第1話 成人の儀
お待たせしました
やっと始まります!
『成人の儀』それは、15歳の誕生日を迎えた少年少女達が成人として認められる儀式。
そして、これからの人生を大きく左右する『スキル』を教会で授かる儀式の事だ。
「ふんふふーん♪」
上機嫌に鼻歌を歌いながら、手早く身支度を整えていく。
なんで、そんなに上機嫌かって?
それは今日が、僕、ソーマ・リンベルグの15歳の誕生日だからさ!
「いやー楽しみで仕方ないなぁ
どんなスキルになるかなぁ」
そう言いながら、身支度を終えると
親との朝の挨拶を交わし、さっさと教会へ向かう事にした。
正直言って、待ちきれません……
ということで、やって来ました教会です。ワクワクが止まらないぜっ!
ちなみに、教会へ来るまでに
近所の悪ガキに絡まれたり、モンスターに襲われたり、なんて事はなく普通に着いた。
まぁ、すぐ近くだし何度も遊びに行ってるから当たり前なんだけどね
平和な村なんです、ハイ
閑話休題
「こんにちわぁー! サリーさんいますー? 」
とりあえず、いつも通り教会の中へはいって、馴染みのシスターを呼ぶ。
サリーさんていうのは、僕が小さい頃からお世話になっているシスターさんで、僕にとっては、優しい姉のような存在だ。
「あら、ソーマ君 いらっしゃい
でも、教会内では静かにね?」
呼んだらすぐ来てくれたサリーさん。
怒られたけど……
「ごめんなさい! でも、今日が楽しみ過ぎて! 」
「うふふ 昔からスキルの話をするのが大好きだったものね、ソーマ君は。
でも、声が大きいのはいつもでしょ」
「ちっ、バレたか」
「ちゃんと、反省しているのかしらっ?
ソー・マ・く・んは!?」
「いてててて
反省してます! してますから耳を引っ張らないでっ! 」
めっちゃ怒られた
そして、引っ張られた耳がまだ痛い
泣きそう……
「ふぅ お説教はこのくらいにしてそろそろ儀式を始めましょうか」
「待ってましたァ! 」
やっと始まる。
待ちに待った、成人の義!!
「さ、こっちよ 儀式はこの部屋で行うわ」
そう言って、案内された部屋は四方八方にステンドグラスが張り巡らされ部屋全体を虹色の光が包んでおり、部屋の奥には大きな女神像とその足元に祭壇が設置してある。
「おおー! ここで儀式が……」
「そうよ
さ! ここに座ってちょうだい」
儀式場を見て感動していると、
呼びかけられたので
祭壇の前に用意された椅子に座る。
祭壇の上には、水晶玉と紙が1枚置かれている。
「じゃぁ、始めましょうか」
「はい! 」
「まずは、目の前にある水晶玉と紙に手を置いてね
あとは、目を閉じて自分の心に問いかけるように祈る事でスキルが発言するはずよ! さぁ、やってみて」
やり方はとても簡単なものだった
手を置いてっと、よし! 準備完了!
「サリーさん 行きます!」
言われた通り、目を閉じ祈り始める。
自分に問い掛けるように……
……お前は、どうなりたい?
……お前のしたい事はなんだ?
……お前は、何者だ?
………………………………………
…………く………くん
「ソーマ君!! 終わったわよ?」
「……あれ? 僕はいったい?」
「もー、どれだけ集中してたの? 」
「サリーさん 時間てどのくらい経ちました?」
「まだ、ほんの 4、5分よ?」
どうやら、集中しすぎて意識がとんでたらしい
体感では、1時間くらい経ってそうな感じだ……
でも、今はそんなことより!
「サリーさん! で!?
スキルはどうやって見るんですか?! 」
「はいはい 落ち着いて
その手元の紙に映し出されているはずよ? 」
それを聞いて、ゆっくりと手元の紙へ視線を落としていく。
この紙をめくった瞬間から、僕の物語が始まる!!
ゆっくりと、紙をめくるとそこには……
《スキル》・隠密S
「………………え?」




