冬人夏草(とうじんかそう)
冬を越した古い家の庭に、名も知らぬ“芽”が生えた。主人公・直志は忙しさに紛れて見て見ぬふりをするが、芽は一本、二本と増え、やがて束ねられた指のように絡み合い“人の形”を作り始める。輪郭は曖昧なのに、どこか見覚えのある立ち姿。季節外れの涼風が吹くたびに、その“草の人影”は少しずつこちらへ寄ってくる——。失くした記憶と、庭に根づいた“誰か”の記憶が、夏の夜に重なり合っていく。
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