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3話

風島学園南館五階裁縫室が文学研究部の部室である。文学研究部創立以来の最高人数が部室にいた。

 「えっと、とりあえずを自己紹介しようか。僕は2-Bの長谷川智也。好きな本は夏目漱石の『こころ』、好きな作家は夏目漱石です」

 いい感じの自己紹介ができた。よかった、前にファッションとして『こころ』読んでいて。

 「えーと、私は2-B如月舞です。好きな本は『人間失格』で好きな作家は太宰治です。よろしくお願いします」

すごい本物の文学少女だ。俺みたいなファッション文学少年(笑)とは大違いだ。さて、次は彩良の番だ。俺の好きな本をラノベと言わなかったことから、オタバレしちゃだめだと思ってくれるはずだ。あいつ頭いいからな。

 「あたしは、2-B水無月彩良。好きな本は『ロウきゅーぶ!』、好きな作家は西尾維新。夜露死苦」

やりやがった、三段オチかよ。あいつ頭はいいけどあほの子だった。如月さん『ロウきゅーぶ!』ってなんだろうみたいな顔しているじゃねーか。話を変えないと。

 「如月さん、なにか質問とかある?」

 「えーと、この部活は具体的になにやっているんですか?」

 これは上手くいけば、『ロウきゅーぶ!』のこと忘れるかもしれない。

 「文学研究部は、さまざまな文学のいろいろな事を研究したりお互いに好きな本を紹介したりするんだよ」

すごいいい感じに言えた。これで完全に『ロウきゅーぶ!』については忘れるだろう。

 「えーそうだったの。あたし知らなかった」

 彩良よ空気読んでくれ。

 

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