますゆえ、読者の皆様にご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いします。




