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第2話「四天王とダンジョン」

登場神物(とうじょうじんぶつ)紹介】


( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。実家は天空の城。



  ( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。実家は地底遺跡。



(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。実家は火山。



( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。実家は海底神殿。



( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。家は港区。

──魔王城!!世界を統べる魔王の居城では、魔王に仕える強力な魔神:通称「四天王」により、日夜世界の命運を決める会議が開かれている!!



( ^ω^)「えー……それでは続いて月例のダンジョン運営報告。先ずは土魔神が運営する地底遺跡から」



  ( 'A`)「今月は特に報告するようなことは無いな。したことと言えば、モンスターの育成と設備の補強くらいだ。地底遺跡は宝目当ての冒険者も多いからな。どちらも消耗が激しいんだ」



(゜、゜*)「あそこ人間の国が近いもんね」



( ФωФ)「『序盤の難関ダンジョン』とか呼ばれてますよね」



  ( 'A`)「そうそう。別に来るのは良いけど、無駄にモンスターと戦ったりして荒らすのは止めてほしいわ」



( ・∀・)「分かる。俺んとこの海底神殿も、この間トレジャーハンター?とか言う奴らが来たらしくてさ、俺が集めた調度品を根こそぎ奪っていきやがった」



(゜、゜*)「うわ、それひっどいわね。それどうしたの?」



( ・∀・)「お金的には火災保険で何割か補償はされたけど、現物は奪われたままだね。憲兵隊に色々相談中だよ」



  ( 'A`)「俺はもうダンジョンに高価なモン置くの止めたわ。キリが無いもん」



( ^ω^)「え、じゃあ宝箱とか何を入れてんの?」



  ( 'A`)「薬草とか毒消し薬」



(゜、゜*)「ちょっとしみったれ過ぎじゃない?」



  ( 'A`)「いや、そもそも宝箱の中身は人間にあげる為のもんじゃねぇんだよ。部下のモンスターが傷ついた時の応急薬なの」



( ・∀・)「千理ある」



( ^ω^)「しかし、魔王軍にも格というモノがある。比較的冒険者の来訪が多い地底遺跡の宝箱の中身が安物ばかりでは、人間に見くびられてしまうのでは?」



  ( 'A`)「だったらもう少し予算よこせよ」



( ^ω^)「それでは続いて炎魔神、火山ダンジョンの調子は?」



  ( 'A`)「目と話を逸らすな」



(゜、゜*)「別に、私のところも特に報告するようなことは……あ、そうだ」



(゜、゜*)「そろそろ火山噴火するかも」



( ^ω^)「お、もうそんな時期か」



( ФωФ)「噴火なら、近隣住民には早めに知らせておかないと」



(゜、゜*)「告知は済んでるわ。でも、いつもとちょっと様子が違うのよ」



( ・∀・)「と言うと?」



(゜、゜*)「いつもよりマグマだまりの動きが活発というか……何か大きな力に呼応しているみたい」



(゜、゜*)「このままだと普段の何十倍もの規模の大噴火が起きる可能性あるわ。まぁ、火山に住むモンスターはどうせ平気だけど」



  ( 'A`)「魔王様と女王様がまた喧嘩でもしたんじゃねぇの?」



( ^ω^)「ありえるな。今日の朝も魔王様の顔に引っかき傷あったし」



( ・∀・)「どうせ姫様の教育方針でモメてるんでしょ」



(゜、゜*)「それなら良いんだけど……一応、調査隊を設置して原因究明にあたっているわ」



( ^ω^)「了解。それじゃ水魔神」



( ・∀・)「俺もさっきも話した通り、トレジャーハンターが来たくらいですかね」



( ^ω^)「さっきは聞きそびれたけど、『海の秘宝』は大丈夫?アレ奪われたら懲戒モンだけど」



( ・∀・)「それは大丈夫です。流石に最下層までは到達されてないんで」



  ( 'A`)「海底だからそこまで侵入されないだろうって慢心して、盗まれるようなことが無いようにな」



( ・∀・)「痛いとこ突いてくるなぁ……事件以降、警備には特に力を入れてるよ。兵力も増やしたし」



( ^ω^)「うむ。しかし、新しい勇者が誕生した今、派手な動きをして人間側に下手な刺激を与えるのも良くない。他の四天王にも言えることだが、事は慎重に進めるように」



( ・∀・)「はい」



( ФωФ)「えっと、次は僕ですね……僕はダンジョンを持っていないので人間の国の調査報告になります」



( ФωФ)「あちらの国王は勇者を派遣してから、王国軍の強化に努めているようですね」



  ( 'A`)「軍の強化?また俺たちと戦争でもするつもりか?」



( ФωФ)「いや、どうやら違うようで……逆にこちらとの国境の守りは薄くなっているようです」



( ФωФ)「個人的な見解ですが、恐らく人間の王は地方勢力を平定し、権力の集中を図ろうとしているのではないかと」



(゜、゜*)「あぁ、人間同士で戦争するつもりか……彼らも飽きないわねぇ」



( ^ω^)「そうなると勇者の派遣は、地方勢力に王国軍の動きを隠すためのブラフという訳だ」



( ・∀・)「ですね。魔王軍と戦う為の軍備増強という大義名分も立ちますし」



  ( 'A`)「それで、闇魔神はどうするつもりだ?裏から地方勢力に手を貸して王国の力を削いでやるか?」



( ФωФ)「いや、まだ人間側の動きが完全に分かっている訳では無いので、ここは調査継続ですね。今の国王は老獪な者だと聞いていますし、僕たちに情報が漏れていることすら気がついている可能性も……」



( ^ω^)「なるほど。分かった、引き続き監視を頼むぞ。慎重にな」



( ФωФ)「はい」



( ^ω^)「えー、それでは最後に俺のダンジョン、『雲上の宮殿』だが……」



( ^ω^)「また建設中に崩落したわ」



( ・∀・)「だから雲の上に宮殿造るのは無茶ですって」



(゜、゜*)「いい加減諦めなさいよ」



( ^ω^)「いやだ!雲上に家を建てるのが昔からの夢なの!」



  ( 'A`)「ラピ●タみたいに城を浮かばせるのじゃダメなの?」



( ^ω^)「ダメ!それじゃ実家と同じだもん!あくまで雲の上に建ってるのがいいの!」



( ФωФ)「ロマンチストですね」



( ・∀・)「雷魔神は高いところが好きだからね。煙と同じで」



(゜、゜*)「四天王なのに自分のダンジョンがなくて魔王城に本籍置いてるのアンタくらいよ」



( ^ω^)「闇魔神だってダンジョンないし」



( ФωФ)「僕の任務は人間の監視ですし……人間の国の王都に家も持ってますよ」



  ( 'A`)「そういや、女王様は魔王城に雷魔神が住んでるの嫌がってたぞ」



( ^ω^)「え?まじで?なんで?」



  ( 'A`)「なんでって……自分の家に夫の部下が住み着いてんの誰だって嫌だろ」



( ^ω^)「でも魔王様は『ええよ、ええよ』って言ってくれるし……」



( ・∀・)「魔王様はそういうお方ですから」



  ( 'A`)「女王様、『雷魔神が居ると、夫が雷魔神と仕事の話ばかりするからホント勘弁してほしい。夫婦の時間が欲しい』って愚痴ってたぞ」



( ・∀・)「ガチじゃん」



( ФωФ)「というか、先輩はどこでその愚痴を聞いたんですか?」



  ( 'A`)「実は女王様と俺、一緒のジムに通ってたんだよ。駅前の。この間ばったり会ってさ」



( ^ω^)「え?お前ジム通ってんの?」



  ( 'A`)「主治医に勧められてな」



(゜、゜*)「……もしかして、魔王様と女王様の喧嘩の原因って、雷魔神じゃないの?」



( ^ω^)「……」



( ・∀・)「あ」



( ФωФ)「言われてみれば」



  ( 'A`)「どうすんだ。お前のせいで火山が大噴火すんぞ」



( ^ω^)「まぁ待て、いきなり大きく動けば魔王様と女王様の神経を刺激し、被害が拡大する恐れがある。ここは慎重に事を進めるべきだ」



(゜、゜*)「いや、さっさと引っ越しなさいよ」



  ( 'A`)「被害って何の被害だよ」



( ・∀・)「アンタのせいで夫婦関係に被害が及んでんだよ」



( ФωФ)「人間の国なら借家も比較的安いですよ?」



( ^ω^)「……」



( ^ω^)「実家に帰るか」



 本日の議題:【月例】ダンジョン運営報告

    結論:雷魔神のダンジョンが「天空の城」に正式決定。

       着工中の「雲上の宮殿」については計画凍結。

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