風に乗せて歌おう 7
それから、それからの日々、私たちの通る道は、いつのまにかそっと重なり合うようになった。
教会の入り口、市の端、酒場のあたり。いつも不意に、相手の姿を見かけるようになった。そして再び会っても、私たちはどちらも、ジェスのことも、あの日私が逃げ出してマーガレットが私の手を掴んだことも、口にしなかった。
会うたびに、それがまるで「ちょうど」のことのように思えた。
私が、マーガレットのよく通るあの道をちょうど歩いていて、向こうも、私の通るはずの曲がり角に、ちょうど立っていた。互いにわかっていたのに、互いに知らぬふりをしていた。
ただ時おり、マーガレットが私に微笑みかけるのを見ると、いつもあの日のことを思い出す。あの人があの言葉を口にしたときの——苦しげな笑みを。
マーガレットは相変わらず、照合を手伝ってほしいとか、重くない荷物を運ぶのを手伝ってほしいと、私のところへ来た。そして私も、いつも引き受けた。
一度、荷物を運んでいる合間に、マーガレットが本を読むとき、いつも頁を直角に立てて、片手で立てた側をそっと押さえ、もう片方の手はそっと卓の上に伏せているのを見かけた。なぜきちんと開かないのかと尋ねた。
マーガレットは、私には理解しがたい理由を口にした。
「きちんと開くと、なんとなく、すごく傷みやすい気がするの」
「だから上に文字を書かないのも、そのせいか?」
「うん、ほかのところに書くことにしてる」
私はそれ以上しつこくは尋ねず、黙って応じて、籠を棚の高いところの空き場所へ持ち上げてやった。マーガレットがうつむいた隙に、後ろに立って、本を読む横顔をそっと盗み見る。——生姜色の髪のひと房と、頁の上に落ちた視線。
たぶんこれも、マーガレットを少しだけ知るということになるのだろう。
少し変わったことといえば、私とカレンが一緒に家に帰るとき、マーガレットに出会うと、自分から挨拶を試みるようになったことだ。初めのうちカレンは私の後ろに隠れて、小さな手で私の裾をぎゅっと握っていた。けれど、ときどき私に頼んで、紙に包んだ固いパンをカレンの祖父に渡してもらうようにしたからか、カレンは次第に隠れなくなり、ただ静かに頷いて返すようになった。
その光景を見守る私の胸には、いつも言葉にならない複雑な思いが湧いた。




