表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/81

黒マント再び  6

「ね、ねえ! アンデットモンスターよっ!」


「わかっています。もともとはマイさん達と同じ人間だったんですから、人間大陸にいても不思議ではないです。」


『エル、またその空なのね。』


通信魔法で頭に直接アリスが話しかける。


『そうみたい。こちらはアンデットモンスターが現れた以外何もないから安心して。』


『わかった。あと、空がそうなるのは何らかの魔法なの。発動者が死ぬか気を失うか、発動をやめるかしないと消えない。

だから黒幕がいることになるの。気を付けて。』


『ありがとう。アリスも何かあったらすぐに言って。』


『わかった。』


アリスから聞いた話によれば、この夜の空は誰かの魔法のようだ。

その魔法を使ったものを見つけなければならないようだ。

大方予想はつく。

黒マントだろう。

僕を襲撃した時にあいつが消えたら空も明るくなった。そうなると、マシロの誘拐のときもそうだろう。

だがもしそうなら、僕たちの行動が筒抜けである。

普通は人間大陸の王都に魔王が来るなんて予想もできない。だから王都の市民はいつもと変わらに日常を過ごしていた。

それに魔王城にも簡単には入れることになる。


「魔王、私は攻撃する。 あの者達は昔は人間だったかもしれないが、今はもうすでにモンスターだ。」


「わかった。 マシロも抑えて攻撃してください。 僕は周りを警戒します。」


マイさんとマシロは、アンデットモンスターを次々に倒していく。

周りには誰もおらず、ここには僕たち三人とアンデットモンスターしか見当たらない。

見る限り片付いたところで二人の手が止まって静かになった。


「サすが王都の隊長ダナ。大魔王トヤらもやはリ甘く見ルベきでハないな」


その声にすぐさま空を見た。

空は夜のように暗い黒色。星も月もなく薄気味悪くて、まるで黒色のカーテンのようだ。

そのカーテンが、黒色だったために黒マントが目立たなかった。

空中に浮く黒マントは空から僕たちを見下ろすようにいる。


「またお前か。何の用だ。」


「魔王軍魔法兵長ガイなけレバと思ッタが簡単にハイかなイようだ。」


「目的は魔王の座か?」


「ソレもソウダが、『平和ノ象徴』が気ニなッテな。先にこチラデ見ツケて取引とイウノモいいナ。」


「・・・出来るものならな。」


「セイぜい足掻イてみろ。」


戦う意思はないようですぐにその場からいなくなった。

そして、闇に包まれていた空が一気に明るくなった。心地よい太陽の日差しが街にスラム街に温かく包んだ。

『足掻いてみろ』というのは黒マントはどういった意味で言ったのだろうか。

魔王の座のことか?だとしたらあの場で何らかのアクションを起こしてくるはずだ。

それを起こさないということは何かほかにあるのだろうか。


『アリス、こっちは終わった。そちらは何もないですか?』


『ああ、お疲れ様。こちらもなにもないよ。』


『わかった。じゃあ僕たちは戻るね。』


アリスの方も特に何もないようだ。


「城に残っているアリスの方も何もないようです。

僕たちもいつまでもここにいても仕方がないので、早いところ城に戻りましょう。」


「そうね。部下に任せて私たちは城に戻りましょう。」


何事も起きない。

黒マントの言葉を気にし過ぎだろうか?

だが、悪い予感というのは大抵当たってしまう。



グァオオオオオオオオオオオオオオオッ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ