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魔王×少女  作者: しゅーたー
少女の姿にて
10/10

嫌、後で


「陛下。今ホールでルーフ士長とレフォール士長が激しい奮闘を

 行っているのですがどうなさいます?」

一応アルディナは魔王代理として陛下と称されるようになっている。

「え~、別にほっとけば?」

玉座に埋もれるようにしてだらしなく座ってるアルディナは興味なさげな

返事をした。

「それにあの二人の喧嘩なんていつものことだし」

ルーフとレフォールが仲が悪いというのは城の誰もが知っているし、

会っては激しい戦闘を繰り返すのが毎回決まっていた。

グレイルもたいした問題ではないので、さらりと納得した。

「それもそうですね。では、話を変えますがリルト幹部長が戻って来られました」


アルディナがピクッと体を動かした。

「先ほど門の前で叫んでいるのを発見され、今自分の部屋で休んでおられます」

グレイルがアルディナの顔をちらりと見ると、質問をした。

「どうします?今すぐお会いになられますか?」

「嫌、後で」

アルディナは微量だが汗を流し、即答した。

今更だがアルディナのことを知っているのは誰かおさらいしよう。

まずはこのグレイル。そしてエイスにルル。最後にリリアメイド長。

今現在としてはこの4人しかアルディオスがアルディナになったことを

知っている。

ルーフやレフォールに知られたとしても、たぶんそんなに問題にならないだろう。

しかし、リルトに知られるとなら話は違ってくる。

てかリルトではなく、もう一人の人物ラ…


ドゴォォォッッーーン!!!


下のフロアで激しく何かが爆発するのが分かった。

「これは…今回はかなり激しいですね。そんな理由があったのでしょうか」

まあ、あったといえばあったけど。

「陛下。今回は何か危ない気がします。行ってみましょう」

「ええ~、なんで俺が行くのよ。他のやつに行かせれば…」

「はいはい。行きましょうね」

アルディナは半ば無理矢理つれてかれた。


「はいはい~!!やめましょうね!!」

アルディナが大声で叫ぶのも空しく、轟音の音で全てさえぎられた。

「ああっ!もう、魔法さえつかえたらな…」

落ち込むアルディナの横に誰かが立った。

「どーも!君さんがアルディナちゃんだよね!?」

ギクッ!

アルディナは恐る恐る横を見た。

ピンクのツインテールにパッチリとした金色の瞳を持つ、

可愛らしい少女がこちらを見つめていた。

「そーだけど…」

気の乗らない返事をした。

それでも少女は気分を害した様子を見せずにっこりと笑った。

「私さんリルトって言うの!話は聞いたよ、魔王さんの代わりに

 代理をやってるんだってね♪」

明るく元気な容姿は魅力的でとても可愛いが、背中にかつぐ巨大な大剣は

異様な光景ともいえた。


「んで、今ルーたんとレフォたんのケンカを止めようとしてるんだよね?

 私さんが代わりに止めてあげようか?」

独特のしゃべり方をする少女リルトはアルディナの了承も待たずに

二人のもとへ駆けていった。

「ちょっ!待て、行くな!!そんなことして戦闘モードにでも

 入ったら!」

アルディナは追いかけようとしたが重い風圧のせいで

それ以上進めなかった。

「まあまあ。ここはリルト幹部長にでも任せておきましょう」

アルディナが心配そうに見守る。


二人は宙で激しく衝突し合っているため普通なら近づくことさえもできない。

しかしリルトは軽く床を蹴るとそのまま二人の元へ飛んでいった。

そして背中の剣を抜くこともなく、叫んだ。

「コラーー!ケンカをやめないとおやつあげないよーー!!!」

二人の耳にちゃんと届いてるはずだがまったくやめる気配を見せない。

「もうっ!言うこときかないと~~…」

リルトは二人の激しい戦闘の間へと突っ込んで行った。


ドガッ


だがそれも虚しくリルトは軽くはじき返されたしまった。

壁に激突し、地面に倒れこんでしまった。

それを見ていたアルディナがヤバイっと思った。

「グレイル!あれはかなり危ないぞ!!」

「大丈夫ですよ。リルト幹部長はこれぐらいじゃ死にませんって」

「違うっ!あの二人の身が危ないってことだ!」

グレイルがなんとなく納得したと同時にリルトの体から赤いオーラの

ようなものが出た。

そしてゆっくりと立ち上がった。

しかしその表情はさっきまでのとは違っていた。


アルディナはリルトを恐れていた。

いや、正確にはリルトの中にいるもう一人を恐れていた。

リルトの非力な体では背中に担いでいる大剣など扱えるはず

がなかった。

それはもう一人の人格者用であった。

普段の表はリルトであるが、戦闘モードの場合は違う人格となり、

敵と戦う。

そんな特殊な力があるからこそ幹部長に選ばれた。


目は獲物を狩る狼のように鋭くなり、口は冗談が通じないぐらいへの字に

曲がった。

豹変して凛々しくなったその人物は背中にある大剣を引き抜いた。


スゥゥゥゥ


金属が擦りあう音とともに大剣は引き抜かれた。

その細い腕でどうやって持ってるかが不思議なぐらいでかい大剣だった。

それを軽々と持ち上げた少女は剣を思いっきり振り下ろした。

ルーフとレフォールとの距離はかなりあったが、その一振りで

耳をつんざくような音が鳴り響き二人の戦いを停止させた。


「うわっ!ったく、ラルトのやつやりすぎだよ!」

アルディナは耳を押さえて文句を言った。


ラルトといわれた少女は争っていた二人に向けて言い放った。


「早くケンカをやめないとぶち殺すぞ?君さん方」



これで魔物主要キャラが全員でてきましたね。

次は人間キャラを紹介したいと思います。

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