異能
次回からは、不定期更新になります。理由は、春休みが終わり学校が始まったので。三日に一度は更新しようと思うので、よろしくお願いします。
轟音が響く。まるで、雷が落ちたかのような衝撃が、鼓膜を揺さぶる。
「なん、で............」
「言っただろう?君は実験体だ。私が、君の体で実験をした。ただそれだけのことだよ。これで、もし君が生きていれば、実験は成功。だが、死んでいたら、実験は失敗。まぁ、失敗したとしても大丈夫だ。ぎりぎりのところで、私の力を使って生き返らせるよ」 視界は認識できなくなり、立っているかどうかすら曖昧になる。感覚は奪われ、体が思うように動かない。
撃たれて、治されて、また撃たれる。弄ばれているかのように。
「............くそ、っ......」
「大丈夫と言ったろう?今は、大人しくしていろ。次期に死ぬからさ」
この男の言っていることは、本当なのか?人が生き返るなどという夢物語が、現実にあり得るのか?
「また会おう、少年君」
そして、僕の意識は奪われた。
「やぁ、実験は成功だよ、囲島君。いやぁ、良かった良かった」
気づけば僕は、ベッドで横になっていた。ベッドと言っても、病院にある診察用の、固めのベッド。おかげで、体中が痛い。理由は他にも、ある気がするけど。
「けど、生きてるってことは、この力は本物............?」
「そういうことだ。いやー、良かった。成功しなかったらどうなっていたことか」
「......?お前が助けるんじゃないのか?」
「無理だね。私の力は修復能力。死んだ人間を生き返らせるほどの、力はない。生きてる人間の怪我は直せても、死んだ人間の怪我なんて、もう手遅れだしね」
「はぁあ!?......じゃあ、失敗してたら、僕は死んでたのか!?」
「うん......まぁそうなるね。だけど、失敗なんて、そもそもあり得ないんだよ」
そう言って、博士はベッドの上に座った。
ずっと寝たままなのもどうかと思ったので、僕も上体を起こす。
「私は、絶対とか、必ずとか、そういう言葉はあまり信じていないんだけどね。ただ、今回の実験に関しては、それは当てはまらない。いわば拳銃は、確認作業。生き返るのが前提の実験だったから。100%この実験は成功する。しなければならないとも言える、それだけ、絶対的に必然なんだ」
「なんで、そこまで断言できるんだ?」
なぜそこまで、自信を持てる?
「君が飲んだ血液。あれがなにか、分るかい?」
「なにって......血液は、血液だろ?」
「あの血液は、人の血液じゃない。人外の、血液だ」
「どういうことだ?人外って」
「私達とは、次元の違う世界の、存在。この世界を創り出した張本人と言ってもいい、存在。その存在の、血液なんだ。ある程度、私も手を加えたけどね。次元の違う存在に、私達の考えなど、通用するわけがないだろう?それの前では、確率さえも、操ることのできるものなんだから」
「もはや、人間の考え自体が、確率という概念自体が、通じないってことか?」
「そういうこと。まぁそんなわけで、君は結果的に力を手に入れた。その力の説明をしておこうか」
「そうだ。それが一番重要なんだ。僕の力は、一体、なんなんだ?」
「簡単に言えば、不死性だね。死んでも、生き返る。死に続けることがないってことだよ」
「へぇ。で、それだけ?」
「うん。それだけだけど?」
「............」
「どうかした?」
「それだけって、足りないだろ、明らかに!!傷が治ったりは、しないのか!?」
「しないね。だから、その力は『不完全』なんだ」
「それだけで、戦えと?」
「あぁ。そうだ。死なないんだったら、思う存分戦えるだろ?ただ、私が直せそうにない怪我をしたら、ちょっと生き地獄的な展開になっちゃうけど。
とりあえず、君が寝てる間に、『死神』の潜伏場所は確認しておいた。さぁ、どうする?彼女を助けるか助けないかは、君の選択次第だ。助かるか助からないかは、分からないけどね」
今回セリフ多過ぎ!!
作者の文章力がなくてすみません!!
次回、『潜入』!!
お楽しみに!!




