2話
部室へと向かう足取りは重かった。先生達には文学を研究していることになっているが、アニメやラノベしか研究してない。むしろ研究すらしてない、ただ彩良と二人で喋っているだけだ。このことが新入部員にバレたら、「文学研究部」が廃部になってしまうかもしれない。しかし部員が3人になることで、部費がでるようになるのはありがたい。とにかく部室に行ったら、彩良と相談するか。考え事をしているとあっという間に部室についた、かなり遅くなってしまった。部室に入るときれいな茶髪が目に入ってきた。
「智也、今日から始まったアニメ『戦陣桜』について語ろう」
相談はあとでいいか。
「『戦陣桜』は珍しく世界観が大正だったのが意外だったな」
「確かに意外だった。あとヒロインの胸揺れがすばらしかった」
その後、下校時間ギリギリまで『戦陣桜』を語り合った。あっ相談するの忘れた。まっいいか、家に帰ってもチャットで会話するし。
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『なろうサイトでおもしろい小説見つけたよ』
『まじか、彩良相変わらずそういうの見つけるのうまいな』
その後、4時までチャットで話した。あっ相談するの忘れた。まっいいか、学校で話そう。そう思うと、そのまま眠りについた。
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次の日、学校では、アニメやラノベの話ばっかりして、相談をしなっかった。そして6時間の授業が終わり、部活の時間になった。そのころには、相談のことなどきれいさっぱり忘れていた。
「昨日の『戦陣桜』の原作持ってきたよー」
「おーまじか、ありがとうな彩良」
部室で喋っていると、扉が開いた。
「おい、智也いるか」
「え、佐藤先生なんか用すか」
部活を始めてから1年、一度も部室に先生が来たことがなかったので、驚きが隠せなかった。
「昨日話した、新入部員だ。入っていいぞ」
「よろしくお願いします」
黒髪の暗そうな性格な子だ。そしてびっくりするぐらいの胸の大きさだ。
あー、だからか。不登校のあの子が来てたのは、あっやべー口裏合わせるの忘れた。




