友達からでお願いします!
90「友達からでお願いします!」
その後俺は、エイダと婚約解消してもう方向で頼むことを確認して、メリルと部屋で2人きりの状況になれた
そして後は素直に謝るだけなのだが・・・
謝りづれぇ・・・
何故か知らないが、メリルはニコニコしているのだ
アイナとの話し合いで何かいいことでもあったのだろうか?
だが、俺が意を決して謝罪しようとした
そのとき!
「あの、カルマさん?僕からも伝えたいことが
あるから・・・、それから先に言わせてもらっても
いいかなぁ?」
俺が話し始めるのに水を差す形で、メリルが
なにかを言いたいようだ
なんだろう?特に何かあった気はしないが・・・
ま、まあ婚約をメリルのお父さんに了承されてしまったという事件はあったのだけど・・・
「あ、ああ、先に話してくれ
俺は後から話すからさ」
俺がそう言うと、「ありがとぉ」と言って、
メリルがゆっくり話し出し、俺もそれを聞いて
言いたいことを彼女に伝えた
「ボクちょっと考えたんだけど・・・
ボクたちまだまだ知り合って間もないしさ、
色々知らないことが多いでしょぉ?
だから・・・」
「ああ、それはそうだな
まだ知り合って2日ぐらいだしな
・・・、じゃ、じゃあ!俺たち・・・」
「「友達から始め(よぉ)ないか?」」
といった感じで、俺たち2人の提案が丁度同じく被ってしまったのだった
俺はメリルの話の流れ的に、俺の提案を伝えられると思い先程の提案を言ったわけであるが・・・
メリルは突然の俺の提案に疑問を思ったみたいで
「あれぇ?なんでカルマさんも友達の提案の
ことを知ってるのぉ?
アイナちゃんにその話を聞いたのぉ?」
と、メリルが俺に尋ねてきたのだが、俺からすると・・・
アイナの提案?ってなんだ?
そもそも、なんでアイナがメリルの婚約について
そんな提案をしたんだ?
そんな風なさまざまな疑問があったが、
とりあえずそれらしい言い訳をメリルにしてみる
「そ、その!ほら!俺たちいきなり婚約者に
なっちゃうと、なんかその事を意識しちゃって
少しの壁みたいなものを感じる気がしないか?
だから、友達から始めたいなって思ってな・・・」
俺がそんな風に言い訳をすると、思いのほかメリル
がくいついてきて
「そうなんだぁ!ボクもそう思ってたんだぁ!
・・・、アイナちゃんが言った通りだよぉ
これは友達から始めるべきなんだねぇ」
何やらメリルもエイダのように、独り言のように
呟いて、何かを納得している
ま、まあこれで婚約の話はなんとかなったのかな?
とりあえず、俺たちの婚約の話はここで終わりに
なったのだった・・・
ーーーーガロス王国・王の間にてーーーー
「はぁ!?メリルのやつ婚約を辞めたい!?
それであの坊主と冒険に行きたいだぁ?」
「は、はい・・・、姫さまは友達だちからの
距離感であの少年と付き合っていきたいようで・・・
いかがなさいますか?ガルムさま?」
私、バローナは、メリルさまからの言伝をメリル
さまのお父様に当たる、ガルムさまに言伝の内容を
そのまま伝えたわけであるが・・・
流石に内容が内容なだけに、私が悪い訳ではないが
それを伝えたときの反応にビクビクしてしまう
しかし、ガルムさまは最初は眉根を潜めて
難しい顔をされていましたが、何を考えたのか
突然笑いだした
「ははは!そいつはいいな!
仲良くなるために、まずは友達か・・・
思えば、そりゃ当たり前の話だよな!
ところでその話は誰からの提案なんだ?」
ガルムさまはとても楽しそうな顔をされていて、
まるで少年のような無邪気さで、私にそう尋ねてくる
えっと・・・、たしか・・・
「その・・・、メリルさまの提案というか考えと
聞いていますが、あの少年も同じことを考えていた
ようです
同じ考えでよかったと、メリルさまも仰っていたと思います」
私は記憶の中のメリルさまとの会話を思い出して
そう返答すると
「そうか!そうか!やっぱりあいつはメリルを自分の
地位のため道具ではなく、1人の女として見てるって事だな!
想像以上のいい男じゃねーか!やっぱりあいつも
まだまだ小さくても、カレンの娘なんだなぁ」
と、ガルムさまはなぜかとても嬉しそうな顔で
そう仰られるのでした・・・
そしてその日のうちに正式な婚約破棄が決まり
メリルさまはその少年たちと旅に出ることが決まった
のでした・・・
「あっ、そういえばバローナ
あの坊主、カルマとか言ったか?
あいつとの婚約の話をどっかの国に手紙で送る
って、お前言ってたけど・・・
それって大丈夫なのか?」
私はガルムさまのお話を聞いて、はっと思い出した
「ああ!!申し訳ありません!
私、忘れてはいけないと思い、私の姉、エルザの
もとにその手紙を郵送してしまいました!」
私は思わず王の間にいるにもかかわらず、大声で
そう叫んでしまった
私は再び「すいません!」と言って深々と謝罪を
ガルムさまにしたのだが
「あー、まあ婚約は解消されたって言っても
あいつなら俺の娘を任せても大丈夫だろ
今は友達からでも、いずれは婚約者以上になって
るだろうから、まあ別に気にすんな
後から、簡単に訂正でもしてくれれば、それで
いいぜ」
と、ガルムさまは私の失態を笑って許して下さった
のでした・・・
とてもありがたいお許しを下さったので、ユリヤス
王国にいる姉に早めに訂正を入れとかないとですね!
そうして私は、2通目の姉への手紙をユリヤス王国
に向けて届けるのでした・・・
まさかのエルザがバローナの姉でした!
これは王都に波紋が広がるかも?
というわけで、次話、メリルの仲間入りまでの話です!




