表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/81

黒マント再び  4

「王様。では私たちが優秀と言われている王様の部下より先にこちらにお連れした場合、失礼ながら僕のお願いを聞いていただけますか?」


「何を言うかッ! 貴様ら如きと比べるでない!

本当にそんなことできたら貴様らの願い事を叶えてやるわいっ!!」


王様は、玉座から立った状態でこちらを罵倒するように強い口調で僕たちに言葉を投げてよこした。

その言葉に対して僕は、後ろを振り返りマリーさんの横に行った。

彼女はなんとなくわかっていたのだろう。フード越しに僕の方を見ていた。


「こちらへ来てください。勇気を出して。」


「・・・。」


彼女は頷きすぐに歩き出した。

しっかりとした足取りでまっすぐと玉座に向かっていく。

そのまま、王様の立つ玉座の前に立ち彼女は一呼吸おいてフードを取った。

王様はフードを取ったマリーさんを見て言葉を失った。

足が覚束ない様子で、フラフラと歩み寄ろうとしている。

しかし、王様はその直後気を失って倒れた。



客室に通された僕たちは、王様の意識が戻るのを待った。

マイさんは僕たちと一緒に客室で待機。王様には、アイさんとマリーさんが付き添って看てくれいる。

大切にしてきた愛娘がいなくなって相当なダメージだったのだろう。

マリーさんには本当の気持ちを伝えて城を出てもらうことにした。

僕には父親しかいなかったが、父がいなくなったときは寂しかった。

逆に、父だって僕がいなくなれば少しは寂しかったのかもしれない。

王様だってマリーさんだって・・・。

だからしっかり話し合って、マリーさんには自分の気持ちをしっかり伝えてほしい。

そして改めて、魔王城でみんなで暮らしたい。

王様にはマシロのためにも、平和の象徴を探すのを手伝ってほしい。

・・・その本人は、客室に戻るなりブツブツと何か言っている。


「マシロ、なにかしましたか?」


「いや・・・、大丈夫。」


彼女が珍しく深刻そうな顔をしている。

敵でもいるのだろうか。いやそれとも、まさか黒マントがいたとか?

どちらにせよ聞き出すしかない。


「マシロ、他の人に言いたくないなら僕は黙ってるから。隠さずに教えてほしい。」


「・・・。さっき王様が言ってた、願い事叶えてくれるってやつ。私も考えておこうかなーって思って。」


ドゴーンッ


「な、なに? 爆発?」


彼女に対して僕以外の誰かが盛大な突っ込みをしたようだ。

いや、そうではないか。少し遠くで爆発音がなったようだ。急いでバルコニーに向かい、爆発の方向を確かめる。

街の端の方で爆発があったようで、その場所からは炎は上がっていないものの砂煙が上がっている。


「けっこう大きな爆発かも知れないね。」


「あそこはスラム街ね・・・。」


コンッコンッ


「失礼します。

マイ隊長、スラム街にて爆発がありおそらく死傷者が出ている模様です。

原因、犯人などは何もわかっていません。」


「わかった。兵士を向かわして、市民を避難させてくれ。

原因と犯人の特定については私も直接行く。」


「了解しました!」


マイさんの部下は勢いよく走って出て行った。

マイさんも脱いでいた鎧を着なおして準備を始めている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ