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第6話「四天王と友人」

登場神物(とうじょうじんぶつ)紹介】


( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。同窓会に行ったら自分は当時の友達が誰が誰だか分からないのに、皆からは「ブーは変わんねぇなぁ!」と言われてしまった為、その日はおかわりをしなかった。



  ( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。休日は大体地元の男友達と遊んでいる。もちろん、その中に女性の姿はない。



(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。花金の夜に「今から飲める?」と聞いて、律儀に来てくれる友人を心の友と呼ぶ。



( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。卒業や転職したら友人関係がほぼ消失するタイプ。



( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。男女の友情は成立しない理論がいまいち理解できない。

──魔王城!!世界を統べる魔王の居城では、魔王に仕える強力な魔神:通称「四天王」により、日夜世界の命運を決める会議が開かれている!!



( ^ω^)「それじゃ今日の午後の議題は、西方島嶼部の都市開発について」



(゜、゜*)「あら。ということは原住民族との交渉は上手くいったの、水魔神」



( ・∀・)「まぁね。結局、みんな便利な暮らしがしたいんだよ」



  ( 'A`)「ちょっと待て。それより闇魔神が居ないんだが」



( ^ω^)「あぁ、そういや居ないな。ウンコか?」



(゜、゜*)「水魔神何か聞いてない?」



( ・∀・)「俺も知らないね……昼休みから誰も見てないんじゃない?」



  ( 'A`)「あいつ弁当派だからいつも一人で食べてるもんな」



<ガチャ(会議室の扉が開く音



(;ФωФ)「はぁ……はぁ……すみません、遅れました」



( ・∀・)「おっと話をすれば」



  ( 'A`)「どうした?何かあったのか?」



(;ФωФ)「え、えぇ……すいません。勇者の尾行をしていた部下から報告があって……」



  ( 'A`)「おぉ?そりゃあ気になるな。ちょっと聞かせてくれよ」



(゜、゜*)「ちょっと。今日の議題はどうなるのよ」



  ( 'A`)「勇者関係の話は最優先事項だろ?なぁ雷魔神」



( ^ω^)「まぁ」



( ・∀・)「都市開発の話は特段急ぎでも無いし、ここは闇魔神の話を聞こうじゃないか」



( ФωФ)「え……っと。じゃあ報告しますね」



( ФωФ)「今回入手したのは勇者少年の目的と彼らパーティの詳細情報です」



(゜、゜*)「目的?勇者の目的なんて魔王様を倒すことしかないでしょ?」



( ФωФ)「勇者としての少年の目的はそうなんですけど、彼にはもう一つ個人的な旅の目的があるそうで」



  ( 'A`)「ほぉん。魔王様を倒さなくちゃいけないのに、そんな余裕あんのかねぇ。勇者としての自覚が足りないんじゃないか?」



(゜、゜*)「でも、『勇者』ってある時突然選ばれるんでしょ?もしかしたら、その子が勇者になる前から考えてた目的かもしれないじゃない」



( ・∀・)「そういえば、『勇者になんかなりたくなかった』とか言ってた人間も居たっけ。人間側の神も難儀なことするよね」



( ^ω^)「まぁまぁ。取り敢えず、もう一つの目的が何なのか聞こう。闇魔神」



( ФωФ)「あ、はい。彼の目的は『過去に離れ離れになってしまった友人と再会する』ことらしいです」



( ^ω^)「……ほぉ~」



( ・∀・)「旅の目的としてはありがちだね」



  ( 'A`)「なんか曖昧だな。もう少し分からなかった?探し相手の名前とか、なんで再会したいのかその理由とか」



(゜、゜*)「うんうん、そうね。聞きたいわ」



( ФωФ)「それがですね、何かの約束を果たす為らしいのですが……勇者は仲間の戦士や魔法使いにも詳しくは話しておらず……」



(゜、゜*)「歯がゆいわね」



( ・∀・)「仲間にも話していないということは、下手に近づいて聞き出そうとしても無理だろうね」



  ( 'A`)「そんなの魔法で勇者の頭ん中覗けば一発だろ。魔法で洗脳するとかさ」



( ^ω^)「無理だ。勇者のパーティは神の加護を受けている。彼らの意思に干渉することはできない」



( ФωФ)「雷魔神さんの言うとおりです。なので、僕の部下は尾行しながら情報の断片を集めることしかできません」



  ( 'A`)「あ~……そうだったか?やっぱ勇者って面倒くせぇな」



(゜、゜*)「結局、未だ大したことは分からないのね」



( ^ω^)「まぁ、勇者に魔王様以外の目的があると分かっただけでも前進だ」



( ・∀・)「そうだね。それに、恐らく勇者の優先度は魔王様よりもその友人だろう」



  ( 'A`)「?なんでそんな事が分かるんだ?」



( ・∀・)「これまでの報告を振り返ると、今回の勇者って魔族を自分から倒していないんだよ。魔族との戦闘はほぼ応戦する形、それも出来る限り敵を無力化した後に逃げている」



  ( 'A`)「俺の部下はどうなんだ?」



( ・∀・)「そいつも結局見逃されたんだろ?つまり勇者はあんまり魔王軍と関わりたくないって事なんじゃないかと思ってさ」



( ^ω^)「なるほど、一理あるかもな。今回の勇者は誕生して数ヶ月経つというのに、魔王軍は未だ脅威とみなしていない」



( ・∀・)「そ。目的が別にあるのに魔王軍に目を着けられたくないんだろう」



(゜、゜*)「じゃあ、その子は友達を探すために、勇者の肩書を使ってるって訳ね」



( ФωФ)「たしかに勇者であれば人間国内は移動自由ですし、捜査権も認められます。それ以外にも、勇者の特権は色々ありますから、友人探しには役立つでしょう」



  ( 'A`)「ほぉ~、まだ若いのに大した奴だな」



(゜、゜*)「しかし、水魔神の考えだと……勇者はその目的を具体的に伝えていないのに、何故パーティの二人はその友人探しに付き合っているの?」



( ・∀・)「それは……分からないね。その二人の身元も分かんないし」



( ФωФ)「あ、炎魔神さんの疑問ならお答えできます。魔法使いが勇者のパーティに加わったのは、単純に彼女が勇者の姉だからです」



  ( 'A`)「な、なんだってェッ!!??」



( ^ω^)「土魔神、落ち着け」



  ( 'A`)「これが落ち着いて居られるか!お、おい、闇魔神!戦士、戦士は誰なんだ!?」



( ФωФ)「その魔法使いの友人だそうです」



  ( 'A`)「姉の友達ッ!?」ガタッ



( ^ω^)「座ってろ」



  ( 'A`)「なんということだ……ショタ・姉・姉の友人の三人旅……だと?」



  ( 'A`)「普通こんなの何も起こらねぇはずねぇだろッ!!」



(゜、゜*)「普通は何も起きないのよバカ」



  ( 'A`)「あぁ、神よ……彼ら勇者の尊き関係に加護があらんことを」



( ^ω^)「だからもう加護受けてんだって」



(゜、゜*)「よく分かんない神に祈り捧げないで。ここ会議室よ」



( ・∀・)「……闇魔神。ところで何故戦士は仲間になったんだい?勇者といっても友人の弟だろ?彼女には関係ないじゃないか」



( ФωФ)「えっと、戦士はですね……『引っ込み思案な魔法使いが一人だと不安だから』彼女をサポートする為に二人の仲間になったそうです」



(゜、゜*)「あら、いい子ね」



( ・∀・)「……」



( ・∀・)「……い……」



(゜、゜*)「ん?なんで体震えてるの水魔神?」



( ;∀;)「尊い……」



( ^ω^)「お前ぇもか。泣くな会議中だぞ」



(゜、゜*)「一体何が琴線に触れたっていうのよ」



( ・∀・)「いや、もうだってその戦士の彼女が戦士になった理由って、絶対に魔法使いの事をその身で守る為じゃん?」



( ^ω^)「絶対ではないだろ」



( ・∀・)「そこまでする関係ってもはや一言で『友情』とは表せない感情が芽生えているってことじゃん?」



( ・∀・)「もはやそれは『愛』なんだよね」



  ( 'A`)「お前自分の推測をあたかも事実のように語るトコロあるよな」



( ・∀・)「違う。これは俺の所属する白百合騎士団の教えに基づいているだけだ」



( ^ω^)「会議室はお前らの性癖を告白する場所じゃねぇぞ?」



( ・∀・)「あぁ、神よ……かの魔法使いと戦士の尊き関係に加護があらんことをッ!!!」



( ^ω^)「跪くな。祈るな。叫ぶな」



( ・∀・)「雷魔神、お願いがある。もう少しだけ……勇者の事を見逃して挙げてくれないだろうか……勇者自身のことはどうでもいいが、もし彼が死ねば、魔法使いと戦士は悲しみにくれてしまうだろう」



( ・∀・)「俺は彼女たちの悲しむ顔を見たくない」



( ^ω^)「お前そいつらの顔見たことねぇだろ」



  ( 'A`)「雷魔神、俺からもお願いだ。俺は勇者パーティの行く末を末永く見守りたい」



(゜、゜*)「敵の幸せ願ってんじゃないわよ。覚悟はどうしたのよ」



  ( 'A`)「無論、最期まで見届ける覚悟はある」



( ^ω^)「もしかしてお前ら勇者に洗脳されてんのか?」



  ( 'A`)「決してそのようなことは無い!これは俺の揺るぎない意志だ!」



(゜、゜*)「そのようなことは有ってほしかったわね」



(^ω^ )「闇魔神……取り敢えず、勇者の調査は君が継続してくれ」



( ФωФ)「あ、はい。了解しました」



(^ω^ )「君が勇者調査の担当で、本当によかったと思っている。頼んだぞ……」




( ・∀・)「友達同士のギャルと地味眼鏡って、いいよね」



  ( 'A`)「いい……」



(゜、゜*)「それは……一理あるわね」




(^ω^;)「頼んだぞ!」



(;ФωФ)「は、はい!」



 本日の議題:勇者パーティの調査報告②

    結論:勇者の目的について、新しい情報を入手。魔王軍に対する脅威は今の所ほぼ皆無だと判断。

       また、土魔神と水魔神の脳に何らかの干渉が起こっている可能性がある。近い内に専門機関にて彼らの身体検査を実施する。

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