失礼だがこの手をどけてくれないか。気色が悪い
ここでざっと魔王幹部状況について説明します。
魔王:(もちろん)アルディオス
戦力幹部長:リルト(右腕ってやつ)
戦剣士長:エイス
戦法士長:ルーフ
魔力幹部長:グレイル(左腕ってやつ)
魔剣士長:レフォール
魔法士長:ルル
知らないキャラも多いようですがその内出てきます。
魔王城ではまたある噂が流行っていた。
「おい聞いたか?またあの変態士長が何かやらかしたらしいぜ」
「マジかよ!今月に入って一体何回目だよ」
「しかも相手があの料理長の奥さんだって」
「えっ、本当!?」
「次は誰かな」
「そういえば最近城に可愛い女の子が出歩いてるって聞いたけど」
「その女の子危ないよっ」
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魔物たちが噂をする中ある人物が堂々と廊下を歩いて来た。
「やばっ。本物来た」
「離れよ」
長い金髪に怪しい紫の瞳。慎重も高く顔もいい。いわゆる美男というものだろう。
しかし魔物たちはその美男を避けて歩く。
できるだけ顔を合わせないように。
しかしあるメイドとその美男の目が合ってしまった。
美男はその瞬間を逃さなかった。
「やあ、美しいお嬢さん。君がそこにいるととてもじゃないけど道が歩けないよ」
「なな、何故ですか…?」
「ふっ、それは君が輝いていて眩しいからさ」
とんだキザで古いセリフを言った、美男はメイドの頬に手を添えた。
メイドはその手を振り払いその美男に悲しい視線を送ると思いきや、
「えっ、そんな。恥ずかしいですレフォール様」
と、頬を赤らめながら予想外なことを言った。
レフォールと呼ばれた魔剣士長にはある特殊能力があった。
(例外もあるが)どんな者達でも、体に触れてキザなセリフを言うだけで
自分にメロメロになるという。
そんなうざったい能力を秘めていた。
そのため、ほとんどの魔物たちからは逃げられていた。
「今日も私の手によって数々の美女達は堕ちていくんだな」
レフォールは誰もいない廊下で独り言をしゃべっていた。
「ふっ、じきにこの城の女達が私の手にかかるのも時間の問題だな。はっはっは」
まるで悪役みたいに笑うレフォールだった。
しばらく歩いてると前から少女が歩いて来た。
レフォールはすぐにその少女に食いついた。
「おや?お嬢さんどうしたのかね。迷子かい?」
少女は目の前にいる人物に今気がついたように顔を上げた。
そして彼は驚いた。
少女はただの「少女」ではなくとびっきりの美少女だった。
長い後ろ髪をみつあみで束ねてピンクのリボンをつけ、フリルがたくさんの
ゴシックなドレスを着ていた。足はタイツで靴は黒いブーツ。
その容姿はまるで人形の様だった。
しかしその可愛いらしい容姿とは合わぬ口調で少女は言った。
「なんだレフォールか。またそこら辺の女をナンパしに来たのか?」
「はっ?お嬢さん私のこと知っているのかい?」
「あっ…!しまっ…い、いや。お、お兄様からそう聞いたから」
「はあ。ってお兄様!?」
「ああ、うん。アルディオスの従兄妹のアルディナだ。よ、よろしく」
アルディナは慣れない動作でおじきをした。
しかしレフォールから見たらまたそのおじきも可愛らしく思ったのだろう。
そして、
「はっはっは。まさか陛下にこんな可愛らしい従兄妹がいたなんて思わなかったよ」
アルディナの肩に手を置いてそう言った。
(くくっ。これでこの子も私に…)
「あの、失礼だがこの手をどけてくれないか。気色が悪い」
「っ!?」
(な、なんだと。この俺の能力が効かないだと?そんなバカな!!)
「では急ぐので」
そう言ってアルディナは早足で去っていった。
残されたレフォールは一人
「ふははははは!!いいだろう。俺に振り向かないのなら振り向かせるまでっ!」
なんか勝手に燃えました。
「ああ、レフォールってあんなキショかったっけ」
アルディナことアルディオスはキモがっていた。
~今日の一言~ レフォール
「えっ、今までに私に振り向かなかった女かい?
くっくっく、いいだろう教えてやる(涙目)。
まずはルル士長だ。これは何故だか分かるな。
そして次はルーフ士長だ。彼女はいい人だった。
その次はリルト幹部長だ。彼女には殺されそうになった。
最後にリリアメイド長だ。あの人は…。
あああああああああああ!!!!!!!!」




