魔王様さえいればね…
「おい、アル。お前ルーフに何かしたか?」
暇そうに本を読んでいるアルディナにエイスが話しかけた。
「ん。別に」
アルディナが退屈そうに返事をする。
「本当か?最近ルーフが会議に参加しなくて困ってるんだよ。
ただでさえ幹部長がいないんだから」
「魔王様さえいればね…」
アルディナがニヤッと笑みを浮かべてエイスを見上げた。
エイスその様子を見てため息をついた。
「しょうがないじゃないか。俺たちだって戻る方法を探してるけど
なかなか見つからないもんだぜ」
「早くしないと城の者たちが感づいちゃうかもよ。そしたら騒ぎどころじゃ
なくなるかもね」
エイスは顔をしかめた。
魔王アルディオスがいなくなったと知られれば魔物達の統一が
崩れるきっかけとなる。そして更に最悪な状況となれば人間の手によって
全滅も考えられる。
「まあ、でも大丈夫でしょ。人間どもに気づかれたとしても俺が殺れば
いいし」
「でもまだ力は安定してないんだろ?」
エイスが心配そうに聞いた。
「確かに試したことはないけどな」
アルディナが苦笑する。
「なら、少しは俺たちに任せろ。お前だけの問題じゃないんだから」
真面目な顔でエイスが言う。
アルディナは少し恥ずかしそうに答えただけだった。
「…分かってるよ。」
~魔王城ホール~
「ふっはっはっは!どうしたんだルーフ士長!!その格好は何かの
儀式用かな?」
「うるさいっ!黙れーーー!!!」
レフォールとルーフはホールで激しい戦闘を繰り広げていた。
「いやはや。なかなかのセンスをしておいでで」
「いい加減黙らないとその口を氷で固めてやるぞ!!」
フリルピンクのスカートに猫耳をした少女が言ったとは思えない
セリフだった。あと、猫の尻尾も。
ルーフは手に青い光を宿らすとレフォールに向けて撃った。
レフォールがそれを剣ではじきとばすとルーフに接近した。
ルーフは両手を上にあげ、下に振り下ろすと氷の塊が出現し
レフォールめがけて落ちた。
それを軽くよけるとレフォールが剣を横に振った。
その途端猛風がルーフを襲った。
「うあっっ!!」
そのままルーフはバランスをくずし床に倒れこんだ。
その隙にレフォールがルーフの喉元に剣を突き立てた。
「そんなに暴れるとせっかくの可愛い衣装がくずれるじゃないか」
ルーフの顔が赤くなり、
「うわぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」
と叫んだ。
そして腕を頭上でクロスさせた。
そこから淡い青い光が漏れ、だんだんと大きな光になった。
「しっねぇぇぇぇっっーーー!!!!!!!!」
爆発音が城中に響き渡った。
~城門前~
「やっと帰ってきたぁ~」
薄汚れた灰色の頭巾を被った少女らしき声をした人物が疲れたように
嘆いた。
そのままとぼとぼと、城に向かって行った。
~今日の一言~ エイス
「んっ?なんでアルディオス(アルディナ)と親しいかって?
それはあいつとは小さい頃から一緒だからだよ。ああ、あの頃は
楽しかったな。上下関係もそんななくて。そういえば今年で
俺とあいつ○○歳になるんだな。それから○○で○○なんだな。
で、この○○○○だった。てかさっきから○○多○くねえか?
あっ?今○いら○ねーだろ!?ちょ○○んだ○じゃ○○○いっ!○。
あ○○○もう○○○が○○○。○○○○○○っ!!!」




