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第15話「四天王と慢心」

登場神物(とうじょうじんぶつ)紹介】


( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。油断してたら1ヶ月に10キロ太った。



  ( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。油断してたら貯金が3桁を切った。



(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。油断していると一晩で一升瓶が10本空く。



( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。油断しているので家の鍵を掛けない。



( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。油断によって結果が左右されることなど無い。


──前回までのあらすじ!!

勇者パーティまさかの来訪!!しかし、想定外の事態に何一つ準備が出来ていない四天王!!早急に、雷魔神と闇魔神が彼らの対応に当たることと相成ったのであった!!

(他の三柱では、勇者パーティと会った瞬間に爆死する為)



<雷魔神と闇魔神が入室しました>



( ^ω^)「ふぅー……疲れた疲れた。なんとか穏便に済んだな」



( ФωФ)「そうですね」



  ( 'A`)「お、戻って来たか」



( ・∀・)「どうだった?勇者は帰ってくれた?」



( ^ω^)「なんとかね。めちゃくちゃ不審がられたけど」



(゜、゜*)「でしょうね。それで、なんで勇者はもう魔王城に来ちゃったの?」



( ^ω^)「あれねー、闇魔神の部下の僧侶がさ、火山の噴火から勇者達を助ける時に、安全な場所に逃げなきゃって思いながら転移魔法を使ったら、魔王城の近くに来ちゃったんだって」



( ・∀・)「あー、まぁ魔王城は何が起きようが絶対に安全だよね。判断は間違っていないと思う」



(;ФωФ)「僕の部下の判断で、お手を煩わせてしまい申し訳ありません」



( ^ω^)「いいのいいの。元凶は火山を噴火させた炎魔神だから」



(゜、゜*)「返す言葉は無いわ」



  ( 'A`)「だけど、勇者もよく帰ってくれたな。魔王城まで来た勇者って勢いに乗ってるから、頼んだって聞き入れてくれなそうなモンだが」



( ^ω^)「倒したよ」



  ( 'A`)「え?」



( ^ω^)「勇者達、倒しちゃった」



( ФωФ)「一瞬でしたね」



( ^ω^)「炎魔神も言ってたけど、まぁ魔王城攻略に挑むには実力不足だな」



( ・∀・)「穏便とは何だったのか」



( ^ω^)「誰も殺して無いし」



( ・∀・)「穏便のハードルが低すぎる」



( ФωФ)「しかし、僕は雷魔神さんの判断は正しいと思います。勇者パーティには慢心が見えました」



( ^ω^)「『なんかいけそうじゃね?』ってギャルが言ってた」



  ( 'A`)「まぁ、四天王の三柱を攻略したら、少しは気も緩むだろ」



( ・∀・)「全員自爆だけどね」



( ФωФ)「あのまま魔王様に勇者を会わせた所で、まともな勝負にならないのは目に見えています。しかし、それでは魔王様を満足させられないでしょう」



( ^ω^)「闇魔神の言うとおり。姫様は蟻を踏み潰すことに快感を覚えるような狭隘な方ではない。勇者には姫様に足る男になってもらわねば困る。だからこそ、俺は一度勇者たちの過剰な自信をへし折り、より強くなる為のきっかけを与えたのだ」



(゜、゜*)「なるほど。言わんとしていることは分かるわね」



( ^ω^)「それと、今日帰ってもらった所で、また明日再び来られても困るし。姫様に会わせるといっても、色々準備が必要だからな」



  ( 'A`)「準備なんて要るのか?勇者が来て魔王様と戦う。それだけだろ?」



( ・∀・)「いやいや、それだと勇者はただのテロリストじゃん」



  ( 'A`)「ただのテロリストだろ」



( ^ω^)「俺もそう思ってたんだけどさ。魔王を倒しに来る勇者ってのは、俺たち魔神にとっても結構重要なポジションらしくて、そういう時には儀式が必要なんだって。妃様が言ってた」



  ( 'A`)「へぇー。面倒くせぇな」



(゜、゜*)「仕方ないわよ。伝統的な儀式なんてそんなモンよ。でも、せっかく代々の魔王様がやって来たことを、私達が終わらせる訳にもいかないでしょ?」



( ・∀・)「大体の伝統ってそういう後ろ向きな理由で受け継がれてるよね」



( ^ω^)「まぁ、一生に一回やるかやらないかの儀式だし、やっとけば思い出になるだろ」



( ・∀・)「結婚式と同じ理由だね」



( ・∀・)「で。それはどんな儀式なの?俺も知らなかったんだけど」



( ^ω^)「俺も知らん。妃様も知らないって」



(゜、゜*)「私も」



(;ФωФ)「すみません」



  ( 'A`)「おい、伝統が断絶してるぞ」



( ^ω^)「しかし、姫様の戴冠式も、なんとか無事やり遂げたんだ。今回もなんとかなるだろ」



( ^ω^)「俺たちには虎の巻もあるしな」



( ・∀・)「それはただの入学式の式次第だ」



(゜、゜*)「普通の式典と儀式じゃあ、内容も違ってこない?」



( ^ω^)「虎の巻はあくまでベースだ。この流れを基本に、それっぽいのを作り上げていこう」



  ( 'A`)「じゃあ、『開会の言葉』と『閉会の言葉』は要るだろ」



( ・∀・)「それは要るね」



(゜、゜*)「でも、勇者が開会の言葉を素直に聞いてるのは、絵面としておかしくない?」



( ^ω^)「たしかに。そもそも、魔族側の儀式に勇者が従う理由も無いしな」



  ( 'A`)「じゃあ、開会の言葉をした後、勇者を魔王城に招き入れるか?」



(゜、゜*)「その案は良いけど、勇者がそんなタイミング良く来る?当日の準備も必要だろうし」



( ・∀・)「んじゃ、こうしよう。魔王城の中に仕掛けを複数用意しといて、それを解かないと姫様には謁見できないように鍵を掛けておくんだ。そうすれば、いつ勇者が会場に来るか、ある程度の時間を事前に予想できる」



  ( 'A`)「そういや、会場は何処にするんだ?大広間を使うなら早いの内に予約を取っておかないと」



(゜、゜*)「玉座の間でいいんじゃない?あそこなら十分広いし、雰囲気も出るだろうし」



( ^ω^)「あ、そうだ。玉座の間の大扉を開く最後の鍵を、俺の『天空の秘宝』にするっていうのはどうだ?」



(゜、゜*)「それって、雷魔神が魔王様の前に勇者と戦うってこと?」



( ^ω^)「そうそう。そうすれば準備が遅れたり、予定外の事が起きても、俺が時間を調節できるし。後は、無いと思うけど、勇者が弱すぎたら姫様に会わせる前に追い返せるしな」



( ・∀・)「なるほど。雷魔神にしては良いアイデアだね。採用」



( ФωФ)「しかし雷魔神と魔王様の連戦となると、流石の勇者達も厳しいのでは……?」



  ( 'A`)「たしかにな。消耗した状態の勇者と戦って姫様は喜びになるのか?」



(゜、゜*)「……あ、じゃあこうしましょう」



(゜、゜*)「儀式って、大体最初にお祓いするじゃない?こう……『今から私達は神聖なことをしますよー』って感じな」



( ・∀・)「あー、なんか分かんないけど分かる」



(゜、゜*)「だから、それも今回の儀式に組み込んで、その流れで勇者の体力と魔力を魔法で回復させましょう」



( ^ω^)「宿敵に回復魔法を使うのは不自然じゃない?」



  ( 'A`)「あれだ。『貴様の全力を見せてみろ』的な事を姫様に言ってもらおう。そうすれば自然に見える」



( ・∀・)「いいね。余裕を見せることで姫様の懐の深さと強大さを知らしめることが出来る」



(゜、゜*)「今日はどんどん議論が進むわね」



( ・∀・)「なんだろう。やっぱり戴冠式での成功経験が自信になってるのかな?」



( ^ω^)「儀式のことなんて何も知らないけど……なんかいけそうじゃね?」



  ( 'A`)「いけるさ。今の俺たちなら、きっと大丈夫」



( ^ω^)「よし。じゃあどんどん決めていこうぜ!」



( ・∀・)( 'A`)(゜、゜*)「おう!!」



( ФωФ)(慢心してるなぁ...)

勇者拝謁(はいえつ)並びに勇者魔王両名による決闘の儀


 場所:魔王城1階 玉座の間

参加者:魔王側─現魔王、四天王

    勇者側─勇者、戦士、魔法使い、盗賊、僧侶


     式次第


 一、開会の辞

 一、勇者来場

 一、修祓(しゅばつ)

 一、献饌(けんせん)

 一、謁見の儀(魔王式辞、勇者答辞)

 一、決闘の儀

 一、閉会の辞

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