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第12話「四天王と勝敗」

登場神物(とうじょうじんぶつ)紹介】


( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。大抵の勇者は雷攻撃(強)で一撃。



  ( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。絶対に負けを認めない為、勇者との戦闘は凄まじい泥仕合になる。



(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。炎魔法を無効化してくる奴は手っ取り早く溶岩に引きずり込む。



( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。どんなに卑怯でも勝てばよかろうの精神なので海中で戦おうとするが、そうすると勇者は来ない。



( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。ギリ合法な手段で社会的に抹殺することを得意とする。

──魔王城!!世界を統べる魔王の居城では、魔王に仕える強力な魔神:通称「四天王」により、日夜世界の命運を決める会議が開かれている!!



  ( 'A`)「ほい。そんじゃあ俺が10万な」



( ^ω^)「くっそー……いけると思ったんだけどなぁ」



(゜、゜*)「何の話?」



  ( 'A`)「トトカルチョ」



( ^ω^)「人間がやってる戦争で、国王が勝つか地方勢力が勝つか賭けてたんだよ」



( ・∀・)「最低の賭博じゃん」



  ( 'A`)「俺が国王にベット、雷魔神は地方にベット。んで、俺が勝った」



(゜、゜*)「そういえば報告来てたわね。結局、国王軍が全土を実質的に制圧したって」



  ( 'A`)「ま、当然っちゃ当然だな。兵力から装備まで国王軍が圧倒的だったし」



( ^ω^)「勝負は最後まで分かんねぇだろ!俺は人間の可能性を信じる!」



( ・∀・)「お前自身は人間の敵だけどな」



  ( 'A`)「でも今回は人間の敵は人間だったけどな」



( ^ω^)「土魔神がなんか深いこと言ってる気がする……怖い」



( ・∀・)「言ってねぇから安心しろ」



( ФωФ)「あの、盛り上がっている所悪いんですけど……」



( ФωФ)「まだ国王軍が勝ったとは決まっていませんよ?」



  ( 'A`)「……は?」



( ^ω^)「まじでッ!?」



(゜、゜*)「全国を支配下においたから国王の勝ちでしょ?」



( ・∀・)「ほぼね。でもまだ終結してないし」



(゜、゜*)「それだけ?」



( ・∀・)「まぁ、闇魔神のことだから、人間の国に居る部下からもっと良い情報が入ってるんだろ?」



( ФωФ)「ええ。会議の直前に来た連絡の中で、一部の地域では未だ地元武装勢力(レジスタンス)の抵抗が続いていると報告がありました」



  ( 'A`)「一部ねぇ……時間の問題じゃない?」



(゜、゜*)「うん。土魔神の言う通りだと思うけど」



( ФωФ)「普通に考えればそうなのですが……しかし、この武装勢力は少々特異でして」



( ^ω^)「というか一部地域ってどこ?魔界の近く?」



( ФωФ)「王国の東端、勇者の故郷とその周辺地域です」



( ・∀・)「……」



  ( 'A`)「あー」



(゜、゜*)「……何かした?」



( ・∀・)「まぁ待てよ。まだ俺達のせいだと決まった訳じゃないだろ」



(゜、゜*)「したのね」



( ФωФ)「抵抗住民は『尊き勇者の祖国と自由を守る為の民族解放戦線』を名乗り国王軍に抵抗していましたが、つい先程には一方的な独立宣言を強行したようです」



( ^ω^)「お前ら何したんだオイ」



  ( 'A`)「なにもしてねぇよ。ただちょっと勇者の故郷に行った時に、姉魔女×弟勇者の尊さを布教しただけだよ」



( ・∀・)「俺も魔女と女戦士の関係性に見る勇者パーティの神聖性と不可侵性について地元住民を集めて講義しただけだ」



( ^ω^)「仕事中になにやってんだバカがよ」



( ФωФ)「『勇者解放戦線』と名付けられた彼らの要求は2つ。王国からの独立、及び国王教会からの勇者の解放です」



(゜、゜*)「どうやらアンタ達の下らない妄想が民族主義に火を点けたみたいよ」



( ・∀・)「違うって、元々地下で動いてた組織が戦争を機に表立っただけだって絶対」



(゜、゜*)「じゃあ『尊き勇者』って何よ」



( ・∀・)「勇者って神輿に担ぎやすそうな存在じゃん」



  ( 'A`)「つーか独立は百歩譲って分かるけど『国王教会からの勇者の解放』ってなんだよ。何が解放されるんだよ」



( ФωФ)「現在の人間の王国では、国王が教会の首長を兼ねているのですが……どうやら、人間の中には『勇者は神の啓示を受けた預言者であり、魔族を滅ぼし人類に平和をもたらす救世主である』と考える宗派があるようで」



( ^ω^)「大抵の勇者は魔王様に滅殺されてるけどな」



( ・∀・)「宗教って信じるものだから……」



( ФωФ)「その宗派の中には『国王に代わり救世主たる勇者が王国と教会を統治すべき』と主張する過激派が一定数存在し、その状態を『勇者の解放』と彼らは呼んでいます」



(゜、゜*)「なるほど民族主義と宗教問題」



( ^ω^)「混ぜるな危険の奴じゃん」



( ・∀・)「でもなんかザ・人間って感じするよね」



  ( 'A`)「どうでも良いけどよォ~~。そのなんちゃら戦線って奴らは国王軍を倒せるくらい強いのか?勇者の故郷だからって全員が強いわけじゃ無いだろ?」



(゜、゜*)「いつもとは違って興味津々ね」



  ( 'A`)「金賭けてるからな」



( ФωФ)「それがですね、戦地の国王軍の兵士からは『尊勇解放戦線は一騎当千の強者の集まりである』と報告されていると聞きました」



(゜、゜*)「そんなに?」



  ( 'A`)「現場の報告なんて盛りに盛りまくるからな、実際は一騎当十くらいじゃねぇの?」



(゜、゜*)「それでも人間基準だと十分強いわよ」



( ・∀・)「理由は分かってるの?」



( ФωФ)「いえ。地域住民が主体の組織ですから、元々地の利は彼らにあるのですが……それだけでは説明がつかないと」



( ・∀・)「う~ん……人間同士で争っている分にはどうでもいいけど、もし戦争が終わって彼らが魔界に攻めてきたら面倒臭いことになりそうだね」



( ФωФ)「水魔神さんと土魔神さんは、以前勇者の故郷に行ってきたんですよね?何か気になる所はありましたか?」



  ( 'A`)「いや?ふっつーのド田舎だったけど」



(゜、゜*)「ほんとに?飲めば力が湧いてくる水とか、生命力を引き出す果実みたいな伝承があったりしなかった?」



  ( 'A`)「ないない。どこにでもある寂れた農村。目新しいものも伝承も無い」



  ( 'A`)「なぁ水魔神?」



( ・∀・)「あぁ。だから町の発展をお祈りして尊き勇者の生家に海の秘宝を奉納してきた」



( ^ω^)「ちょっと待てや武装集団オフィシャルスポンサー2名」



( ・∀・)「いやさ勇者って両親死んでるらしくて、今は空き家になってたからさ。丁度いい隠し場所にもなるだろ?だから銀行から引き出してきたんだよ」



  ( 'A`)「まさか勇者も実家の神棚に秘宝があるとは思わんて」



( ^ω^)「だからって何を勝手なことやっとんねんハゲ共」



( ^ω^)「確実にそれが原因で周辺地域の活気が著しいことになっとるやんけ」



  ( 'A`)「まさかこんなにもすぐに効果があるとはな」



( ・∀・)「今は寂れた農村が、住民の努力で未来の王都か……胸が熱くなるね」



(゜、゜*)「頭が痛くなるわよ」



( ФωФ)「なるほど。そんな理由があったのですね……しかし、そうなると僕達にとっては、むしろ好都合では?」



(゜、゜*)「確かに私達は困らないけど。他国内の紛争に介入したってことになりかねないし」



( ^ω^)「立派な介入だよ。バレたら開戦だよ」



( ・∀・)「えー?でも悪気があった訳じゃないし」



( ^ω^)「引き金は悪気がなくても引けちゃうんだよ」



  ( 'A`)「家宝の珠を尊き勇者に奉納しただけだし」



( ^ω^)「もう心は過激派じゃん」



  ( 'A`)「じゃあどうする?回収するか?海の秘宝」



(゜、゜*)「当たり前でしょ?」



( ・∀・)「じゃあ多数決だな。俺と土魔神は反対」



(゜、゜*)「残念だけど、もう勝負はあったわよ。ねぇ闇魔神、雷魔神?アンタたちは賛成よね?」



( ФωФ)「秘宝の管理は各四天王に一任されていますけど……手元にあった方が安全ではありますから、僕は回収した方が良いと思います」



(゜、゜*)「流石は四天王最期の良心ね。雷魔神も、そう思うわよね?」



( ^ω^)「……」



( ^ω^)「いや、秘宝はこのまま勇者の家に置いておこう」



(;ФωФ)「えっ?」



(゜、゜*)「は?雷魔神アンタまでどうしたのよ!?」



( ^ω^)「炎魔神、これには深い訳が」



(゜、゜*)「無いでしょ」



( ^ω^)「いや、あるんだ。このままパワーアップした武装集団が勝てば、俺は土魔神との賭けに勝って100万ゲットできるんだ!」



  ( 'A`)「あ、そうじゃん。やっぱ秘宝は回収しようぜ」



(゜、゜*)「はい議決。とっとと行ってきなさい」



( ^ω^)「クソがよォォォォッッ!!!」



( ・∀・)「俺も巻き添えかよォォ!!」



( ^ω^)「いやお前は元凶なんだから付いてくるのは当たり前だろ」



( ・∀・)「賭けに負けたからって強く当たるなよ弱く見えるぞ」



  ( 'A`)「さっさと行け敗者共」



( ^ω^)「帰ってきたらお前の鎖骨グーで殴るからな」



( ・∀・)「じゃあ俺は下からみぞおちに一発」



(゜、゜*)「いや、アンタも行くのよ土魔神」



  ( 'A`)「は?なんで?」



(゜、゜*)「言っとくけど、アンタが一番悪いからね?水魔神と一緒に他国の紛争に介入するわ、雷魔神と紛争で賭け事するわ……はっきり言ってカスよ」



  ( 'A`)「でも悪気があった訳じゃないし」



(゜、゜*)「だとしたら一つランクアップしてクソよ」



( ・∀・)「ランクダウンしているように聞こえるけど」



( ^ω^)「今日からはクソ魔神と名乗れ」



(゜、゜*)「アンタ達も目クソと鼻クソよ。これがもし姫様の……いや、女王様のお耳に入ったら、どうなると思う?」



( ^ω^)( ・∀・)('A` )「……」



(;^ω^)(・∀・;)('A`;)「……」



( ^ω^)( ・∀・)( 'A`)「行ってきます!!」



<雷魔神・水魔神・土魔神が退席しました>







( ФωФ)「さて、二人になってしまいましたが、どうしましょうか」



(゜、゜*)「そうね……取り敢えず」



(゜、゜*)「この話は無かったことにしましょう」



 本日の議題:■■■■■■■■■■■■■

    結論:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。

       (■■■■■■■■■、■■■■■■■■)

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