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第3話「四天王と定番」

登場神物(とうじょうじんぶつ)紹介】


( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。定番はアジフライ定食。



  ( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。定番は鯖味噌定食。



(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。定番は塩サバ定食。



( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。定番は豚のしょうが焼き定食。



( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。弁当派。

──魔王城!!世界を統べる魔王の居城では、魔王に仕える強力な魔神:通称「四天王」により、日夜世界の命運を決める会議が開かれている!!



( ^ω^)「それじゃ今日の議題は魔王城の社食の献立について……」



  ( 'A`)「あ、俺から一つ報告があるんだけど」



( ^ω^)「それは俺たちの昼飯より大事なことかい?」



  ( 'A`)「勇者に関わることなんだが」



( ^ω^)「それじゃあ、先ずは日替わりA定食のメインについて話し合っていこう。皆、社食はA定食が魚系、B定食が肉系であることは知っていると思うが……」



(゜、゜*)「見事なまでのスルー具合ね」



( ・∀・)「雷魔神。一応話くらい聞いてあげたらどうです?土魔神から議題を挙げるなんてそうそうないんですし」



( ^ω^)「だって勇者の話題なんて絶対面倒なことじゃん。もう捨て置こうって結論出たんだし、それでよくない?」



  ( 'A`)「よくねぇよ。俺の部下が一体やられたんだ」



( ^ω^)「ウソ、そんなことある?」



(゜、゜*)「まだ旅に出て一ヶ月も経ってないじゃない」



( ・∀・)「成長性の化け物じゃん」



( ФωФ)「でも勇者ってそんなイメージですよね。早熟」



  ( 'A`)「まぁ、部下と言っても俺直属の部下の部下だけどな……それでも若手の中じゃ有力株の人狼だ。Lvで言えば10くらい」



( ^ω^)「なんだ、大して強くなってないじゃん。どうせ4人くらいでパーティ組んで袋叩きにしたんだろ?」



  ( 'A`)「まぁな。現場に居た奴の証言だと、勇者・戦士・魔法使いの3人パーティだそうだ」



(゜、゜*)「定番ね。A定食並の定番ね」



( ・∀・)「色んなパーティ見てきたけど、結局そこに行き着くんだよね」



( ФωФ)「前・中・後衛揃ってスキがありませんしね」



  ( 'A`)「後の一枠に誰を入れるかで勇者の性格が出るよな」



( ^ω^)「それで?部下を殺された土魔神はどうするつもりだ?」



  ( 'A`)「ん?あぁ……すまん。別に部下は殺されてはないんだ」



(゜、゜*)「どういうこと?人間って、ふつー敵は殺すわよね?」



( ・∀・)「特に勇者なんて『世界人類の平和の為』っていう大義を持ってるから容赦が無いよね。魔物の事を経験値としか思ってないんじゃない?」



  ( 'A`)「よく分からんが見逃されたらしい」



( ФωФ)「優しさ溢れる勇者なんですかね?」



  ( 'A`)「さぁな。いまいち意図が読めん……しかし、倒された部下は情けをかけられたと意気消沈していてな、どうしたものかと」



( ^ω^)「とりあえず、その人狼が勇者に(ほだ)されるようなことが無いようにはしとけ」



  ( 'A`)「絆される?」



( ^ω^)「よくあるじゃん、昨日の敵は今日の友って。例えば、今後勇者が土魔神と戦って、ピンチになるとするじゃん?」



  ( 'A`)「俺なら一撃で殺すけどな」



( ^ω^)「だとしたら、お前が必殺の一撃を放ったその時だよ。勇者が見逃した人狼が、間一髪で勇者を助けるんだ」



( ^ω^)「『お前を倒すのはこの俺だ……』っつってな」



( ・∀・)「定番だね。B定食並の定番だね」



(゜、゜*)「好敵手(ライバル)との共闘は燃える展開よね!」



( ФωФ)「魔王軍としては手痛いですけどね」



  ( 'A`)「そういうモンかね?まぁ、部下には気をつけるよう伝えとくよ」



( ФωФ)「勇者はどうします?まだまだ弱いとは言え、将来の幹部候補を倒すほどの才気を見せていますが」



( ・∀・)「たしかに。こうなると早めに対処する必要が出てきたね」



( ^ω^)「えぇ~?じゃあ、土魔神。行っとく?」



  ( 'A`)「やだよ」



(゜、゜*)「なんでよ」



  ( 'A`)「それがな……勇者のパーティについて詳細情報を手に入れたんだけどよ……」



( ・∀・)「まさか仲間が伝説の聖剣士とか大賢者だったり?」



( ^ω^)「それでも土魔神のレベルなら余裕じゃない?」



  ( 'A`)「いや、どうやら勇者の仲間は『ギャル系女戦士』と『地味眼鏡系女魔法使い』らしいんだ。どちらも年は勇者より一回り上」



( ・∀・)「A定食とB定食じゃん」



( ^ω^)「別に勇者の年齢考えれば誰が仲間でも年上になるだろ。それで、それが何?」



  ( 'A`)「このような尊いパーティを壊すなんて俺にはできない……」



(゜、゜*)「いの一番に絆されてんじゃないわよ」



  ( 'A`)「決して絆されてなんかない。信仰上の理由だ」



(゜、゜*)「絶対まともな信仰じゃないでしょ」



  ( 'A`)「炎魔神!貴様もおねショタ教をカルト宗教扱いする気か!?」



(゜、゜*)「カルトよ」



( ^ω^)「土魔神。個人的な信仰を理由に四天王としての職務を放棄することは許されんぞ?」



( ФωФ)「そうですよ。我々四天王は魔王様第一主義。それを忘れちゃいけません」



  ( 'A`)「わぁってるよ!そん時になりゃ俺だって覚悟決めるって」



(゜、゜*)「覚悟決める程のモン?」



( ・∀・)「でも、何故勇者はわざわざ女性を仲間にしたんだ?人間って男の方が強いんじゃないの?」



( ФωФ)「その仲間の女性方が特別強かったのでは?」



  ( 'A`)「Lv的には勇者と大差ないな」



(゜、゜*)「逆に二人から勇者に近づいたんじゃない?理由は知らないけど」



( ^ω^)「十分ありえるな。『勇者』という肩書は錦の御旗。その権力を欲しがる者は少なくないだろう」



(゜、゜*)「それに加え勇者はまだ若いでしょ?女性への免疫も少ないでしょうし……」



( ・∀・)「籠絡して勇者の仲間としての地位を思うままにしようって?もしそうなら狡い奴らだ」



  ( 'A`)「いや、普通に少年勇者の事が気がかりだったっていう綺麗な理由かもしれない!俺はその可能性を信じる!」



(゜、゜*)「敵を信じてんじゃないわよ」



( ФωФ)「……どうでしょう?もっと勇者のこと調査してみます?」



( ^ω^)「うぅむ……確かに今回の勇者は今までとは違うようだ。もっと綿密に調査をした方が良いだろう。闇魔神、できるか?」



( ФωФ)「承知しました」



( ^ω^)「土魔神もそれでいいな?」



  ( 'A`)「あぁ。問題ない」



( ^ω^)「それじゃあ、議題を元に戻すぞ。今のA定食は、『月:鯖味噌』→『火:照り焼き』→『水:フライ』→『木:煮付け』→『金:塩焼き』のローテーションだが……」



(゜、゜*)「何度聞いても安心するローテーションね」



  ( 'A`)「黄金の回転」



( ・∀・)「PDCAサイクル」



( ^ω^)「今度、そのローテーションの内、どれか一つを四天王権限で変更しても良いらしい。刺身でもムニエルでも揚げ物でも何でも良いんだと」



( ・∀・)「ッ!!?」



(゜、゜*)「なんですってェッ!?」



  ( 'A`)「なんでそんな最重要課題を今の今まで黙ってたんだ!?」



( ^ω^)「お前ぇが遮ったんじゃねぇか!!」



 本日の議題:魔王城の社食の献立変更(日替わりA定食)について

    結論:土魔神からの報告により議論が脱線。

       十分な協議ができなかった為、後日に持ち越し

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