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大魔王覚醒  5

「・・・こんなフザけた奴ガイルナラ交渉スル必要はないナ。」


「ちょっとマシロ、何おかしなこと言ってるのよ。相手の素性もわからずにそんなこと言うものじゃないでしょ。」


「モウ遅い。逝ケ、お前タち。」


黒マントは、もうこちらの話しに聞く耳を持っていない。

すでに、アンデットモンスターの群れがゾロゾロこちらに向かって進んでくる。

武装しているものもいれば、骨だけのものもいる。

黒マントはその場から動こうとはしておらず、アンデットモンスターのみがどんどん近づいてくる。

こうなったら仕方ない。


「もう仕方ないから、アリスは攻撃して、僕が防御と回復やるから。」


「わかった。マシロはエルの後ろ行って。」


「待って。」


僕は防御魔法陣を書いてる途中で、アリスが攻撃を始めようとしたところでマシロのストップがかかった。

先ほどから、いいようにマシロに振り回されている。

さすがにそろそろ戦況に響いてしまうのでマシロに言おうとしたところ、


「私に攻撃やらせて。」


「え?」


唐突過ぎるマシロの提案に驚くものの、さすがに驚き疲れてきて反応が薄くなってきた。

しかし、今回驚いたのは僕だけのようでアリスは言葉も発せずただ前を向いていた。

そしてアリスは、振り返りこちらに向かって歩み寄ってきた。

そしてマシロの腰をポンっと叩くと、


「エル、いい機会だよ。マシロにやらせよう。私も援護するから。

あとは、エルの防御魔法と回復魔法があれば大丈夫だから。」


アリスはすでにマシロをそこまで信頼しているのか。

何度も苛められて僕が庇っていたのに、魔法のほうはしっかり認めていたようだ。

魔法兵長の彼女が言うのだから間違いないだろう。

目視で確認できる数のアンデットモンスターをアリスが倒したとしても、余裕で二度三度おかわりできる。

考えていても状況はどんどん悪化するだけだ。


「わかった。アリスがそこまでいうのなら。

マシロ、絶対に無理だけはしないで。厳しかったらいつでも下がって。」


「了解。」


 マシロは短く返事をするとすぐに行動に移した。


「我が肉体に宿れ精霊よ  その力を解き放て」


高く飛びあがったマシロは空中で止まった。

手を上に挙げたまま停止している。

もうすでに馬が3.4頭ほどのところにまで来ている。一応真下には僕の書いた防御魔法陣があるからアンデットモンスターの攻撃は大丈夫である。

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