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断れないのは日本人のサガ(自分が不幸にならない選択だと思わずYesで答えちゃう)

88「断れないのは日本人のサガ(自分が不幸にならない選択だと思わずYesで答えちゃう)」


その後エイダとどうするかについて話し合っていたのだが・・・


「えっと・・・、俺の『メリルの盾になる』発言が

獣人の中ではプロポーズだったってことか?

それで、メリルがそれを了承して俺の後ろにいた

のは、獣人の女性の『婚約者の一歩後ろを歩く』って

ことが、美徳とされていることを表していると・・・

要約すると、メリルが俺の婚約者になったってこと?」



結論から言うと、俺の朝の行動は問題だらけだった

ようなのだ

先ほど言ったように、間違えてメリルに求婚をして

それを了承されてしまった形になっているのだ


そう考えると・・・


「俺・・・、あとでメリルのお父さんに会うように

言われてるんだけど・・・

もしかしなくてもこれって、『娘さんを僕にください』的な奴だよな?」



俺がどうしよう!とエイダに伝えると

エイダは「はぁ」とため息をついて


「もう・・・、私がいないとまた変なことを

仕出かすんだから・・・

しょうがないわ!私も行ってなんとか婚約の

ことはなんとかしてもらいましょう!

・・・でないと、私が・・・」



やはり後半ゴニョゴニョ言っていたが、まあ

要するに俺について来てくれるみたいだな

エイダがついて来てくれると、すごい安心だ


俺はエイダに感謝を伝えて、侍女に話をつけて

メリルのお父さん、ガロス王国の王ガルムに会いに

行くのだった・・・メッチャ気が重い・・・





ーーーーガロス王国・王城「王の間」にてーーーー


「「失礼します」」



俺とエイダは門番に用件を伝え、アイナからの

紹介状という名の通行証を貰っていたので、それを見せて、割とあっさり国王の元にたどり着く事が出来た


「入ってもいいぞ」



割と渋めの声が聞こえて来たので、俺たち2人は

そのまま「王の間」に入る

そして俺が入ったと同時に衝撃を受けた!

なんと、なんとその王の顔が・・・


「うお!スッゲー、ドラゴンじゃん!

メッチャかっけーな!」



俺は王の御前であることを忘れて、そんな叫び

を発してしまったのだった


流石のエイダも俺の反応には焦ったようで


「ちょっ!ちょっと!?

大変申し訳ありません!国王さま!

彼はちょっとアレなところがあって!

その!悪気があった訳では・・・」



俺に代わって謝ってくれるが、国王はそこらへん

はとても寛容なようで


「ははは、別に構わんよ

そもそも、初めて会った時に驚かれない方が

珍しいからな

それにしても驚いた後に畏敬を示す奴が大概なんだが・・・、カッコいいとはしゃぐ奴は初めてだな」



国王は少しだけ不思議そうな顔で俺を見てくる

が、俺からするとドラゴンってカッコいいって感覚

リノエとかは綺麗とかの幻想的な感じだったが、

こういった野性味溢れる感じのドラゴンはカッコいい

て感想だ


エイダは「あ、ありがとうございます?」と困惑

しているが、とりあえず俺は今回の要件を伝える


「それであんたの娘、メリルについて話したい

事があるんだが・・・」



俺がそう切り出すと、「ああ、話し出す前に聞きたい事がある」と俺の話を遮ってきた

そして、俺がしょうがなく黙るとガルムは俺に質問をしてくる


「まず言っておきたいんだが、俺の娘メリルは

うさぎ病にかかっている

説明は不要だと思うがあんまり他人と関わると、ストレスで自身の体調を壊しちまうってやつだ

それでもお前はメリルと一緒に(婚約者として)いるか?」



「ああ、それはアイナに聞いた

まあ、それ自体は特に気にする必要もない(症状が俺には出ない)し、別に(ストレスにならないなら)

一緒にいるつもり(友達として)だ」



国王ガルムは「ほう」と何やら感心しているが

別に(友達として)問題ないなら一緒にいるもんだろ?と思う

何やら横でエイダが「これが原因か!」とか言ってるが、王の前だしほっておこう

そもそも王の前からじゃ、許可ないと発言出来ない

みたいだし


そしてガルムは次の質問に移る


「じゃあ、次の質問だが・・・

メリルはお前にとって(婚約者として)どういう

存在だと考えている?

大切だとかの当たり前のものは無しにして」



「メリルは・・・、そうだな母親的な存在だな(主に胸元らへんが)

優しいところもそうだが、周りに気配りできる

所もあるから、その辺も含めて母親的な感じの存在

だな?」



俺は質問の意味が若干分からなかったが、俺にとってというか、客観的に見ての印象をとりあえず表して

みた

あの胸元はお母さんと呼ぶに相応しいレベルだろう

なんたって、胸って母性の象徴って言うぐらいだしね!


すると俺の説明にまたして感心したのか、うんうん

と頷き、ガルムは少し嬉しそうに話し出す


「そう!そうなんだよ!メリルは母親的な存在

なんだよ!

この前も酒の飲みすぎて、カレンに怒られたって

手紙に書いたら、体の負担になるから、飲む量を

もう少し抑えてって手紙で返してくれたんだよ

俺はもう俺の母ちゃんみたいだったね

怒るんじゃなく、諭してくれるところとか」



わかるわかると、ガルムは納得している

しかし当初の俺への質問から大きく脱線した形だ

なので俺は「質問は大丈夫か?」と話しかけると

「あ、ああ!」と何とかガルムは正気に戻ってきたようだ


そして今日一番に真剣な顔をして「最後の質問だ」

と言って尋ねてくる

何やら背後で音が聞こえた気がするが、今は気にしない、ちゃんとこの問いに真剣に向き合う


「お前はメリルに対して何をしてやれる?

わかっていると思うが、メリルには力がない

もちろん自分を守るほどの力もだ

かと言って、特別何か出来ることがある訳でもない

そんなメリルだと知っても、お前はあいつに何か

してやりたいと思うことが出来るのか?」



最後の質問と聞いたから、何かと思えば・・・


「そんなもん当たり前だ、今さら聞くなよ

(友達として)言わせてもらうが、力がないから

どうしたんだ?そんなもんより大切な優しさを、

あいつは持っている

力なんてもんは、仲間と助け合えばなんとかなる

でもな、優しさは努力して身につくものじゃない

だから、力があるかないかなんて関係ない

それにな、(友達として)一緒にいることに

何か必要なものなんてあるか?一緒にいたいと思う

それだけで十分だろ?」



と、俺は当たり前の回答をしたわけだが


ガルムは「ははは!そうか!そうだよな!」

と言って、とても嬉しそうな顔をしている


そんな事はもういいから、俺は婚約者云々の

話をさっさとしたいんだが?と心の中で考えていると


「よし!わかった!

お前にはメリルをやろう!その人柄、考え

どれを取っても何も問題がない!

ガロス王国国王として、お前とメリルの婚約を

正式に認める!」



と、いきなり宣言しだしたのだ!


俺は何も言えずエイダの方を見ると

「もうダメよ、、諦めましょう」と口パクで

伝えてきたのだった


俺は慌てて「あの!」と言ったのだが


「ん?なんだ?お前はメリルのことを幸せに

してくれるんだろ?」



と、言われてしまった

しかし俺は婚約なんてする気は今はない

だから勿論俺の答えはどうなるのかと言うと・・・


「はい!ありがとうございます!

娘さんを幸せにします!」



と、思わずNoと言えない日本人の癖で、満面の笑みで了承してしまったのだった・・・



というわけで、婚約成立おめでとう!って感じに

なってしまいました・・・

晴れて婚約者になってしまったのだが、これが元

にまたあのお姫様が?

というわけで、次話、メリル視点かも?

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