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第7話「四天王と秘宝」

登場神物(とうじょうじんぶつ)紹介】


( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。雷魔神が守る『天空の秘宝』は、彼の実家の箪笥の中に眠っているぞ。



  ( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。土魔神は己の体に『大地の秘宝』を隠し持っている。

  


(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。炎魔神の『灼熱の秘宝』は、火山のマグマ深くに安置されている。炎耐性装備はかかさずに。



( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。『海の秘宝』は銀行の貸し金庫に厳重に保管してある。



( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。秘宝は持っていないが、彼のパソコンのドライブには秘宝をも凌駕する価値が眠っている。

──魔王城!!世界を統べる魔王の居城では、魔王に仕える強力な魔神:通称「四天王」により、日夜世界の命運を決める会議が開かれている!!



( ^ω^)「えー……皆、話は聞いたと思うが」



( ^ω^)「土魔神が死んだ」



( ФωФ)「えっ?」



(゜、゜*)「えっ?」



( ・∀・)「えっ?」



  ( 'A`)「えっ?」



( ^ω^)「えっ?」



( ^ω^)「なんで生きてんの?」



  ( 'A`)「だいたい温泉入ってビールでも飲めば生き返るだろ」



(゜、゜*)「それで生き返るのはサラリーマンだけよ」



( ・∀・)「それだと、サラリーマンは毎週死んでるということにならない?」



( ^ω^)「そんな間違ってないだろ」



  ( 'A`)「つーか生き返りくらい普通だろ。勇者だって死んでも生き返るじゃん」



( ФωФ)「呪文とか教会とか、蘇生方法って多いですよね」



  ( 'A`)「そうそう。むしろ何で魔物側は一回死んだだけで終わりだって思うんだって話だよ」



( ・∀・)「いや、普通の人間は一回死んだら終わりだけどね」



(゜、゜*)「あら、そうなの?」



( ^ω^)「神の加護を受けてるから、勇者のパーティは死んでも復活できるんだよ」



( ФωФ)「へぇ~、そうなんですね」



  ( 'A`)「神の力で教会で復活(・・)ってギリギリじゃない?」



( ^ω^)「異世界の話だからセーフ」



(゜、゜*)「というか、土魔神は何で死んだのよ。勇者にやられたの?」



  ( 'A`)「そうとも言えるし、そうでないとも言える」



( ・∀・)「要領を得ない回答だな。3行で話せよ」



  ( 'A`)「勇者が地底遺跡に来た」



  ( 'A`)「部下は勝負にならないから、遂に俺が迎え出た」



  ( 'A`)「死んだ」



( ^ω^)「死ぬな」



(゜、゜*)「やっぱり勇者に殺されたんじゃない」



  ( 'A`)「ちげーよ。ダンジョンの最奥で不安になっているだろう勇者の手を大事に握っている魔法使い様の尊い姿を仰いだ瞬間、心臓が爆発したんだ」



( ^ω^)「とうとう『様』って呼んじゃったよ」



( ・∀・)「ちょっと待って俺達の体って心臓が爆発する構造になってんの?」



  ( 'A`)「何言ってんだ。特撮の怪人だって爆発するだろ」



( ・∀・)「俺はその理屈が俺達に適用される理由が知りたいんだよ!!」



( ^ω^)「怪人が爆発する理屈は理解できるのかお前」



(゜、゜*)「まぁ、散り際は派手な方が良いし……」



( ・∀・)「お前ら自分にゃ関係ないって顔してるけどよぉ!!」



( ・∀・)「俺達だって土魔神みたいに尊死する可能性があるんだぞ!!」



( ^ω^)「ねぇよ」



(゜、゜*)「何よその憤死の対義語」



  ( 'A`)「しかしアレだぞ。死にゆく中で俺の心は満たされていたぞ」



( ^ω^)「狂人系キャラの最期じゃん」



( ФωФ)「あの……話は変わるんですが、土魔神さんが死んでしまって、地底遺跡は大丈夫なんですか?というか、勇者が地底遺跡に行くなんて情報はどこにも……」



(゜、゜*)「あぁ、そうね。仮にもダンジョンのボスたる四天王が居なくなったんだもの。かなりゴタゴタしたんじゃない?」



  ( 'A`)「んー……いや、実際ダンジョン運営は部下に任せっきりだったから、特に影響は無かったな」



( ・∀・)「まさか真面目に働いていなかった事が、ここへ来てファインプレーになるとは」



(゜、゜*)「真面目に働いていたら、そもそも仕事中に変な死に方しなかったと思うけど」



  ( 'A`)「あ、そうそう。『大地の秘宝』盗まれちゃった」



( ・∀・)(゜、゜*)「!!?」



( ^ω^)「は?なにしてんのお前。失くさないように大事にしまっとけっつったじゃん」



  ( 'A`)「いやさ、熟考した結果さ、俺が常に持ち歩いてるのが一番安全かなって思って、心臓の横に埋め込んでたんだよ」



( ・∀・)「だめだって。ソレやっちゃうと秘宝が弱点になるから」



  ( 'A`)「俺が負けるわけないしー。最強のセキュリティだろ」



( ^ω^)「奪われてんじゃねぇかよ。勇者が死体を漁ったのか?」



  ( 'A`)「いや、爆発のはずみで、秘宝が勇者のところに飛んでった」



(゜、゜*)「バカじゃないの?」



( ・∀・)「勇者もびっくりだよ。目の前に現れたボスが急に爆発して、秘宝が懐に飛んできたんだから」



  ( 'A`)「ぽかんとしていたな」



( ^ω^)「色んな感情が混ざり合って『無』となったか」



(゜、゜*)「どうすんのよ。大地の秘宝が奪われたら、魔王様が……」



  ( 'A`)「まぁ、秘宝は四つ揃わないと効果が無いんだ。なんとかなるだろ」



(゜、゜*)「無責任な男ね」



( ^ω^)「というか、前も言ったかもしれんが、秘宝奪われたって懲戒処分モノだからな。反省しろよ」



  ( 'A`)「分かってるよ。もう始末書は提出してるよ……給料も、減っちまったよ……」



(゜、゜*)「当然よ。というか、降格処分にはならなかったの?」



  ( 'A`)「あぁ。実は不幸中の幸いな出来事が合ってな」



( ^ω^)「なによ?」



  ( 'A`)「俺は大地の秘宝を体に埋め込んでたって話をしただろ?そしたらさ、俺の体と秘宝がちょっと融合したっぽくてさ。なんとなく秘宝がどこにあるのか、分かるんだよね。今も」



  ( 'A`)「ちなみに、今勇者達は東の港町の酒場に居るな」



( ФωФ)「……なるほど、大地の秘宝を発信機代わりに使うというわけですね?」



  ( 'A`)「正解。これで勇者の位置情報は筒抜けって訳だ。お前らのダンジョンに勇者が近づいたらすぐに分かるし、闇魔神の部下は仕事が楽になる」



(゜、゜*)「それを魔王様に進言したわけ?よく許してもらえたわね」



  ( 'A`)「そこら辺は俺の交渉力だな」



  ( 'A`)「それに、病み上がりの奴にあんまり強くモノは言えないだろ」



( ・∀・)「病み上がりって言うか死んでたんだけどな」



( ^ω^)「……つーか、倒した四天王が復活するとか魔王城の攻略難易度高いな」



(゜、゜*)「でも、こっちも四天王の内2人が勇者を見たら爆発する体になってるんだから、状況的にはイーブンじゃない?」



( ^ω^)「爆発してんじゃねぇよ」



  ( 'A`)「ダメなんだよ。もう溢れる気持ちが止まらねぇんだ」



( ^ω^)「満たされてんじゃねぇよ」



( ФωФ)「まぁ、来週は魔神ドッグもありますし、そこで検査してもらいましょう。できるなら爆弾も取り除いてもらって……」



( ・∀・)「だからさ、そもそもなんで爆発するのか俺は納得してねぇからな」




 本日の議題:殉職した土魔神の葬儀について

    結論:生きてた

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