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捜査

案外早く治療を終え、毒も体から抜けた。

会社へ連絡し、休む旨を伝える。


「次は……警察か」


病院を出て警察署へ向かう。

今まさに捜査は進められている所だろう。

数日前にも来た無機質な建物へ入っていく。


「センさん。もう大丈夫なんですか」

「ああ。そっちはどうだ」

「襲撃犯とライフル、そして特殊弾という3つの証拠が手に入りました。順番に説明します」


佐久間さんと話す。

襲撃犯たちは毒を飲んで死亡。身元は出鱈目で分からなかったようだ。

ライフルと特殊弾に関しては、一般的なものではなく特別に作られたものだろうということが分かっているらしい。


「特にこのライフルは海外から輸入されたものでしょう」

「まあ、日本のものではないだろうな」

「しかしこの特殊弾の薬剤、今は解析中なんですが、承認されているものではない可能性が高いそうです」

「薬剤、ね。やっぱりノヴァリンクか?」

「ええ。特殊弾に使われている薬剤の成分が、誘拐事件の後、センさんの体から見られた成分と酷似しています。」


それに俺を殺そうとするのではなく、恐らく捕えようとしていた。

あいつらにとって俺は何か価値のある人物なのか?


「……捕獲せよ、と言っていたんですよね。今後もこういった襲撃が続くかもしれませんね」

「ああ。面倒だ」

「あ、そうそう。もう一つ伝えることが」

「なんだ?」

「今回あなたが襲撃を受けたということで、他にもAランクの探索者に共同捜査していただくことになりました」


まあ、無難なところだろう。

思ったよりも敵は大きいかもしれない。

捜査協力してくれる者は多い方がよさそうだ。


「しかし、何か目的があってセンさんを狙っているように思えますね」

「心当たりがないわけではないが……わからないな」


他の探索者と違う点。

Aランク、魔人化、魂分化……

俺の顔が割れているなら、むしろ桃のまま出歩いたほうが安全な気もしてきた。

……いや、万が一を考えると戦闘能力はあった方が良いだろう。

あとは警察と、新たな協力者に頼るしかないな。

どうやら、向こうは俺を簡単には諦めるつもりはないらしい。


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