結果発表
『大変長らくお待たせいたしました。ただいまより、全国探索者選手権の結果発表を行います!』
会場が鳴り響く。
待ちに待った結果発表。試合中断という前代未聞の事態もあり、観客の注目が集中する。
探索者協会の協会長がマイクを持ち、舞台へ上がる。
『えー、設備損壊により決勝戦は中断。
協議の結果、優勝者は該当なし。
決勝進出者であるセン選手、カナタ選手を同率二位と認定します』
ざわりと客席が揺れる。
「優勝無しとかありえんの!?」
「いやー、でもあの結果だとなあ」
「どっちも優勝じゃないんだ……」
「まあ設備壊してるしな」
『では、両選手、表彰台へどうぞ』
優勝は空席。その横に2人が並ぶ。
協会長が2人の元へトロフィーを手に近づく。
『全国探索者選手権、準優勝。カナタ選手!』
わあああああああ!!!
拍手と歓声が飛び交う。カナタは愛想よく手を振っている。
『同じく、全国探索者選手権、準優勝。セン選手!』
わああああああ!!!
センは受け取ったトロフィーを手に、観客席を眺める。
「センーーーー!!!おめでとーーーー!!!」
元気な声がセンに届く。
ミナが両手をブンブンと振っていた。
『では、協会長から一言、お願いします!』
司会に促され、協会長が一歩前に出る。
『えー、今大会、優勝者は不在となりました。
しかし、この2人の実力は疑いようもない。
今年の選手権は、これからも歴史に残る事でしょう』
礼をして元の位置へ戻る協会長。
センとカナタはそのまま舞台を降りていく。
『長いようで短かった全国探索者選手権。これにて閉幕となります!また次回、協会は強力な挑戦者を歓迎します!』
こうして全国探索者選手権の幕は閉じた。




