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黒マント再び  5

「マイさん、僕たちも手伝いますよ。こんな時は人手は多いほうがいいでしょう。」


「本当か? 助かるよー! 魔王直々に参加となれば怖いものなしだなっ!!」


「いや・・・僕は弱いので・・・。

とりあえず、アリスは王様とマリーさんの護衛についてください。アイさんを信じていないわけではありません。

ただ、アリスが残ってくれれば転移魔法と通信魔法が使えるので。戦力的には問題ないですしね。」


「わかったわ。 エル、気を付けてね。」


「ありがとう。 マシロは僕と行くよ。」


「はーい。・・・これはもっと大きな願い事でもよさそうね。」


「準備が出来たら行くぞっ!」


マイさんはそういうとバルコニーから飛び降りた。

爆発のあったところは、城からはだいぶ遠くになるために普通に走って行くと時間がかかりそうだ。

僕はマシロを連れて転移することにした。


「マシロ、場所が遠いので転移していきましょう。手を。」


「この頃ピエロ積極的になったよね。はい。」


「よくわかりませんが、行きますよ。」




僕は転移を2回して爆発の近くまで跳んだ。

魔都のスラム街と雰囲気は似ているものの人間大陸と魔大陸では少々違うようだ。

スラム街ということもあり、廃墟のような家が軒を連ねていて雰囲気がとてもあり、ある意味いい景色である。

魔大陸のスラム街は大きい建物すべてが廃墟となっている。

人の姿は見当たらず、砂煙が相変わらず舞っている。

少し経ってからマイさんが到着した。


「転移魔法かー。ピンポイントに跳ぶのってすごい大変なのに、いとも簡単に平気でポンポン出来るなんてさすがだなー。」


「攻撃のほうは、からっきしダメですけどね。」


「私は逆に回復とか後方支援が全くダメー。

アイも私も攻撃しか能がない筋肉バカだから、戦場だと足引っ張りそう・・・。」


「マシロには、まだ攻撃系しか教えてないのでこれからどうなるか楽しみですよ。」


「まあ、いずれ私は大魔王だからねー。」


「はいはい。そういうことにしときましょう。」


談笑していた僕たちの頭上に広がっていた青い空が、一瞬にして黒に染まる。

太陽も月もない、ただ黒いだけの天井。

ここ最近で二度ほど見たこの景色だが、三度目であるのに慣れない。

・・・っと、余裕かましている暇はない。またこの空である。

マシロを助けに行った時、黒マントが現れた時。その二つの時にアンデットモンスターが現れた。

その前触れが二度ともこの黒い世界だった。


「な、何この空?なんかの魔法なの?」


「ピエロ、この空・・・アンデットモンスターがくる。」


「マイさん落ち着いてください。マシロの言うとおりこれはおそらく、アンデットモンスターが現れる流れでしょうね・・・。」


僕の予想は裏切らず、スラム街の端のほうにあった墓地からたくさんのアンデットモンスターが這い出てきた。

武器などは持っていない。個人で墓地を持つことのできないスラム街の人たちのための共同墓地だったようで、アンデットモンスターの数が多い。

目標は僕たちのようで、こちらに向かってくる。

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