第18話「四天王と決戦の勇者」
【登場神物紹介】
( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。魔法攻撃と魔法防御が異様に高く、物理がカス。但し、物理攻撃反射の鎧を纏っているので、物理攻撃をすると手痛い反撃を受けるぞ!
( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。物理攻撃と防御に特化した重戦車タイプ。魔法攻撃で攻めても回復してくるので、状態異常を効果的に使おう。
(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。弱点は肝臓。物理も魔法も防御力が高く、状態異常や幻惑でジワジワと攻めてくる。一方で攻撃力はそれほど高くない。攻撃を耐えつつ、能力強化魔法で逆転を狙おう。
( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。走攻守のバランスが揃ったバランスタイプ。多種多様な魔法も備えてバランスもいい。
( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。無敵。
──魔王城!!世界を統べる魔王の居城では、魔王に仕える強力な魔神:通称「四天王」により、日夜世界の命運を決める会議が開かれている!!
(゜、゜*)「……」
( 'A`)「……負けたな」
( ・∀・)「瞬殺だったな」
( 'A`)「全裸で魔法使えない雷魔神とか、妙に素早いだけのデブだからな」
( ・∀・)「四天王物理最弱も伊達では無いな」
(゜、゜*)「儀式の準備は全部できていたから良かったけど、結局彼は何の役割も果たせて無いじゃない」
<雷魔神が入室しました>
( ^ω^)「いやー負けた負けた。あんまりナメた事してもダメだわ」
( 'A`)「お、帰ってきたか。どうだった勇者の力は」
( ^ω^)「いい線いってんじゃない?真っ裸だったとは言え、一撃で俺の身体をぶった切るのは中々いい攻撃力してるよ」
(゜、゜*)「そう。じゃあ姫様も退屈しなさそうね」
( ^ω^)「そうだな。これも姫様にとっても良い経験になるだろう」
( ^ω^)「ところで闇魔神は?」
( 'A`)「玉座の間だよ。今日の儀式の進行役は急遽アイツがやることになった。ほら、勇者達に顔が割れてないのアイツだけだろ?」
( ^ω^)「ああ、なるほど。倒したはずの四天王が復活してたら勇者もビックリしちゃうからね」
(゜、゜*)「純粋に勇者に倒されたのって雷魔神だけだけどね」
( 'A`)「俺達3人は自爆だからな」
( ・∀・)「……」
( ・∀・)「……なんで……?」
( ^ω^)「ん?どうした水魔神」
( ・∀・)「なんで爆発してないの?」
( ^ω^)「なんで爆発してほしいの?」
( ・∀・)「いや、これまでの流れからしてさ、勇者達と対峙する⇒性癖にぶっ刺さる⇒尊死が俺達四天王の黄金パターンだったじゃん?」
( 'A`)「そんなパターンは黄金と呼ばない」
( ・∀・)「最初に勇者が来た時も思ってたけどさ、このパターンに従うならその時点で爆発するべきじゃないの?」
(゜、゜*)「天丼ネタは二回までと相場が固定されているのよ」
( ^ω^)「そもそも俺の性癖にはぶっ刺さって無ぇんだよ」
( ・∀・)「はァ?じゃあ雷魔神の性癖を教えろよ」
( ^ω^)「何で職場で性癖を暴露させられなきゃいけないんだよ」
(゜、゜*)「なんで水魔神は雷魔神に爆発してほしいの?」
( ・∀・)「だって雷魔神だけ仲間外れなんて可哀想だろ?」
( ^ω^)「あ、なんか胸がキュンってなった」
( 'A`)「コイツ、お前に死ねっつってんだぞ?」
( ・∀・)「だってズルいじゃないか!雷魔神だけ、尊い戦士様と魔法使い様の御尊像を拝むことが出来るなんて!」
(゜、゜*)「本心が純然な嫉妬」
( ^ω^)「オメェ敵に様付けは止めろっつたべや」
( 'A`)「別に姿を目に入れずとも、想像で十分じゃねぇか?」
( ・∀・)「ダメだ。鮮明にイメージすると、それだけで爆発してしまう」
( ^ω^)「本当にダメだな」
( ・∀・)「だから雷魔神。一生のお願いだ。お前の性癖を俺に教えてくれ。そして爆発して死ね」
( ^ω^)「頼み方に誠意を感じないなぁ」
( 'A`)「誠意を感じたら首を縦に振るのかお前」
( ^ω^)「振るわけねぇだろ。水魔神を土下座させて、地面に擦り付けられたその頭部を踏みつけて快感を得たいんだ俺は」
(゜、゜*)「嫌な性癖」
( ・∀・)「じゃ、じゃあ俺が土下座すれば雷魔神は心が満たされて爆死するのか!?」
( ^ω^)「溜飲は下がるけど満足はしないかな」
<闇魔神が入室しました>
( ФωФ)「皆さん、不測の事態が起こりました」
( 'A`)「!」
(゜、゜*)「?」
( ・∀・)「!?」
( ^ω^)「どうした闇魔神!?姫様の身に何か起きたか!?」
( ФωФ)「いえ。魔王様は無事ですが」
( ФωФ)「突然……勇者様に愛の告白をされたのです」
( 'A`)「なぁッ!?」
(゜、゜*)「どういうことよ?」
( ・∀・)「姫様が勇者に告白だって?ありえない!」
( ФωФ)「僕も信じられませんでしたが、事実です。謁見の儀の最中に、魔王様が『待っておったぞ勇者よ。儂のモノと成れ』と、そのように仰ったのです」
(゜、゜*)「勇者はなんて?」
( ФωФ)「拒否しています。しかし、魔王様はなおも誘い続けているといった状況でして」
( 'A`)「一体何がどうなってんだ。なんで姫様はいきなり勇者なんかに告白を?」
( ・∀・)「俺だって知らねぇよ。なぁ、雷魔神?」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「すまない皆、俺はもうすぐ爆発する」
( 'A`)「は?」
( ・∀・)「こんな室内で爆発するんじゃねぇよバカ」
(゜、゜*)「何か知っているの雷魔神」
( ^ω^)「あぁ……俺はずっと魔王城に居候していたからな」
( ^ω^)「魔王様と妃様はお仕事で家を空けることも多くてな、そんな時は俺が子守として、よくご本を読んであげたものだ。姫様も、俺のことを『叔父様』と呼び、慕ってくれていた」
( ・∀・)「叔父じゃなくて実際はただのおっさんだけどな」
( ^ω^)「あぁ、この前魔王城から追い出された時には、姫様も随分驚いておられた。『え?叔父様は叔父ではないのか?じゃあ誰じゃお前』と……」
( 'A`)「今ちょっと姫様が心配になった」
( ^ω^)「話を戻すと、姫様は数ある本の中でも、魔王と勇者の物語がお好きでな」
(゜、゜*)「魔王と勇者って……色んな勇者を魔王が叩き潰していく物語?」
( ^ω^)「そうだ。しかし、その本の中で姫様が気に入っていたのは、強大な力を持った魔王ではなく、魔王に立ち向かう、か弱い敵役だった」
( ^ω^)「姫様は幼き頃より慈悲深きお方だった……しかし、か弱き勇者に向けられた優しさは、やがて憧れと恋心へと変わっていったのだ」
(゜、゜*)「へぇ……そんな事が……」
(゜、゜*)「いや待って、なんで雷魔神が姫様の恋心なんて知ってるのよ。アンタなんかに話すわけ無いでしょ」
( ^ω^)「いや、5歳くらいの時の話よコレ。無邪気に話してくれたわ」
( 'A`)「お前いつから居候してんだよ」
( ^ω^)「しかし、あんな幼い頃の想いを今の今まで秘めていたとは……そして、それを本当に叶えてしまうとは……不肖四天王の雷魔神、尊すぎて胸がはち切れんばかりである!」
( ^ω^)「ヤバいもう爆発するッッッ!!」
( ・∀・)「ちょっと会議室ですんなよ。トイレでやって来て」
(゜、゜*)「トイレが破壊されるのも嫌なんだけど」
( 'A`)「つーか水魔神、さっきまで爆発しろっつってたクセに、いざ爆発しそうになると拒否るんだな」
( ・∀・)「爆発はしてほしいけど、巻き込まれたくはない」
(^ω^;)「あ、もうホントダメ……ちょっとトイレ行ってくる!」
(ФωФ )「……あ」
<雷魔神が退室しました>
('A` )「……」
(・∀・ )「……」
(ФωФ )「……」
<我が生涯に一片の悔い無しィッ!!!
('A` )「……」
( 'A`)「……結構、揺れたな」
(゜、゜*)「ちょっと水魔神、見て来なさいよ」
( ・∀・)「えー?俺ェ?」
( 'A`)「お前が望んだことだろ。確認してこい」
(・∀・ )「はいはい。分かりました分かりました」
<水魔神が退室しました>
( 'A`)「……しかし、雷魔神が生き返るとしたら、どこに現れるんだろうな」
(゜、゜*)「私は家のリビングをリスポーン地点に設定してるけど……土魔神は?」
( 'A`)「俺も地底遺跡だな……つーことは、アイツのリスポーン地点は天空の城か?」
[雷魔神が復活しました]
( ^ω^)「……れ、生き返ってる?」
( 'A`)「あ、生き返ってきた」
(゜、゜*)「なんで会議室に復活するのよアンタ」
( ^ω^)「お、二人とも。いやぁ、魔王城に住んでた時、リスポーン地点を会議室にしてたの忘れてたわ」
( 'A`)「住所変えたんならリスポーン地点も変えとけよ」
( ФωФ)「リスポーン地点って、そんな住所変更手続きの一環で変えられるもの何ですか?」
<水魔神が入室しました>
( ・∀・)「あ、雷魔神。もう生き返ったの?死体が消えてたからおかしいと思ったんだよ」
( ^ω^)「うん。冥界のウェルカムドリンクが美味しすぎて生き返ったわ」
( 'A`)「あー、あれ妙に美味しいよな。味は何だっけ?」
(゜、゜*)「確かザクロだって」
( ・∀・)「……あのさ。話は変わるんだけど、ちょっと気になることがあってさ、話していい?」
( ^ω^)「ん、なになに?」
(゜、゜*)「トイレ壊れちゃったの?」
( ・∀・)「会議室の外で人間の男が死んでたんだけど」
( ^ω^)「……え?」
( ・∀・)「多分、爆発に巻き込まれたんだろうな」
( 'A`)「雷魔神……お前……!!」
(゜、゜*)「勇者殺しちゃったの!?」
(;^ω^)「い、いやいや違うって!勇者は今玉座の間に居るはずだろ!?」
(゜、゜*)「お手洗いに来たかもしれないじゃない!」
(;^ω^)「ココは十階!!玉座の間は一階!」
( 'A`)「一階から九階までのトイレが全部使用中だったんだろ」
( ・∀・)「いや、勇者じゃないよ。装備が違うし」
( ^ω^)「ほら、水魔神もこう言ってる!俺は無実だ!」
(゜、゜*)「人を殺して無実は虫が良すぎない?」
( ^ω^)「俺も死んでるからトントンだよ」
( 'A`)「つーか勇者じゃ無いなら、誰だよその人間は。なんで魔王城に一般人が居んだよ」
( ・∀・)「一般人でも無いと思うなぁ。人間の兵隊の鎧を着てたし」
( 'A`)「……」
(゜、゜*)「……」
( ФωФ)「……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「……え、それって魔王城が攻め込まれてるって言ってる?」
( ・∀・)「多分ね。死体は3つあったし」
(゜、゜*)「勇者はパーティだけで入ってきたわよね?」
( ФωФ)「はい。特に後方に大きな軍勢の姿は有りませんでした」
( 'A`)「勇者は餌で、俺達が勇者に構っている隙に奇襲されたとか?」
( ^ω^)「俺が会った時は、勇者は自分が魔王を倒すって信じてる様子だったけど」
(゜、゜*)「演技じゃない?」
( ФωФ)「勇者はまだ子どもですよ?雷魔神さんが見抜けない程の演技は無理じゃないですか?」
( ・∀・)「分からないよ。子どもだって良い演技する子も居るし。雷魔神の目は節穴だし」
( ^ω^)「遺憾の意」
( 'A`)「……と、なると?」
(゜、゜*)「もしかして、この中に内通者が居るって事?」
( ФωФ)「そんな……一体誰が……?」
( ・∀・)「……」
( ^ω^)「あの、闇魔神?」
( ФωФ)「はい、何でしょう?」
( ^ω^)「誰だよお前は」




